330000カウント記念小説


330000カウントをGETしてくださったのは、ヤスコさん。


お題は、

『瞬か氷河が相手の目を覆うお話』


「もちろんアテナの聖闘士は、見たくないものも勇気を持って自分の眼で見るでしょう。が、恋人同士なら甘えたり、頼ったり、心配したりすることもあるかなー と思いましたので」
とのことでした。
ヤスコさん、329500カウントに引き続き、リクエストどうもありがとうございます!

はい。そういうわけで目隠し話なのですが。
「『密着して目隠し』となったら、やっぱり目隠しプレイしかないわよねー」
と、まず最初に思ってしまった自分を、本当にどうにかしたい私です。
そんな自分に慌てて修正を入れ、今回は、私にしては珍しく、いただいたお題&コメントに沿った話を書くことができたかもしれないと思わないでもない。
(↑ きっぱり断言できていないあたりで、実情をお察しください;)

ちょっと話は ずれますが、お題の『目を覆う』で、唐突に 安部恭弘さんの『CLOSE YOUR EYES』を思い出しまして。
使える歌詞だったかなー? と思って歌詞検索サイトに飛んだ私は、そこでびっくり。
『CLOSE YOUR EYES』というタイトルの曲の多いこと多いこと!(しかも、ここに安部恭弘さんの『CLOSE YOUR EYES』はなかった)

これは、つまり、恋の場面で『CLOSE YOUR EYES』というシチュエーションが非常にポピュラーなものである――ということを示しているのでしょう。
私は これまでそういうことをあまり考えたことがなかったので、ちょっと驚いてしまいました。
なにしろウチの二人は、『CLOSE YOUR EYES』より、『互いを見てうっとり〜』な場面の方が段違いに多い。

これはあれです。
私の中に、「氷河と瞬ちゃんはアップに耐え得る容姿の持ち主であり、瞼の裏の幻想に逃げる必要がない」という確信があるからなのだと思います。
瞳を開いて互いを見詰めている方が、陶然と恋の雰囲気に酔うことができる――というか何というか。

しかし、現実ではそういうパターンの方が少ないのだとしたら、やはり恋を燃え上がらせるものは想像力・妄想力なのかもしれません。
確かに、会っている時より会えないでいる時の方が、好きな人を思う気持ちって高まりますもんね。

イタリアかフランスの艶笑小話に、自分の妻に飽きてきた夫が、友人に浮気相手の斡旋を頼む話がありまして。
浮気という行為自体もさることながら、浮気相手も自分で見付けようとしないなんて、それだけでもサイテーな男だと、私なんかは思うのですが、彼の美しい奥方は、そんなサイテー男を心から愛していて、夫のつれない態度に大層悩んでいるのです。

一計を案じた この友人は、悩める奥方をサイテー男の浮気相手として紹介する。
奥方の顔を隠して、
「花のかんばせを見るのは、えっちが最高潮に至ったところで」
とか何とか言ってサイテー男を煽るのです。
で、顔を隠した美女相手にサイテー男は奮闘し、
「素晴らしい。こんな素晴らしい女性は初めてだ」
と感激しまくり。
夫が達しようとしたところで、友人が(←サイテー男の奮闘を脇で見ていた)美女の顔を覆っていたヴェールを さっと取り除く。
サイテー男はびっくり仰天しつつも、妻の切ない思いを知って元の鞘に収まる――という話なのですが。

つまり、倦怠期の駄目亭主も、想像力ひとつで炎のような恋に身を焼くことができるようになるわけですよ。
そういうことを考えますと、何と申しますか、想像力が豊かであるかどうかということは、その人間の人生(の幸不幸)を大きく左右する大問題であるような気がします。

私はもちろん、氷河と瞬ちゃんには、しっかり現実を見据えていてほしいと思っています。
ですが、それとは別な次元で。
たとえば私自身は、自分が想像力(妄想力)に秀でていて、実に幸運だったと思うわけです。その方向性に大いに問題はあるにしても、おかげで毎日がとても楽しいですから。

はい、そんなこんなで。
今回の話は、私が私の妄想の中で思い描いた『現実を見据え(ようとす)る氷河と瞬』の話なのでございます。

ヤスコさん、リクエスト、どうもありがとうございました!





330000カウント記念小説 入り口










MENUへ記念MENUへ8番目の花壇MENUへ