あるとき ひょうがねこは 教皇の ねこでした。 ひょうがねこは 教皇なんか きらいでした。 教皇は やぼうのためといって まわりに おんなたちを はべらせていました。 ふははははと ぶきみな わらい声を あげて おふろに はいりました。 おふろに つきあわされる ひょうがねこは とても きもちが すさみました。 ある日 ひょうがねこは 教皇の間の おふろで おぼれて 死んでしまいました。 教皇は ぬれたぼろぞうきんのようになった ひょうがねこを だいて 大声で 泣きました。 そして 教皇は おふろのそばの ばら園に ひょうがねこを うめました。 |