【3/26:水曜/成田→北京】
●成田→北京→新僑飯店=崇文門駅→西単駅=北京図書大厦=民族大世界商場=西単購物中心=西単駅→王府井駅=東方新天地=北京工芸美術服務部=どっかの胡同=東単=東単公園=新僑飯店

●夜ご飯@燕蓉洲美食城(工芸美術服務部地階)=麻婆豆腐/炒飯/焼餃子=30元。餃子は20個ぐらい山盛りなんだけど、小柄な女性が平らげていったりしてるので早速驚く。っつーか麻婆豆腐が辛すぎで泣く。焼餃子には黒酢をつけて。炒飯は蓮の葉を使ってある。ここのフードコートは矢鱈と清掃係が巡回していて、隙あらば空き皿を回収しようと目を光らせていた。

●14時前には北京着、15時には去年も泊まった新僑飯店(NOVOTEL)に到着。地下鉄崇文門駅出口前に立地条件を今回も活かして、荷物を解く間もなく西単へ出かける。本屋では『英雄』と『無問道』のVCDを購入。明朝は西安へ移動なんだが早速荷物を増やしてみたよ。北京工芸美術服務部は、お土産の城。何でも揃ってる感じで、ここを値段の目安にすることに決定。人民服上着180元、西蔵風ネックレス380元。兵馬傭置物は小さいものが10〜30元で売られている。ここの4階だか5階だかの音像店がしけた構えだが侮れないのだ。という訳で『重慶森林(恋する惑星)』を15元で捕獲。隣に置いてあった『Happy Together(ブエノスアイレス)』は持ってるような気がしたので捕獲せず

●素敵なものが揃ってると噂の東方新天地は、去年と変わった気がする。改装ってんじゃなくて店舗入替えが結構あるような気が。っつーか去年はあんまりよく見てないんだけどね。んで上海にも支店が出来たという皇錦(Emperor)と木真了(Muzhenliao)をチェック。前者はいまいちだった…インテリアな店なので欲しいものが見つからなかったというのもあるけれど。後者はひくものがあったな。中国圏の派手ってこういうのだよな〜過剰だよな〜というの、分かるかしら。真っ赤で刺繍で織り模様がドラゴンだったりするわけよ。それに店頭にデザイナーと思しき女性とコン・リーの2ショットがでかでかと掲げられてるのも…。入店するには勇気が必要だった(←負けてる)。軽く流した感じでは、その他の店もなかなかお洒落っぽかったよ、普通に着れそうなのが予想外にある。値段のほどは一切知りませんが。

●西単駅から徒歩3分ぐらいの民族大世界商場はアメ横、手っ取り早く云えば。アメ横でもガード下な感じ。キオスク並みに小さい店からコンビニぐらいの大きさまで店の面積はまちまちだし、通路もぐねぐね曲ってるが、探せば掘り出し物もあるような臭いがした。靴屋ではカンフーシューズ(黒くて底がフラットな布靴ね)が18〜30元程で入手可能。あと西単駅改札出て直ぐの地下街にはファッション関係の店が軒を連ねてる。軒っつってもキオスクサイズなんだけど。

【3/27:木曜/北京→西安】
●新僑飯店→北京空港→西安空港→ロイアル西安=炭市街副食品市場=西一路=北大街=鐘楼=西大街=鼓楼=化覚巷=西羊市=廟後街=大麦市場=西大街=安定門=含光門=朱雀門=明徳門=唐華塔文物市場=柏樹街=東大街=世紀金花購物中心=東大街=ロイアル西安

●午前4時半起床、5時20分朝食、5時50分チェックアウト、7時35分西安行飛行機離陸で、9時には西安空港着陸。11時にはホテル到着というトチ狂ったような移動っぷり。日本じゃ絶対ないわ…。

●一番面白かったのは、シルクロードのスタート地点だという西安城壁の西門=安定門から城壁の上を南門=明徳門まで5km位をず〜っと歩いた事。城壁の幅(厚さ)は10mぐらいなのかな。私達が登った西門=安定門は人気がなく、城壁に上がるチケット売り場もどこにあるのか非常に見つけにくかったし、入ったら階段の電気が切れてて真っ暗だったりとなかなかな所、本当にここがシルクロードの…?という疑問符が沢山浮かんでも仕方ないね。しかし人がいない分、ゆっくり出来るので良かったけど。チケット半券を見るとどうやらこのまま城壁の上を一周出来るらしいので、南門に向けて歩き出した(この先どれぐらい距離があるのか正確に知らないまま)。もちろん石畳(というかブロック?)なので歩きにくい事この上ないのだが、埃っぽい市内をぼんやり眺めながらで結構いいのよ。行く手から時折いまどき珍しい2人乗り自転車で恋人達がやってきたり、銃口を出す為に開けられた隙間から城壁外をぐるっと囲む公園の様子をながめたりね。老人がゆったり散歩していたり、凧上げする親子とか、なんだか休日の午後みたい。でも平日なんだけど。

●いやあのさ、平日だというのにぶらぶらしてる人が多いのよ。街中が仕事してない人たちで混んでるわけだ。どうみても小学生とか、働き盛りの中年男性とか、みんな休日って顔して歩いてる。無職?完全三交代制?それとも単に人口が多いだけなのだろうか。あと気になったのは、年齢に関わらず女性に外股でガーッを歩く人がとても多い事。行き交う女性の8〜9割が外股といっても過言ではないぐらい。なかなかいいファッションしてると思っても歩き方がとても男性的というか、男子高校生的というか、ちょっと「オラオラ〜」が入ってるというか。これを美しくないと思う私が、西洋モデル歩きに毒されているのかもしれないけれど。

