それから、白雪瞬ちゃんと氷河王子様と7人の小人さんたちはどうしたでしょう。


白雪瞬ちゃんは、氷河王子様と一緒に一生懸命7人の小人さんたちを説得して、氷河王子様と結婚しました。

小人さんたちは、『死んだふり』技で白雪瞬ちゃんを泣かせてしまった負い目もありましたし、自分たちを生き返らせるために氷河王子様が気持ち悪さをこらえて“あの”技を繰り出そうとしたその勇気に免じて、二人の結婚を許してあげることにしたのです。


氷河王子様は、7人の小人さんたちの家からスープの冷めない距離にある場所に小さな館を建て、そこで白雪瞬ちゃんと暮らしています。

結婚式の晩、氷河王子様は白雪瞬ちゃんがお姫様でないことを知りましたが、氷河王子様にはそれはもうどうでもいいことでした。
氷河王子様は、白雪瞬ちゃんがお姫様だから好きになったのではありませんでしたし、白雪瞬ちゃんが超可愛子ちゃんだから結婚しようと思ったのでもありませんでしたから。


それから、白雪瞬ちゃんと氷河王子様と7人の小人さんたちは、いつまでもいつまでも仲良く――氷河王子様と小人さんたちは時々喧嘩もしましたが――幸せに暮らしました。





愛とか正義とかのために戦うことは誰にでもできますよね。
でも、闘い方を間違えてはいけません。
闘い方を間違えると、氷河王子様のように、とんでもない“技”を使わざるをえなくなったり、小人さんたちのように大切な人を悲しませることになったりするのです。


白雪瞬ちゃんと氷河王子様と7人の小人さんたちの幸せは、白雪瞬ちゃんの優しい心が運んできてくれた幸せでした。
だからこそ、このお話は、『いつまでも』をリフレインして終われるんですよ。





Fin.






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