ところで、実をいうと、ロシアのお友達は鯨の竜田揚げがピーマンの次に大嫌いでした。
死ぬ思いで瞬ちゃんの分の竜田揚げは食べきりましたが、自分の分の竜田揚げは一口も手をつけずに、お皿に丸のまま残していました。

それに気付いて、
「あー、氷河くん。給食は残さずに食べなさい」
と言ってきたアルビオレ先生に、ロシアのお友達はまた、ぎろり★とガンつけです。

「……あー、嫌いなものを無理して食べるのはよくないかな」

アルビオレ先生は、やっぱり、ロシアのお友達の迫力に負けてしまったのでした。






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