●辿り着いた南門は、先ほどの2人乗り自転車などのレンタサイクル貸出所であった。インチキお土産屋もあったし、西門周辺に比べて南門周辺はなかなかの賑やかさ。観光客も沢山いた。さて城壁南門=明徳門から直ぐの唐華塔文物市場は、剪絵や書画、それに関係する筆や紙などを扱ってる通りで骨董品も置いてあるし土産品も売ってる。豫園老街(上海)の西安版といったところ…?というのに連れも肯く。さっきの回教街のびびりさ加減に比べたら、こっちは全然問題なくぶらつけるいい通りだ。でも、全然用がない物ばかりが店頭に並んでいる。墨も硯も入らないしね。珍しく西蔵風アクセサリー屋があったので覗いてみる。北京もそうなのかは分からないが、ここ西安では西蔵風というのはなかなか人気があるみたいで、この店は地元の子たちが冷やかし半分・買い物半分で物色していた。その所為か店員に話し掛けられることもなく好みのブツがないかと店内をがっちり見ることが出来た。赤いビーズの大ぶりなネックレスが98元らしい…むむむこれは安いのだろうか???(因みに1元=15円換算で。)まだ西安での目安価格の店を見てなかったので買う決心がつかず、時間があれば再度来ることに。「北京では西蔵風、380元だったよな」とぼんやり思い返したり(昨日のことなのにね)。
ちょっとエスニックなアクセサリーを買いたい気分なので、今回はそういう売り場や店をチェックしまくりってことで。西蔵風以外で云うと、中国では定番の緑翡翠はどこでも売ってる。翡翠好きは人には嬉しいだろうけど、私はちょっとね。なにかこれは、というものが見つかりますように…と祈りつつ。

●予想と違ったのは化覚巷あたりから始まる回教街。去年の蘇州ショックがフラッシュバック。清真って旗を出してるイスラム教徒向け食事やた小麦粉製品やら羊やら色々興味を引かれる場所ではあるのだが、流して終了させてしまったよ。屋台で売ってるパンや鼻をくすぐる香辛料の臭いにすっと入っていくことが出来なかった。もう1回行けば、気持ちに余裕が出来て色々見られると思うのだが。それとも西安初日にここへ行くというのがハードルが高かったということなのかな。いずれにしても、負けました…。ホテルへは18時半頃戻る。ビール飲みつつ洗濯やらなんやらで就寝は12時ごろ。

  
ご飯シリーズ:26日@燕蓉洲美食城→28日@西安飯荘→29日@五一飯店
【3/28:金曜/西安】
●ロイヤル西安→兵馬傭坑→秦始皇帝陵→華清池→ロイヤル西安=解放路=ロイヤル西安=西安飯荘=ロイヤル西安

●唯一の公共交通機関バスに乗る気はなく、日本から申し込む高いオプショナルツアーには申込むはずもない我々が、なぜ西安でも完全フリーな旅程にしたかというと、ホリデーがやってるシャトルバスがあるからなのだ。兵馬傭を廻るコースであれば良かろうという判断。しかしなんでか分からないうちに昨日空港に迎えに来たガイドのお姉さん(後に3歳ほど年下&子持ちと判明)と話が決まり、彼女がホテルに迎えに来たのが午前9時。勿論運転手さんは別。まだ眠いのと昨日の回教街衝撃波にヤラレていた私は直ぐにうつらうつらしてしまったのだが、どうもこれはホリデーを通さずに個人的にやってるらしい(ホリデーのはシャトルバスで13時出発、ガイドなし)。ま、ちゃんと連れていってくれればなんでもいいんですが(ホントか)。しかしちゃんと落とし穴があった訳で…普通のシャトルバスなら高速道路を使ってブッ飛ばして行くところを、こっちは一般道をブッ飛ばして行くわけだ。道は当然凸凹で時間もかかる…のだが、全然気にしない。何故なら田舎の風景を堪能しつつ、お昼寝タイムを確保できたから(笑)。ガイドさんは「今日は仕事がなくて暇なので来ました」と云っていた…ヲィ!

●さて兵馬傭ですが、「感激する」という話を聞いていたのだがなんだかいまいち堪能しきれなかったのさ、それは…ガイドさんが頑張って色々説明してくれるのの聞取りに気を取られてしまったから。一生懸命話してくれて、なるほどと思う解説なんだけどもね、解説を云い終わると次のガイドポイントにとっとと移動しちゃうんだ。ずら〜って並んでる圧巻!!な感じを激写する間もないわけよ。というかホントはここ写真撮影禁止なんだけど、ほぼ全員無視してパシャパシャ撮りまくり。そして予想外だったのは、兵馬傭の埋まってる地層は下の方じゃん?だから半地下的な深さな訳で、結構涼しい。いやともすると寒いのだ。寒がりな人は絶対に寒さ対策をしていかないと駄目だと思う。

●兵馬傭は、埋まってるのさ大部分。保護目的で。これには拍子抜け。ずら〜っと果てしなく置いてあるのかと思ったのに。期待は見事に躱された…。そしてガイドさんに連れられていった館内お土産屋。ガイドさんが云うには「ここで売ってる兵馬傭は二号坑から採掘された秦時代の地層の土を少し入れてちゃんと焼いて作ってあります」とのこと。土の成分に関しては確認しようがないが、確かに焼いたものらしく叩くとカンカンと高い音がする。しぶちんな我々であったがここで思い切って兵馬傭を最初に発見した一団のおじいさんのサイン付(笑)で250元のガイドブックと、兵馬傭レプリカ(3体=700元)を購入。そして買い終わった瞬間から重さに負けるより何より「こんな所でこんなものにこんな金額を…」と後悔の念に苛まれる私であった。だって北京じゃミニミニ兵馬傭が30元で買えるんだぜ?(半笑)。そしてここのゲートの直ぐ外には近隣住民が手に手に「10元〜10元〜」などといいながらレプリカが何体も入ったボロい箱を持って襲い掛かってくる、セットで10元ってどーいうこったよ!!と云うとガイドさんは冷静に云ったね、「これらはみんなこの人たちの手作りです。焼いてなくて日干しです。」そそそそうか。やっぱ土の成分と焼きが大事よねっ。…自分に言い聞かせなければダークな気分に落ち込みそうである。サングラスにマスクに防止と完全土埃&日焼け防止の風体の私には軽く声掛けするだけであったが、連れはしつこく付きまとわれていた(合掌)。無論、連れはマスクなんぞしていない健康的な姿であった。

