僕は女神にもらった船の動力炉を壊し、自分を世界から切り離そうとした。
もう、故郷の星には、仲間の許には戻れない。
氷河に抱きしめてもらうこともできない。
人の生きる糧は愛と闘いのみ。
ここにはその二つともがない。
星のほとりの僕だけの孤独な王国。
まもなく、ここで僕は死ぬ。
――その時、星の船の交信機が、最後の力で、故郷の星からのメッセージを吐き出した。
『瞬、これから、おまえの許に向かう』
『おまえの代わりに、俺が星の砂を拾ってやる』
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