153000カウント記念小説


153000カウントをGETしてくださったのは、みしぇさん。


お題は、

『ちょっと怖いお話』

『できれば和風、えっちシーンは浴衣と布団で。
怖い話は怪談とは限りません。怪事件でも無問題です。
黒い畑、表の畑、どちらでも構いません』



とのことでした。




みしぇさん、リクエスト、どうもありがとうございます!

毎日暑いです。怖いお話の季節です。
なんてナイスなお題、それでは、背筋がひんやりするような話をいっちょ行ってみよ〜!
──と、思うだけは思ったのですけども;(毎回、意気込みだけはあるのです、私)


最初に思いついたのが、『恐怖のみそ汁(今日、麩のみそ汁)』
次に思いついたのが、『猫の怨念(階段の下に猫がおんねん)』
また次、『悪の十字架(開くの10時か?)』



なんかもう、話を書く前から結果が見えたような錯覚&絶望を覚え、私はひんやりした気分になりました。

しかし、ここで、私ひとりがひんやりしても何にもなりません。
怖い話、怖い話です。

ところで、私が今いちばん怖いのは、夏バテ知らずの自分の食欲です。
そこで、考えた怖い話。


闘いがなくなって平和を謳歌している氷河と瞬ちゃん。運動不足は否めません。
バトルに比べて、××の消費エネルギーは微々たるもの。
ある日、氷河が体重計に乗ったら、さあ大変。体重が理想体重を10キロオーバーしています。
慌てて、和食ダイエットに挑戦する氷河。
痩せるまで、××は瞬ちゃんに負担をかけないように、生醤油きじょうゆで(←伏字代わり)。



これは、怖いのは私だけなので没。
そして、考えた次のネタ。

初めての瞬ちゃん、初めてのえっちに可憐に震えております。
そんな瞬ちゃんをベッドに押し倒し、氷河は、ベルばらのアンドレ風に優しく言うのです。
「こわく……ないから……」



モーソーしてて、私は思いっきり吹き出してしまいました。怖くありません。当然 没です。
更に考えた次のネタ。


アテナの聖闘士たちが集まって、怖いものの言い合いをしていました。
すると、氷河が、「俺は瞬が怖い」と言い出したのです。
日ごろ氷河に反感を抱いていた他の聖闘士たちは、瞬ちゃんを拉致して、氷河の部屋に投げ入れました。
氷河はさぞや七転八倒しているだろうと期待して、聖闘士たちが部屋の中を覗き込むと、氷河はおいしそうに瞬ちゃんをずっこんば以下略。
他の聖闘士たちがなじると、氷河曰く、
「今度は、渋いお茶が怖い」




……なーんか、こんなふうに没ネタを羅列すると、まるで私がフザけていたように思われるかと思いますが、一応ですね、和風で怖い話ということで、『怪談牡丹灯篭』だの『四谷怪談』、ラフカディオ・ハーンの『怪談』や上田秋成 『雨月物語』あたりを読み返してみたりはしたのです(あ、『牡丹灯篭』や『四谷怪談』はネットでストーリーを追っただけですが)。

そして、辿り着いた結論は。
そもそも私の文体は、怖い話に向いてない──ということでした……。


みしぇさん、すみませんっ!
今回の話、全然怖くありませんっ;

『幽霊より生きている人間の方が怖い』『恋に狂ってる人間ほど怖いものはない』をコンセプトに、私なりに頑張ってはみたのですが。
血だけなら、いっぱいたくさん出てくるのですが。
何度読んでみても、どう読んでみても、どーにもこーにも怖くない。
ほんっとーにすみませんっ;


あー、でも、未練たらしく言い訳を言わせていただくと。
多分、今回の話、30分くらいの再現フィルムとかにして、無意味に恐怖心を煽る演出を施せば、結構怖い一品にすることは可能だと思うのです。
血みどろの〜恨めしそうな顔だの、血みどろの〜無念そうな顔だの、血みどろの〜恐怖に歪んだ顔だのを、次から次に出してやれば。

でも、ここに問題がひとつ。
私は星矢ファンで、星矢に出てくるキャラは大体みんな好きです。
素直に『好き』と言えないのは、カシオスくらいのものです(←顔が悪すぎるのに、性格よすぎるなんて、あまりに切なくて泣けてしまうの……)。

で、その彼等をですね、『恐怖に醜く歪んだ顔』だの『憎悪をにじませた恨むような目』だのと形容したくないのですよ! つーか、できないんですよ!
それがあるとないとでは、怖さの度合いが違うとわかっていても書けない。
……思わぬところに愛の落とし穴を見つけてしまった私だったのでした。

そーいや、『最終聖戦の戦士たち』でしたっけ? 一輝兄さんの生首が突然くわっと口を開けて、そこから得体の知れない虫が大量に飛び出てきたのは。
ああいう演出って、不気味さを出すには効果的ですけど、好きなキャラにあんなことはさせられないですよね〜。もしくは非常に歪んだ愛でも抱いていないと無理。
あれが氷河や瞬ちゃんだったら、私、どんなに氷河と瞬ちゃんの呼び合いウェディングシーンが見たくても、最終聖戦、二度と見ようとはしないでしょう。
あー、してみると、私の愛はとても素直でまっすぐですv(←大嘘つき)


さて、そんなわけで、私の怖さの追及は失敗に終わったわけなのですが、『布団と浴衣でえっち』だけは、何とかクリアーしました!(しかし、それは単なる付帯条件であろう)
で、今回の話、しょっぱなから その和風えっちで始まっておりまして。
いっそ黒い畑の方に持っていこうかな〜 とも考えたのですが、実は今回の話は、ある種の『館物』。
当然、前回黒い畑でUPしたサガ×瞬話に似た構成になっているのですね。
で、似たような話が同じ畑に続くのもあれかと思い、表の畑でのUPと相なりました。

つくづくH度で分けられていません、チューリップ畑の表と黒。
これでいいのかと思いつつ、『これでいいのだー』とバカボンのパパ風に行ってしまう私です。


それから、作中出てきます『指だけが憶えている』小説は、もちろん、川端康成の『雪国』です。
『結局この指だけが、これから会いに行く女を、なまなましく覚えている』ね。
ここの2つ目の■のとこが、ちょっと面白かったですv 瞬ちゃんが憶えているのも、氷河の左手の人差し指なんでしょーか)


あと、これは注意警報なのですが。
もしかすると、今回の話、兄ファンの方は読まない方がいいかもしれません。
久しぶりに兄さん登場! と思ったら、こんな役で、本当にごめんなさいです。
でも、まあ、その、チューリップ畑は氷瞬サイトですからね。
そこのところはご容赦ください〜。






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