●華清池は唐の玄宗と楊貴妃が越冬していた温泉地。空のお風呂というにはでかすぎて小さいプールみたいなのが点々とある。髪を乾かす為に作らせた東屋もある。ガイドさんによると楊貴妃は体臭が強かったので玄宗に嫌われないように毎日お風呂を使ったそうで〜す。秦始皇帝陵はでかい丘になってて、小学生が遠足に来ていました。墓の上でお弁当を…。昔は倍ぐらい高さがあったらしい。12時はとっくに過ぎてるので、ここは30分ぐらいで戻ってきてくれと云われた。丘を上って仮装行列(多分秦の時代衣装なんだろう)を横目に終了。私もお腹が空いてきました…(多分13時ぐらいだったと思う)。またもや一般道を通ってホテルに14時ごろ戻る。ガイド料を上乗せされることもなくシャトルバスの規定料金(@160元)を支払う(因みに各入場料は自分達で支払いました)。色んな意味で疲れた半日ツアーだった。

●お昼を食べてから、賑やかだという西安駅方面を目指して解放路を行ったりきたり。流石に兵馬傭行きが疲れたのか、はたまたまだ西安に慣れていないのか足取りも重くなりがち。確かに大きなデパートもあるし人手もあるのだけれど…「やっぱり北京は都会なんだ」と納得。買ってもいいってもんがないし、覗いた本屋ではポストカードも売ってないっぽい。じゃ地方都市だから布靴沢山売ってるかというとそうでもないわけで。ここ西安でもオリンピック景気を狙っているようなので、ひょっとしたら1.2年後にはこの地方都市っぽさも薄くなってしまうのかもしれません。

●西安ならでは?と思ったのが、デパートなどの前で一日中何事かを叫んでいる女性達。我々は「叫び隊」と読び、てっきりシュプレヒコールを上げているのだと思っていた。その割には横断幕とかないし取りたてて攻撃的な感じはしないし…といぶかっていたら、彼女たちは青空お針子さんなのだという。「破れた上着縫いますよ〜」「ズボンもばっちり直します。私は裁縫歴20年です」とか云っていたらしいのだ。連れは路地裏で青空ミシン屋を見たというし、西安、侮りがたし。もう一つは解放路の大きな交差点の歩道橋上の少数民族らしき行商の人たち。これもびびってカメラを向けられなかったのだけれども、、地べたに布を敷いて熊の手とか、何か四足動物の腱と足の干からびたのとか、元がなんだか分からない毛皮とか、猿の腰掛けみたいなのとかガッツな漢方材料っぽいのを並べているのだ。蝿がかたってるみたいだしなんだか分からないので怪しさメーターが振り切れそう。でもちょっと歩くと殆ど同じ品揃えの人が店を広げているので、多分同じ地方(族?)の人がトラックにでも乗って一斉に出稼ぎに来ているのであろう。ファッションも一緒だったしね。心の中で激しくシャッターを切った一枚って感じ?念写。

●一旦戻ってホテルのティールームでテイウアウトしてケーキ食べてまったりしつつ洗濯したりしばらくぼうっとしてから20時過ぎに西安飯荘へ晩ご飯を食べに出かける。ここは西安/陝西省郷土料理が300種類ぐらい食べられるのて有名らしい。英語がちょっと分かる係員と連れ立って素材見本を指差しながら注文。みんな旨いので静かに感動

  
兵馬俑の埋まっている館内→西安から兵馬俑までの車窓から→車窓その2
【3/29:土曜/西安】
●ロイヤル西安=解放路→大雁塔=陝西歴史博物館=ANAホテル=南門(永寧門)=唐華塔文物市場=驢馬市服装城=東大街=五一飯店=ロイヤル西安

●西安は大きく分けると城内&城外、東コース、西コースと分けることが出来る。昨日行った兵馬傭などは東コースで、西コースは咸陽博物館や則天武后の墓陵などで、こっちはなかなかに遠いコースらしい(100kmとか?)。一昨日散々歩いた気がするが、まだ見てないところがあるので本日は城内&城外観光に決定

●ご飯@五一飯店:豆腐脳/豆もやしの冷菜/お多福豆の冷菜/蒸餃子/焼きソバ。奥のトレイにあるボウルに入ってるのが豆腐脳。ちょっと焦げっぽかったんだけど(失敗作なのか?)、トロッとして茸の千切りが入ってたり、私は好き。豆もやしはなぜが緑色で、でも着色料バリバリ使用という風でもないので、普段私が食べてるのとは種類が違うものかも。そっして蒸し餃子・・・皮もモチモチしてて餡もぎゅぅっと詰まってるし旨い。もちろん黒酢をつけて。
五一飯店も西安飯荘同様に1Fがフードコート的食堂、2Fがちゃんとしたレストランになっているらしい。学食みたいにわさわさ人がいて、メニューも豊富。そういや観光客の姿はみなかったような・・・大通りに面してるんだけどね。肉まんや串焼きのテイクアウトコーナーもあって、店内同様客は引きも切らず。

