その後、クルーゼ隊の元メンバーたちが、一人また一人とザフトから離反していく中、イザークがあくまでもザフトに籍を置いて闘うことにこだわり続けたのは、ラウ・ル・クルーゼの素顔がそこにあったからだったのかもしれない。
いつか、自分の目でそれを確かめないことには、イザークはエリートのプライドを保てない。
そして、ザフトを離れることは、イコール、エリートのプライド復活の機会が激減すること、なのだ。

イザークに雪辱を果たす機会を与えることなく、その若い命を散らしてしまった年下の仲間の死と共に、ラウ・ル・クルーゼの素顔は、イザーク・ジュールの運命を左右したのである。






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