氷河と瞬は、その日のうちに、仲間たちの許に戻った。
星矢たちは、何も訊いてこなかった。
彼等は、仲間の無事な姿が見ていられれば、それでいいと思っているのかもしれなかった。
仲間が戻り、日常が戻ってくる。
星矢たちにしてみれば、変わったものは、瞬にまとわりつくものの様相だけだった。
可愛らしい小さな犬が、デカくて無愛想な毛唐に。
まもなく、氷河は、
「でかい犬だな」
と言って笑う星矢たちの前で、照れもせずに瞬の頬に鼻面を押し当ててみせるほど、図々しくなった。
Fin
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