●常々不思議に思っていた、タクシーの乗客が助手席に座っている光景。これちょっとあたしもミッションとして敢行することに。とはいってもエライ簡単だったんだけども。解放路で捕まえたタクシーの兄さんがなかなか清潔好きのようでちゃんとしてる青年風なのでごく普通に助手席に乗れちゃったんだね。シートベルトなしで乗るなんて久しぶりすぎるし中国の運転マナーを考えると怖いんだけども、目的地までの地図確認もしやすいし快適。連れが後部座席にいてくれたから出来たといって過言ではないのだけれど。解放路から大雁塔まで7.6元で到着

●夏目雅子のイメージが強烈に残っている三蔵法師だけれど、彼が天竺から運んできたありがたいお経を翻訳&収納する為に建てたのが大雁塔で、それがあるのが慈恩寺というお寺。絵葉書で見てたら野っぱらにぽつんと建っている外観だったのだけれど大間違い。西安城外南側は開発地区となっているようで「ここはどこ?」というような広くて真っ直ぐな8車線ぐらいの道路がババーンを延びていたり、超高級マンション建設もかなりのピッチで進んでいる模様。んな訳で、ここ慈恩寺も観光スポットとしてキレイに整備されているのだった。
大雁塔に登るだけでなく、奥の展示室には経典があったり(たぶんコピー本)、なにかいわれのある絵画なども置いてある。が、私的見所はレリーフな壁画。天竺までの道のりで通った各地の風俗と共に三蔵の一生が描かれている。最近作られたものだろうけれど見ごたえたっぷり。三蔵について詳しい解説を読んでから見ればもっと良かったと思うけれど。写真は私が見入った壁画とは違います。極楽浄土か、曼陀羅か良く分からないがなにしろピカピカ。
陝西歴史博物館は広い!と聞いていたけれど、そうでもなかったような。展示はその名の通り陝西の歴史に関するもののみ。地味なんだけどもつまらないわけではない。古い都だけあって、西域との交流から生れたデザインを年代ごとに見られるので興味深い。しかし「広い」というのはどこを刺しているんだろうか…?確かに各セクション、狭くはないけれども。

●そしてここから我々の放浪の旅が始まった(またかよ)。この後どうするか?ということで、当然歩くわけですな。なにがあるというわけでもない埃と排気ガスの道をずんずんと。目指すは南門。その手前に小雁塔があるので、寄れたら寄ろうという気持ちで出発。大雁塔から博物館までは20分ぐらいで、ここから南門は4kmぐらい。しかし行けども行けども城壁見えず。正直、半泣き&半死。地図は当てにならないという教訓を思い出したりしても遅いっつーわけだ。でも頑張って歩いたよ!スニーカー埃で真っ白だよ!ANAホテルが見えたときは足取りが軽くなったよ!
ティータイムが始まったばかりで客ゼロのANAホテル最上階。緑茶をポットで頼んでしばらくぼ〜っとする。貸し切り状態なのをいいことに靴脱いだり椅子の配置替えたり1時間以上休んでたな。適度な温度で暖かいお茶を腹がタプタプになるまで摂取して疲労回復。回復したら勿論、また歩き出すのであった(懲りない奴等だな)。

●再訪の唐華塔文物市場で、前回目を付けていた西蔵風ネックレスの購入交渉。良く、言い値の1/3から交渉開始→半額ぐらいで手を打てと云われるんだけど、あんまり値切るの上手くないんだよな…値切るの辞退は面倒だけどそんなに嫌でもないんだがなぁ。で、90元を75元で交渉成立。良く見ると赤いビーズの中に1粒だけ青緑のビーズが繋がっている。アクセントってことで(笑)。しかし買ったはいいが結構重いのよね。 その後は服装市場を通って大通りへ出る。この文物市場から服装市場までの路地や横丁が面白かった。穀物屋やパン屋、野菜の引き売りに肉屋など商店がちらほらある通りと、横に入っていけば普通の人々の家が並んでいる。子供も大人もみんなざわざわと週末っぽい賑わいもみせながら。路地の風景を写真に収めながら歩いたのだった。裏路地でも商店はある。米屋/粉屋/八百屋/飲料屋/肉屋/饅頭屋などなど。コンビニの単品化という感じかな。

●メインストリートに戻ったわけだが、実は昨日と一昨日でこの通りの大きなショッピングビルは大抵入ってしまったのだ。という訳で今日はちょっと小さ目の雑居ビルを覗くことに。大通りにはwww.baboo.comという陳小春をイメージキャラクターにして衣料チェーンや劉徳華がイメージキャラクターのBalenoがあったりなんやらユニクロっぽい店はあるんだけども、カワイイなというものは目に付かない。んな訳で「北京って首都だねぇ〜西安は地方都市というか田舎だねぇ〜」と云ってた訳ですが反省。ちゃんとあるのよ、目立たないし当然店も小さいけれど、パルコとかラフォーレとかに置いてあってもおかしくないようなお店が雑居ビルの中に。お見それしましたとはこのことだ。値段チェックなどしてませんが値段はそれなりにするのではないかと。あ〜っと、軽く流しちゃったけどwww.baboo.com、大通りに4軒ぐらいあるのも狂ってるが、ディスプレィされている写真のインパクトが強くて、我々はこれ以降、陳小春さんのことを「きくぞう」と呼ぶことしにた。理由は聞かないでくれ…。 小さ目だけどグラフィック・建築系がなかなか充実している本屋で「中華吉祥図」と剪紙の図版集(花鳥篇)を購入。非凡音楽(前のとは別店舗)ではCD"唄ひ手冥利 其ノ壱"/椎名林檎とVDC『SW:e-2』、『重装警察』を買う。余談だが彦祖はあんまり人気がないらしく、西安でも北京でも殆どタイトル見なかったな。

