さてさて、ケーキを食べて全身クリームだらけになったら、お風呂に入って、おねむの時間です。

小人たちは枕元に自分たちのソックスをぶらさげて、わくわくしながら、お布団に潜り込みます。

「早く眠らないと、サンタさんがプレゼントを置きに来れないぞ」
と氷の国の氷河に言われても、今年はどんなプレゼントをもらえるのかを考えていると、小人たちはなかなか寝つけないのでした。








「今年のプレゼントは何かなぁ」
「去年は、お揃いのふわふわケープだったよね」
「その前は、白鳥の形の一人乗りボートだった」
「そのまた前は……」
「その前は……うーんと、何だったかしら」
「木彫りのトロイカだよ」
「あ、そうそう、それから、その前は――」

――と、そんなふうに、これまでのプレゼントのお話をしているうちに、小人たちは一人ずつおねむになっていくのでした。






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