そんなこんなで1ヵ月。
あたくしたちの退屈しのぎのクライマックスは、沙織嬢が、あたくしの居所をつきとめたと、氷河に告げるところから始まりましたの。

もちろん、氷河は、その夜のうちに、単独で私の屋敷に忍び込んでまいりましたのよ。
すべて、あたくしと沙織嬢の計画通り。

あたくしは、あらかじめ、氷河が瞬の部屋に辿り着きやすいように細工をしておいてやりましたわ。
もっとも、あたくしがそんなことしなくても、氷河は、小宇宙とやらを辿って、瞬のいる部屋にまっすぐに向かっていきましたけど。


あたくしの屋敷の隠しカメラは、大変よい仕事をしてくれましたわ。
あ、その夜は、沙織嬢もあたくしの屋敷に来ておりましたのよ。
あたくしと沙織嬢は、二人で、あたくしの屋敷の上映室のスクリーンで、この闘いのクライマックスを見守っておりましたの。






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