  
三蔵が天竺より持ち帰った教典が収納されていた大雁塔→お釈迦様の足托!勿論販売してます。→きらびやか過ぎる曼荼羅?
【3/30:日曜/西安→北京】
●ロイヤル西安=鼓樓=清真大寺=化覺巷=ロイヤル西安=五一飯店=世紀金花購物中心=非凡音楽=ロイヤル西安→西安空港→北京空港→新僑飯店=崇文門駅→北京駅=北京人名足部保健中心=北京駅→崇文門駅=新僑飯店

●どういう訳か回教街で清真大寺への入口を見つけられなかった27日。リベンジで再び回教街を目指す。午後から北京へ移動なので荷物整理もばっちりしてからだ。
27日は回教街の勢いに負けてたらしく、今日はあっさりと見つかる。っつーか地図と違うんだよ!正確には化覺巷の狭い通路を折れると、清真大寺の入口があるのだ。やぁねぇ〜こんなこんな所とは。内部はとても静か。イスラム寺院なので信者以外の立ち入り禁止が多いのかと思いいきや、お祈りの場所以外は解放しているのである。漢字とアラビア文字が刻まれた石碑や中国式の小さな楼が幾つか並び、紅白の木蓮が見ごろで庭園の様。寺院であることを忘れ、茶屋でも作ってのんびりさせたらよかろうに・・・と思ってします。西安一、落ち着く場所だったなぁ。写真の東屋というか楼というかは清真大寺内部のもの。イスラムっぽい建築物はほとんど無く、万事がこう行った飾り付けだ。午前中だからか観光客も殆どいないし静かに見学出来た。鼓樓は大きな太鼓があって、そんだけ(笑)。そこから見下ろした店先で店員が真剣に粉をこねていたのが面白かったな。

●ゆったりとした気持ちで清真大寺を後にし、化覺巷の土産物横丁を覗く。午前中の為か開店準備中の店も多く、のんびり冷やかせる。七宝焼きちっくなアクセサリーやら骨董品の纏足靴、どこぞの髪飾りや翡翠細工に絵葉書など、まぁなんでもある。私は毛沢東グッズコレクターじゃないけれど、毛沢東と周恩来がにこやかにしている筆立てを40元で購入。この図柄はいろんなものに転写されてて、プレート、湯呑み、巨大湯呑みの存在を確認した。しかしこういうグッズは国会議事堂の歴代首相湯呑みなどと同じ感覚なのだろうかね?
割と化覺巷入り口から直ぐのところに雲南省などの少数民族の衣装を取り扱う店が数軒あるのだが、中の1軒はかなり気合いを入れているので好きな人は要チェック。当然ながら新品ではないし出所のはっきりしないものではあるのでそれなりの目利きか、結構な覚悟が必要でしょう。手にしてみたけれどあの刺繍満載のスカート(←大体こういう感じ)はめちゃめちゃ重かったです。

●チェックアウトの為に一旦ホテルに戻り、荷物を整えてからお昼ご飯を取りに再度、五一飯店へ。前回にも増して激込みの店内だが裏に廻ると空いてた。火晶柿子餅(左写真の赤ピンクのもの)/青菜炒め/ゼンマイの冷菜(いかにも着色料!って青々さを見てくれ)/粉蒸肉(写真奥のお茶碗に入ってるのが豚肉)など。得に粉蒸肉は旨〜い!!ラー油塗れだけど山椒も効いてるし米粉を付けて蒸している豚を包子に挟んで食べるんだけども、もぅ旨すぎる、座布団2枚!って感じ。それに腹持ちも抜群の逸品だった。西安料理は概ね気に入りました、あんまり辛くないものだってあるし美味しいよ。

●フライト時間は2時間と聞いていたが90分ほどで着いた北京は、西安が平均22〜23℃だったのに比べると肌寒い。夕方というのもあるだろうけども上着を着て首巻きもしなくちゃだわってぐらい。差がありすぎなんじゃ、などといいつつも西安での疲れを解消する為にホテル着後、早々に出発、地下鉄で1個の北京駅へまで。大きな道路を挟んで直ぐの北京人名足部保健中心へ向かった。
この店はガイドブックでチェックしてったのだけど、「本当にこんなビルでやってるのか???」と不安になるような、薄暗い電灯も消え掛けの細い階段を昇ってこれまた非常口みたいなドアを入る。案内嬢の先導の下、個室に通され、すっげ〜不安。ぼったくりバーにでも入ってしまったかのようで内心半泣き。一人だったら逃げ帰ってるね、絶対。薄暗い室内、北京語でなにやら言い残して案内嬢も姿を消し・・・どどどどうしようっていうのよ、あたしを!!!と思ってると頼り甲斐のなさそうな兄ちゃんと、それより先輩らしい青年が入ってきて、足洗い→マッサージを開始。ポットで暖かいお茶を沢山飲みながら(マッサージの時は水分を沢山取るといいというので)。私は足マッサージを受けるのは始めてで、激痛かと思っていたけれどリンパの流れ(?)に沿って揉んだり押したりなので、ツボ押しとは違うようだ。ということでたっぷり75分で終了。青年二人は部屋を出ていってしまった。そういや値段がちっとも分からないのだが・・・(再び不安に襲われる)・・・身繕いを済ませ、とにかく部屋を出ようとするとドアの外に2人が待っていた(待たせてごめんな)。と、来た時とは反対へ廊下を進んでいくと、まぁ立派な受付があるじゃないの。入った方はひょっとして裏口だったわけ?(ガビーン)。で、料金はお茶を入れて2人で210元。相場が分からないのだが日本に比べたら1/4以下なので良しだな。むくみも消え、軽くなって小さくなった気さえする足でホテルに直帰。

