早朝のロッカールーム。

はだけられた瞬の胸が白い。
こうされることがわかっていて、瞬はやって来たはずだ。

『朝練に付き合え』
バスケの朝練に、文芸部員の瞬がどう付き合わされるかなんて、察する以前の問題だろう。
馬鹿でもない限り、このために呼ばれたことを、瞬は最初から知っていたはずだ。

そして、瞬は馬鹿じゃあない。
なにしろ、ほんの数ヶ月前には、この高校の入学式で新入生総代を務めたお利口さんだからな。


昨日だって、わかってたはず。

下校時刻の過ぎた放課後の教室に呼び出されて、俺に何をされるかなんて。
さすがに、教壇に押し倒された時には、驚いて目をみはっていたが、その抵抗なんて弱々しいもので、瞬はすぐに可愛い泣き声を洩らし始めた。

俺にされてることより、誰かが来ないかという不安のせいで、瞬はいつもより早く、俺の下で乱れ始めていた。





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