■ 王子様の条件 あとがき ■





懲りずに行きます、パターン研究。

今回のパターン研究のテーマは、『ダブルパロ』です。
つまり、星矢と他の作品とのパロディですね。
これも、パロ界の1パターン。

よくあるパターンとしては、たとえば、

  ・『瞬ちゃんを白雪姫にする』みたいな童話とのダブルパロ
  ・星矢キャラにロミオとジュリエットをさせる文芸(戯曲?)パロ
  ・星矢キャラを他のコミック作品、アニメ作品に絡めるもの

等々がございます。
あと、映画という媒体もありますね。

これは、配役の妙があれば、自分でストーリーを考えなくてもいいこともあるくらい有効な手法ではありますが、へたに癖になったりすると、キャラも借り物、ストーリーも借り物で、創造力を殺ぐことになったりもする危険な手法でもあります。

ところで、この王子様話、星矢と何のパロなのかといいますと、

  ・某ボーイズラブゲーム(設定。王子様なとこ)
  ・名作『ベルサイユのばら』(同上。氷河がしもべなとこ)
  ・クロノスとゼウスのギリシャ神話(ストーリー。神話のゼウスをハーデスに置き換え)

と、ダブルどころか、四重パロなのです。
まじで、つぎはぎパロと言っても過言ではありません。

でも、どうでしょう。
ここまでつぎはぎなのに、結構、ちゃんと新作にはなっていると思うのでございます(作品のレベルは別です)。
私が、ここで、『ダブル(じゃなく四重)パロです』と書かなければ、これがつぎはぎパロだということに気付かない人も多いのではないかと思います(ダブルだったら、気付かれる可能性大でしょうけど)。


パロをパロって、更にパロる。
料理の食材を多彩にすることで、新作メニューの“創作”も可能。

外界からの刺激がなくても、自分の内から設定・ストーリーが湧いてくるという天賦の才に恵まれている方は別ですが、そうでないなら、たーくさん本を読み、映画を鑑賞し、ゲームをプレイし、お友だちと遊ぶことは、創作活動に非常に有効なことでございましょう。

そして、もちろん、料理の腕も磨く。
(できますれば、私は、↑ この料理の腕を磨く方法をどなたかにご教授いただきたいと思う次第でございます……)

……はぁ。
結局、これがいちばんの問題なんですよね……しくしく;;





◆◇◆ とりあえず、今回のパターンポイント ◆◇◆

ダブルパロ
瞬ちゃんが、氷河以外の誰かにむにゃむにゃ
その後で、氷河がお清め(?)えっち
で、今回も、瞬ちゃんは氷河の前で、むにゃむにゃされてます


……あれ? それくらいでしょうか、今回は?





◆◇◆ 今回の反省点 ◆◇◆

言わせられない名セリフ
 あー、もー、いつになったら私は、氷河に、
『今度はお前の凍った心を俺が溶かしてやる!』
を言わせられるのっっ!?

この名セリフを氷河に言わせたいがために作ったと言っても過言ではない黒い畑で、どーしてどーしてどーして、私はそれを氷河に言わせることができないのだーっっ!!

照れてる場合じゃないぞ、きゃわっ!

立ち止まるな、若き勇者(もう、若くないけどね)
やおいを阻むものはなーいーさー(羞恥心ってものがあるのよね)

精進、精進……。





◆◇◆ 今回のおまけ その1 ◆◇◆

〜 パロの問題点 〜

今回、いちばん私が悩んだことは、『パロディにおいて、どこまでキャラを変えていいものか』でした。

無論、原作・オリジナルアニメにおいては、氷河も瞬ちゃんもほもなんかではないのですが、そこは置いといて(置いとくのかよ;;)、もっと基本的な部分。
氷河が自分のことを『私』と言っているとことか、ハーデスが『余』と言っていないとことか、そういうとこ。

こういうのって、どうなんでしょうね。
地が出てるとこでは『俺』と言わせて、「これは氷河、これは氷河」と自分に言い聞かせていたのですが(自分でも違和感を覚えていたのです)、話・設定を優先させるべきか、本来のキャラクターを優先させるべきか。

結構、重要な問題だと思うのです……。


でも、実は、氷河に『瞬様』と言わせるのは、結構楽しかった私なのでした……;;





◆◇◆ 今回のおまけ その2 ◆◇◆

〜 サービス、サービスぅ♪ 〜

今回の第8話は、本来は書くつもりのなかった話です。
内容は、氷河と瞬ちゃんがやおってるだけ。なくても、ストーリーの把握に何の支障もない、いわば蛇足、言い換えればサービスシーン(その割に、氷河、惰弱ですが;;)。

まあ、言ってみますれば、7話と9話の行間を書いてみたわけです。

さて、この行間ですが。
書いた方がいいか、書かない方がいいか。
当初の予定通り、朝ちゅんで行っていた場合と、えっちシーンを書いた場合。
読んでくださる方々は、どちらの方が、より話を楽しめるものなのでしょうか。

また、書かなかった場合、朝のふたりの会話で読み手さんが想像するえっちはどの程度のもので、それは、私が書いたものよりハゲしかったかオトナしかったか。
(無論、↑ これは、読み手さんの想像力に負うところ大でしょうけれど)

自分で8話を書いておいて言うのも何ですが、私が読み手だったなら、8話はない方が、もっとスゴいことを想像(いや、モーソー)していた……と思うのです。
が、そんな暇も余裕もないよ〜とおっしゃる方には、8話はあった方が、まさにサービス。

うーん……。
これまた、やおいを書く上での大きな問題ですね……。




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