【3/31:月曜/北京】
●ただいまメモ作成中

【4/1:火曜/北京】
●新僑飯店→崇文門駅=西直門駅→北京動物園=京城水系旅遊船=頤和園=王府井→王府井駅=崇文門駅→新僑飯店→崇文門駅=王府井駅→王府井→Oさん宅=北京小王府=新僑飯店

●母校の後輩(といっても連れの知り合いで私は初対面)のOさんが、旦那さんの北京駐在に伴って12月ぐらいから王府井に住んでいるというので、落ち合う。最初は食事でもなんつってたんだが折角なので今日一日付き合ってもらうことにして、王道だが北京動物園と頤和園に行きます

●王府井のマンションからタクシーですっ飛ばしてきてくれたのだが、電車好きの我々のお陰でOさんは即、地下鉄で移動となる(笑)。地図からしてたいした距離じゃないと踏んだので、さらに西直門駅からは徒歩で動物園へ…。入場料は20元。動物園では当然パンダをじっくり見る。5頭ぐらいが表に出ているようで、笹食ったり運動具で遊んだりしているが、あの模様がなければ結構恐い顔つきしてるよね、パンダって。そして堪能。なんだかんだいっても可愛いよ、動きが。パンダ館には勿論お土産屋が併設されていて、Tシャツやらぬいぐるみやらが満載さてれいるんだが、私的チェックポイントはテレタビーズ・グッズ。おそらくこの動物園がテレタビグッズの品揃えが一番良い、マジで。買おうか買うまいか悩みまくったけど、結局買わず…だって荷物がパンパンなんだもんっ兵馬傭重いしっ(そして現在、それはそれは後悔の念に襲われているのであった。

●前回行けなかった動物園と頤和園に行くのが今回の観光ポイントなのだが、両方行くにはタクシーで移動しなければならない距離(バスはまだ乗れないので、気持ち的に)。しかし調べたよヲレは、ガイドブックの隅々までね。そして遊覧船が出ているっつー情報をゲット。Oさんに聞くと「動物園から頤和園までなんてあったかしら…」と云うので不安だったし、聞くところによると頤和園始め水路が凍ってると運行中止だと、当たり前だが。だがそんな心配は余計だった、動物園入口でばんばん京城水系旅游有限公司が宣伝パンフレットを配っているのだった、しかもかわいい娘さんたちが。という訳で1時間に1隻ぐらいの間隔で出ている遊覧船に乗って頤和園へ向かう…んだが、遊覧するも何も、水路はめちゃくちゃ狭いところもあるし、意味なく水位調整はあるし、座席は床に固定されていないしで、1時間ぐらいの船旅も最後の方は乗客全員眠りの体制に入っていた。話の種に1回乗れば充分だわ〜。途中、紫竹院公園などで停船します。乗船料は20元

●船で来た所為か、頤和園についたらなんか天気もハッキリしなくて遠くでは雨も降ってそうな雰囲気になり、思いっきり寒い。昨日がそんなに寒くなかったんでうっかり半袖+上着という格好で出掛けてきた自分を呪う。今日の最高気温は12度だったらいが、この時の体感気温は5度だったね。思い返すだけで寒さが蘇ってくる感じだ。寒い寒いといいながらも、遊覧船を頤和園南門付近で下船。入場料は30元。しかし南門は人も少なく、向うの方にお寺らしき建物がうっすら見える。ここから人造湖を横切る堤防のような遊歩道をゆっくりと進んでいく。桜や桃のような白っぽい花の咲いている樹木が沢山植えてありなかなか良い雰囲気(寒くなければなおさら)。散策するにはいい場所と思う。2時間ぐらい歩いただけじゃまだ見てない所が沢山あるみたいで、なかなか良い場所だと思ったな。しかしクソ寒い中、売店で売っているものはインスタントラーメンとビスケットとアイスクリームとインスタントコーヒーと温い炭酸飲料ばかり。ホカホカの饅頭売りに目を輝かせたりしてな。コーヒー飲んでも饅頭食べても寒さはしのげず、ある程度見たということにして頤和園を後にする。タクシーで一路、王府井へ行き暖かいものを食べるのだっ!といいつつこの時、午後3時…。半日もぶらぶらしてたんか。
malan拉面という麺のチェーン店で一息。ヤキソバを頼んだら、ニンニクたっぷりのケチャップ味が出てきて驚く。ヤキソバって北京ではこんなんなんか???それともこの店独自のテイストなにだろうか。疑問は残るが取りあえず温かい食べ物ならいいわ。Oさんの旦那さんと一緒に夕食を、ということで寒さ対策の為に一旦ホテルへ戻る(生き返った)。夕方からは小雨も降ってきた。今回、初めての雨模様。

●夕食の為Oさん宅へ。マンションは外国人向けということで、レセプションもしっかりしているし明るくてキレイ。客室に来客用バスルームなど、ほとんどホテル仕様の住まい。掃除のおばさんが入るということだが、室内は常に埃っぽいそうだ。窓なんて拭いても拭いても真っ白だって。やぁね〜。デパートやスーパーなどの大型店舗入口にある厚手ビニールの暖簾も、全て埃や砂をよける為に垂れ下がっているんだって。生活の知恵、でも当たると痛いです。バニラの香りのするジャスミン茶を飲みながら旦那さんの帰宅をしばし待つ。しかしジャスミン茶なのにバニラの香りって不思議。フレーバーティーってことは分かるんだけどもなにもバニラにしなくてもいいと思うんだよね。

