ログレスの王宮は、アーサー王の伝説に習い、キャメロットと呼ばれていました。
キャメロットのお城には、アーサー王の時代から伝えられた、13人の優れた騎士たちだけが座ることのできる円卓があり、その円卓には“危難の席”と呼ばれる席が1つ。

その席は、イエスを裏切ったユダに代わる12番目の使徒騎士だけが座ることのできる席で、資格のない者が座れば、ただちに神の怒りが降りかかると信じられていました。

円卓の騎士は、現在は12名。
ログレスの最高の騎士である国王と、黄道12宮中11宮を守護星座とする有力な騎士たちが、円卓に座する栄誉を授かっていました。


13番目の席は、ずっと空席。
十数年前に一度、アイオロスという勇敢な騎士がその席に座ったことがあったのですが、彼は使徒騎士たる資格があったのか、あるいはその資格がなかったのか、その場で天に召されていったということでした。





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