さて、今回のパターン研究ポイントは、『パターンの有効活用』です。 お気付きの方はお気付きだと思いますが、今回の話は、その構成が、『pattern3 Calling』と全く同じです。 すなわち、 とにかく、ひたすら氷河が瞬ちゃんを欲しがっている ↓ 瞬ちゃんの気持ちがわからず、掴みきれないで、氷河が焦れる ↓ 実は、瞬ちゃんの方がずっと氷河を求めていた はい。全く同じですね。 しかし、話自体は全然別物として読める。 むしろ、正反対の印象が残るのではありますまいか。 行け行けゴーゴー(死語やね)だった『Calling』の氷河同様、今回の氷河も、なんのかんの言って、やることはしっかりちゃっかりやっていますし、瞬ちゃんだって、めっきりたっぷり楽しんでいる。 でも、話の印象は結構違うのじゃないかと思います(同じに感じられましたら、それは私の筆力不足でございます) これこそ、パターンの真髄です。 構成がおんなじで、ストーリーもおんなじ、キャラも似たり寄ったり。 けれど、ちょっとした設定の違い、小道具の違いで、いくらでも話が作れるのです。 ストーリーをひとつ思いついたら、それで、違う話が10本は作れます、私。 もし、あなたが、ものかきさんで、ネタに詰まっている時、ご自分が以前書いた作品を思い出してみましょう。 その作品の氷河や瞬ちゃんの年齢設定をちょっと変える、聖闘士でなくする、聖闘士にする、あるいは、動物キャラにする、舞台を変える、えっちシーンを合意(あるいは無理矢理えっち)にする等々のことを試してみてください。 それだけのことで、あーら不思議。 話はいくらでもできるのです! 素晴らしきかな、パターン! 使いまわしちゃえ、パターン! これで、あなたに、スランプはありませんー!! (↑ 大嘘) 【注】 ■ だからと言って、パターンやストーリーの使いまわしを繰り返しすぎてはいけません。 読み手さんはすぐに気付きます(少なくとも、私は気付く。パターンにビ・ン・カ・ンだからv)。 気付かなくても、飽きてきます(それでなくても、パターン話は、誰にとっても、いつかどこかで読んだ話、なわけですから)。 どんなに激しいえっちシーンだって、3回見たら、何にも感じなくなりますねん。 創意工夫が大事なのです。 ■ あと、いちばん危険なことは、自分が同じパターンを繰り返していることに描(書)き手自身が気付いていない場合。 パターンは、意識して使わなければなりません。 ……と、自分に言い聞かせる私でありました;; 以上のことを念頭に置いて、レッツ パターン話! でございます♪ しかし、このあとがきコーナー、自分で自分の首を絞めてる感じがなきにしもあらず、だわ;; |
さて、今回のもう一つのパターン研究ポイントは、『氷河と瞬ちゃんの純潔性v』です。 この話の氷河は、具体的描写はありませんが、瞬ちゃん以外の女性とえっちしまくっていることになっています。 これに関しては、意見のわかれるところでありましょうが、氷瞬界では、少なくとも、瞬ちゃんに出会う以前の氷河の女性関係は、黙認もしくは肯定される傾向にあります。 これは、『いざ、瞬ちゃんとイタす時に失敗されては困る』『初めてなのにばっちりOKだったら不自然である』等の理由に因るものでございましょう。 あるいは、『本来の氷河の性向はノーマルである』とすることで、『瞬ちゃんは氷河にとって特別な存在なのだ』ということを強調することにもなるわけです。 逆に、他のオトコとの関係は、概ね嫌がられますね。 瞬ちゃんの特別性が損なわれるからです。 かつまた、瞬ちゃんを知ってからの氷河には、瞬ちゃん一筋でいることが望まれ&好まれます。 これは、読み手の大半を女性が占める氷瞬界では、当然の(?)傾向・嗜好でありましょう。 以上のことを踏まえまして、さて、この話の氷河はいかがですか? 私は、7割程度の方は、この氷河の行状を許してくれる……と推察しています。 氷河のココロは、あくまでも瞬ちゃんの上にあるからです。 推察で結論を出してしまうのは、少々危険ではありますが、氷瞬話でいちばん大事なのは、氷河と瞬ちゃんの(特に氷河の)ココロのベクトルがどちらを向いているか、これに尽きると思います。 ココロの見えないえっち話なら、氷瞬パロじゃなく、男性向けエロ本でも読んでいる方がずっと刺激的でございましょう。 氷瞬ものかきの扱っている商品はココロ。 氷河と瞬ちゃんのココロなのでございますー!!(って、このフレーズも既に古いのかしら?) でも、まじで、この基本原則を忘れる(描写を省く)と危険だと思う。 特に、えっちメインの作品(←自分の経験談です)。 |
■ | ストーリーが、『 pattern 3 』と全く同じ
| |
これが全てです! |
■ | 一人称だけで書いてると、文章力が養われない……どころか、損なわれてますね、これは、どう読んでも。 | |
■ | クサいセリフに身悶えする自分の未熟。
| |
以上の反省点を、次回に以下同文。 |
■ | 浜田省吾、『Edge Of The Knife』、聞いてね。
浜省、好き〜♪ |