●中国語(北京語?)が堪能な旦那さんの帰宅後、お腹を空かせた我々は小雨の中、Oさんが気になっていたという北京小王府(ホントの名前は小王府家常菜館かもしれない)へ向かう。デカイ西洋人が生ビール片手にぱくぱく食事をしているような、ロシアの食堂(行ったことないけど)っぽいというか、食堂車っぽいという感じのちょぃ薄暗く細長い店内。暗くなってからタクシーで行ったから場所が分からない〜路地を入った奥にあるのだが、料理はみんな美味しかったしビールも冷えてて文句無し。酢漬け胡瓜/水餃子/鶏肉唐あげと唐辛子の炒め物(←激辛!でもビールがススム…)/羊肉のクミンと香菜の炒め物/いんげん豆のスパイシー炒め/茄子とピーマンの炒め物/酸辛湯/抜絲苹果(林檎の大学芋風飴がけ)/青島ビールで確か一人50元ぐらいで腹ぱんぱん。全般的に辛い味の料理をチョイスしたけど、兎に角旨かったなぁ!是非また行きたい。文句を付けるなら、デザートが3品ぐらいしかなくて選びようがなかったってことかな。22時過ぎホテルへ戻る。

  
夕刻の北京按摩医院→北京動物園のパンダちゃん→動きの激しいヤツもいる
【4/2:水曜/北京】
●新僑飯店→崇文門駅=鼓楼大街駅=中華民族園=魚陽飯店→香満褸→三里屯→永安里→建国門駅=崇文門駅→新僑飯店

●本日はかにも怪しい匂いが漂ってくる中華民族園へ行く!少数民族衣装好きの私には大興奮なはずだ!キャー!
中華民族園はオリンピック会場の近く、なんだかマンションがいっぱい建ってて、だだっぴろいという地域に隣接している。えぇ、周りになんにもありません(←これがのちのち我々の行動を脅かすことになろうとは…)。民族園は道路を挟んで北園と南園に別れていて、共通券は90元。高ぇ。
50以上の少数民族(中には台湾や北朝鮮も入ってるが)の居住区空間や珍しい建造物を建てまくって、そこの民族の方々が説明員として民族衣装を着てスタンバイしている、という観光のような見物のようなアトラクションというのは大袈裟なところです。我々は入って直ぐに御土産屋をチェック(ぉ。外国人向けなのか、Maoグッズを始め藍染めやら刺繍やらのいろんな物が置いてある。買うのは後でも良いやと油断した私は絵葉書すら1枚も買わずにウロウロしたのみ。

●各民族の人たちは午前中だからと、飾付けの準備中だったり、踊りの練習をしていてのんびりしている。もちろん我々ものんびり。11時からは泰族の踊りがステージで行われた。傘を使ったり髪をつかんだりで華やかだったりワイルドだったりでいろんな種類の踊りが見られた。がご多分に漏れずこういうところで踊っている青年たちの目は半分死に掛けていた。衣装もツメが甘くて勝手に普段着とミックスしちゃってる人もいたし、そういう点ではマイナスだ。放送があった所為か、どこから集まってきたのが30名以上の観客がいたんだが、ダンスが終わると散り散りになってしまい、園内では殆どすれ違わなかったな。北園の建物は高床式っぽいのも多くて、「ウルルン」気分も味わえるよ。

●そろそろ小腹が空いてきたので、園内マップのスプーンとフォークのマークを目指して見学を進めた…んだが、ちっともねぇよ、レストラン。売店すらねぇ(怒)。持ってるのは水だけだよ…はっ、これは昨日の頤和園と同じ状況だなっ。全然ないんだなっ!マークの場所には掘っ建て小屋があるけどどうみても営業なんて一回もしてない臭いし。北園を後にして南園へ移動。北園は建築中のモノも多いけど、南園は完成してるっぽいし、てこたぁレストランだってあるに違いない!と踏んだんだが、あぁそうだよレストランなんてないよ。漸く見つけた売店のおばちゃんに教えてもらって「餐食」とか書いてあるドアを開けて入っていったらば工事中だったよ。もうお腹空きすぎて目もうつろ。会話もかみ合わない感じ。金はあるのに買うところがないなんて…頤和園には饅頭売ってたのに…涙がもうすぐ出そうです。

●そんな中でも、白族は良かった…。観客が8人ぐらいに対してダンスを披露してくれる面子が10人ぐらい。やる方も見る方も力が入るステージ。一通り30分ぐらい踊った後に「さぁみんなで輪になって踊りましょう〜」と。ご無体な!!でも逃れようがない観客の少なさに、足がちょっと悪い老人まで踊りの輪に入らされた。もちろん我々も輪に入ったよ!そんでグルグルグルグル10分ぐらい踊らされ、終いにはみんなヤケッパチで白熱したさ。最後、白族のみなさんと集合記念写真まで撮ったもんね〜(←自棄)。グルグルしてる間、向うの高台から別の族な人たちがこっちのグルグルをず〜っと見てるのが恥ずかしかった。でも今となっては良い旅の思い出だ。
お腹が空きすぎて南園は気もそぞろ、見学にも気持ちが篭らず流し見&見てない部分も多々ありになってしまった。これはかなり心残り。次に北京に行くときは南園中心に再訪希望、お弁当持ってね。

