507000カウント記念小説


507000カウントをGETしてくださったのは、雪狼さん。


お題は、

『青銅5人で平時の宴(酒盛り)』
『山賊の頭目の瞬。体制側役人の氷河』
のいずれか


「(山賊の場合は)瞬ちゃんが山賊の頭で義賊。安定しない世の中の情勢に小さな村を守り、戦利品は気前よく貧しい人達に分ける。もちろん部下からはアイドル扱い。対する氷河は それらを取り締まる役人という立ち位置で お願いいたします」

――とのことでした。

雪狼さん、リクエスト、どうもありがとうございました!

いただいたお題を拝見して、例によって例のごとく、どちらのお題で書かせていただこうかと悩んだのですが。
私は大抵の場合、自分の氷瞬話をアニメ設定(原作に+3歳設定)で書いています。
どちらにしても未成年です。
さすがに法律に反する人を出すことになるかもしれない現代日本設定での酒盛り話を書くことには少々問題が生じることがあるかもしれないということで、今回は山賊ネタの方を選ばせていただきました。

──というのは、あくまでも表向きの理由。本当の理由は別にあります。
実は、わたくしめ、お酒を一滴も飲めないのです。そのため、お酒の楽しみというものが よくわからない。
そんな私が、たとえ酒盛り話を書かせていただいても、お砂糖入りの麦茶に酔っているようなナマヌルイ話しか書けないだろうと思いまして。
正直、自分は(お酒を飲めないことで)人生をちょっと損しているように思います。
お酒を飲める方々が、とても羨ましいですね。

と、私のことはどうでもよくて。
はい、そういうわけで山賊話です。

山賊といわれて、私が最初に思い浮かべたのは、(作中にも ちょっと出てきますが)何といってもシラーの『群盗』。
あとは、カルメンのドン・ホセが身を投じた山賊一味。
そんなところでした。
どちらも 文句なしの(?)悲劇にして悲恋。
山賊になるような方々は 基本的に社会のはみだし者でしょうから、それは致し方のないことなのでしょうが、つまり山賊ネタは、ピカレスクロマンにでもするのでない限り、ハッピーエンドにするのが難しいネタだということです。

あとは、「開けゴマ」の『アリババと40人の盗賊』なども山賊ネタになるかな〜? と思った。
↑ こちらはですね、最初は、「開けゴマ」に代わる とんでもない呪文を考えてギャグ話にしてやろうと目論んだのです。
だというのに。
私に思いつく呪文といったら、「増えろネタ」とか「萌えろネタ」とかしょーもないものばかりで。
自分のセンスのなさに、呪文ギャグ話は断念することになりました。

そして、ハーデス編の元ネタでもある、108の魔星の生まれ変わりが集う『水滸伝』。
庶民には支持されたようですが、梁山泊の面々はどう考えても はみだし者のならず者。立派な山賊です。
“108の魔星の生まれ変わりたちを統べる瞬”イコール“ハーデス瞬”と考えると、オリジナル星矢に重なる部分もあり、いい感じ。

しかし、ここに問題が一つ。
実は私、『水滸伝』を まともに読んだことがないのですねー。
イメージ的に、『三国志』の張飛さんみたいに 強いけど迂闊な方々がいっぱいいて あれこれする話なのだろうと思っているのですが、そのイメージが正しいのかどうかも よくわからない。
とはいえ、だからといって、今回の話を書くために水滸伝を読み始めたりしたら、肝心の氷瞬話を書けるようになるのは いつになることか。
そんなこんなで すったもんだしたあげく、最終的に、今回の話は、私の既存の知識で書くことができる欧州の山賊話でいかせていただくことにした次第です。

話の舞台がドイツのバーデン大公国になっていますが、こちらはドイツの孤児(むしろ 欧州の孤児?)カスパー・ハウザーの件もあり、大公位後継で ごたごたのあった国ですので、ちょうどいいと思い、話の舞台にお借りしました。
バーデン大公国は1918年に消滅していますが、作中出てくるバーデン家のご子孫の方々は現在もご健在。
ですので、用心のために、お約束のフレーズを一発。
「この作品はフィクションです。実在の国家、人物には一切関係がありません」
ので、よろしくお願いいたします。

今回も、リクエストしてくださった方が ご期待くださっていたものとは何かが違う話になってしまっていると思いますが、そこのところは 寛大なお心でお許しいただけましたら幸いです。
雪狼さん、リクエスト、どうもありがとうございました。





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