150000カウント記念小説


150000カウントをGETしてくださったのは、みずきさん。


お題は、

『仕事に追われている二人』

『二人の職業はおまかせします』


とのことでした。




みずきさん、リクエスト、どうもありがとうございます!
なんだか、みずきさんご自身がお仕事で大層お忙しいご様子でしたが、このお題には、切ない思いをする方も多いのではないかと思います。

さてさて、ところで。

『仕事に追われている』というのは、どういう状態を指すものでしょうか。
まずもって、そこからわからなかった私は、一応の目安を手に入れるべく、調査の旅に出掛けました。
そして、愕然としました。

えーと、ちょっと古いデータなのですが、こちらのページ。一人平均月間実労働時間の推移、なのですが。
ありえません! 平成10年で、所定外労働時間(つまりは残業時間が)月平均 11.4時間って、どこの世界の話ですか!

ちなみに職種別一覧は、こちら
31位に、残業時間24時間で『(男性)システムエンジニア 』がランクインしていますが、これは、夢と理想の一覧なの?
女の私でさえ、毎月その3倍は残業しています。
(あ、でも、私は、仕事に追われていると感じたことはないんですよね。これは、何とゆーか、1日3時間程度の残業が常態化していて、毎日同じ時刻に帰社できている──というのもあるかもしれませんが。毎日のことなので、特に忙しいという気にならないのかもです)
(ついでに言うなら、残業がなくなると月収が10万以上減るわけで、つまり年収が100万以上減るわけで、それは困る!)(←悲しいくらい本音;)

何にしても、怪しい。
この統計はものすごーく怪しいです(おそらく、ここに含まれていないサービス残業とか、裏事情が多々あるのだとは思いますけども)。

で、そんなわけで、各種データを信じることができなかった私は、結局、『仕事に追われている』状態を、数値で表すことは諦めざるをえなかったのでした。くすん。


それはさておき。
『仕事に追われて云々』というと、古い人間であるところの私などは、

片方(大抵は男性)が仕事に追われ、相方は会えなくて寂しい
 ↓
『私と仕事のどっちが大事なのっ!?』
 ↓
『俺は、君のために汗水たらして云々』
 ↓
『ごめんなさい、私、寂しいのは嫌なの。別れましょ』
 ↓
別離 or 現状改善 

という、ものすごーいベタな展開を思いつくわけです。というか、思いつきました。
このお題をいただいた時、ちょうどこれの入ったアルバムを聞いてたせいかもしれませんが。

外に出て働く男、家で待つ女。
恋と勉強の両立に悩んだ青少年は、社会人になると家庭と仕事の両立に悩み、事態が進展するとこーゆーことになるわけです(← 同じCD)。

人間は愛のみにて生くるに非ず。
人が生きていくには、愛とおやつの両方が必要なので、オトナは色々大変です。

うん、でも、何はともあれ、氷河と瞬ちゃんには、聖闘士としての仕事にだけは追われてほしくないですね。
世の中、平和がいちばんです。


あと、今回のお断り【その1】--------------------------------- *

今回の話に出てくる、六井商事やら住本商事やらは、実在の三○・○友とは、もちろん何の関係もありません。

無意味やたらに、オリキャラなおにーさんたちが登場しますが、これはさすがに、星矢の他キャラをああいう立場のキャラとして出すことができなかったための苦肉の策です。
黄金さまなんかを瞬ちゃんの部下にはできませんでしょう、いくら何でも。
部下A部下Bもちょっとね;
なので、こういう方法で逃げました。
よろしくご了承くださいませ。
(後輩クンの名前が後藤クンで、先輩の名前が先崎さん。わかりやすい……かな?)

【その2】------------------------------------------------- *

『キオーン』というのは、ギリシャ語で『雪』、『アネモス』は『風』。
『キグナス』と『アンドロメダ』でもよかったのですが、それも会社名としてはどうかと思ったので別の名前を拾ってきました。最初の一文字が星座名と同じなので、それで適当にご判断くださいませ。

【その3】------------------------------------------------- *

話の中に出てきます後藤クンの口調は、148000カウントリクエストの前振りページでも言及しました『あらしのよるに』のオオカミのガブの真似。
あれは、どちらかの方言(?)なのでしょうか?
ちょっと粗野な感じの口調でとっても優しいことを照れながら言うガブが、私は大好きなのっす〜。

【その4】------------------------------------------------- *

『役不足』(と『役者不足』)。

『役不足』とは、

(1) 俳優などが自分に割り当てられた役に対して不満をいだくこと
(2) その人の力量に比べて、役目が軽すぎること

であって、自分の力が不足しているという意味ではありません。
「私では役不足かもしれませんが、頑張ります」なんて言い方は、すごく失礼。

ついでに言いますと、日本語には、『役者不足』という言葉はありません。
『役不足』の同義語として使うのも、反意語として使うのも、間違っています。

──とはいえ。
最近は、『確信犯』(=道徳的・宗教的・政治的な信念に基づき、自らの行為を正しいと信じてなされる犯罪。それを行なう者)
を、
誤用(=自分の行いが間違いであると知っていて、あえて行なうこと。行なう者)
の方で使い、それが通じてしまう世の中になりつつあるようですから、今後、『役不足』が『力不足』と同義の言葉として通じる事態になることもあるかもしれないですね。本来は全く逆の意味であっても。

かく言う私も、サイト内では、『味わわせる』は、誤用の『味あわせる』で統一してますし(←なぜか、正しい方に違和感があるんですよね)、言葉の転変は本当に日々めまぐるしいです。

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──とか何とか、ぐだぐだ前振りしてみましたが、要するに私は、スーツ着て働いている氷河と瞬ちゃんの話が書きたかっただけみたいです;






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