事の起こりは、インターネット上で公開されている、ふざけた占いだった。 その日、瞬は、何が嬉しいのか、にやにやと嫌な感じの笑いを浮かべている星矢に手を引っ張られて、城戸邸の図書室に連れ込まれた。 「星矢、いったい僕に何させようっていうの」 訳を尋ねる瞬に、星矢は、 「来ればわかるって」 という答えを繰り返すばかりである。 瞬が連れていかれた図書室には氷河と紫龍もいて、瞬を引っ張ってきた星矢の浮かれた様子に、少々呆れたような顔を向けてきた。 「氷河や紫龍まで……。何なの、いったい」 「説明はあと。とにかく、これやってみてくれよ」 氷河や紫龍が何事かを言う前に(彼等に何か言わせまいとして?)、星矢は、訝る瞬を、図書室の一画を占めている視聴覚コーナーのパソコンの前に座らせた。 パソコンはインターネットに繋がれていて、その画面には、『性別占い』なるタイトルを冠したページが映し出されていた。 |