小人たちと銭形氷河の大冒険は終わりました。 今は、カミュ物理学者もミロ医学者も阿蘭陀行きの船の乗員乗客も、それぞれの場所でそれぞれの生活を送っています。 もちろん、小人たちは今日も元気です。 花のお江戸の湯屋に来るお客さんや、お団子屋のおじさんや、ねんごろのノラネコ達に、楽しかった冒険のことを、得意げに話して聞かせたりしています。 銭形氷河は、嬉しそうに幸せそうに(時々湯屋のご主人に怒鳴られながら)、小人たちのその様子を見詰めているのでした。 愛とおやつがある限り、天下泰平、国家安泰。 花のお江戸は、今日も、のどかで平和です。 ――劇終――
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