●さて民族園を後にした餓鬼状態の私らはタクシーをとっ捕まえて一路、魚陽飯店近くの香満褸へ北京ダックの遅い昼食を食べに出掛けたのだ。勿論着いたら即ビール(えへへ)。鴨を半羽/茄子味噌炒め/炒飯/坦々麺を頼んで2人で93元。いやぁもういろんな意味で満足。一昨日も北京ダック食べたけど、全聚徳で食べてるですが全然違うので驚くばかり。香満楼の方が量もちょうどいいし全聚徳より好きだな。全聚徳はジューシーと云えば聞こえがいいが、私らにはちょっと油っぽすぎに感じた。次に来る時のことばかり考えてるが(笑)、次は胡同の中にあるという焼鴨店(利群かな?)に行ってみたいな。

●満腹になったんで三里屯をぶらぶらぶらぶらぶら…お店を探して歩いて、でも結局見つからなくて散々。疲れに疲れた。途中のスタンドで"旅行家"とキアヌ表紙の"新電影"を購入(28元)。二手に分かれて行動することにして、日壇公園側のCOTTAGEに行ってみたけど休みでやんの!ここまで歩いてきたあたしの努力は無に。そしてさらに秀水市場でも覗くかと見てみたらば閉まってるし、散々な目に。足は棒になるし三里屯はバーばっかりみたいだし今の私にはロクでもねぇところにしか見えない。もう全てに疲れ…明るくて人が少なそうな友諠商店へヨロヨロとトイレを借りに入っていくと、前方に1、2時間前に別れた連れを発見。しかし友諠商店って高いわね、品数は多いけれど面白いものないし、悪い意味で店員にやる気なさ過ぎ。ここら辺(建国門外)は大使館やらホテルやらがあるので外国人目当ての店があるんだけども、時間帯や曜日が外れだったのか、どこもピンと来ななったな。
結局薬局、その後は二人連れで移動。凝りもせずVCD買ったりしてホテルへ帰ったのだった。今日のVCD収穫はテレタビーズ英語版…。

   
中華民族園パンフ→チベット地区→香満褸の北京ダック→大蒜たっぷりの茄子炒めと坦々麺
【4/3:木曜/北京】
●新僑飯店=紅橋市場=老北京炸醤麺大王=新僑飯店=崇文門駅→西単駅=北京図書大厦=西単購物商城=西単駅→王府井駅=天福茗茶=王府井→北京按摩医院→東安市場=小吃街=王府井駅→崇文門駅=新僑飯店

●今日は、買い物デー。今までだって買い物してるだろっつー突っ込みは0.5秒で却下に決まってる。
今回の見学施設No.1が中華民族園だとすると、買い物施設No.1は紅橋市場だね、もう断言するよ。笑っちゃうぐらいに面白い。半地下が海鮮市場になってるのも笑うが(ぉ、天壇公園の向かい側なので天壇行った帰りに寄るのもお勧めコースでしょう〜。
紅橋市場の3階が今回のメインターゲット。淡水パールが安いので有名なんだ…という断片的な情報だけで出向いたのだが、勿論午前中に出掛けたので売り場は空いてるし店員はやる気ないし店は開いてないしで、買う前に思う存分ぐるぐる見て廻れたのが良かったな。3階の2/3が淡水パールを扱う個人経営の宝飾店で一軒当たりの売場面積は駅にある牛乳スタンドぐらい。キオスクの大きさあれば大きい方。残り1/3は骨董品店があるが、こっちはパール屋よりも1時間ぐらい開店時間が遅い。店は呆れるほどあるしはっきりいってどこも似たり寄ったりな訳で、どうやって店を決めたかというとズバリ勘!ディスプレイしてあるものと店員の雰囲気で決めた。因みに全部の品物に値段はついていないので見ただけで値段の比較は出来ないんである。私は淡水パールにはあまり惹かれなかったので、エスニックっぽい普段付けられるようなものをオーダーすることに。
「これをトップにして残りはこの石で繋いで、長さはこれぐらい」という風に簡単にオーダー出来る。店員に「中国人かと思った」と云われながら、店の前に腰掛けて作業を見守ることに(この間、連れは別の店でパールネックレスを7本の大量オーダーをしていた!)。トップに指定した赤いブツの素材がなんだか分からないので聞くと「コーラル」というが、そ〜れはどうみても違うだろ!!っつかなんだよこの素材!(と思いつつ未だに不明。)んじゃついでにこの石は?「ジェイド」…まぁ翡翠ってことにしとくか。なんでもかんでも疑ってかかるもの楽しくないいしな…。ということで待つこと20分程で出来た2点、150元。別の店ではトルコ石のブレスレットを作ってみたよ。こっちは二人掛りで作業…目が痛くなりそう。180元。作業代が含まれた値段か?(笑)骨董品売り場では翡翠のネックレスを購入(170元)。連れとお互いの戦果を披露しつつ2階へ。ここはコピー商品天国だと聞いてたけれど、もの凄い質の悪いコピー商品が天こ盛りっすよ、姉さん!グッチやプラダ、ヴィトンにフェンディ、ディオール等なんでもあるね。村上隆のヴィトンもあったし、ケイト・スペードもあったし、子供向けではThe Powerpuff Girlsものもあったそ。そんなバカ笑いして冷やかしちゃう状況で、値切り倒してあたしもエルメスを購入…ってこんな配色の見たことねぇからコピーですらなくぱくりだね。72元で買っちゃいました。普通でも鞄として安い。そしてなにより笑いの取れる商品。

●1階ではテーブルセンターとボトルカバーをゲット。テーブルセンター一つで65元って最初の提示だったのに、手持ちの中国元を全て出し切って(あぁ財布が空ってところ見せたよ?)、2つで65元。お陰で連れは「あんたの友達にいっぱいまけちゃったからあんたはまけらんないわよ!」と云われ…。でも連れはここでも大量買いの魔力でけっこういい交渉をしていた。値引き交渉の先輩として崇めたい。※私は同一店舗での複数点買いをあんまりしないので、どこでもちょびっとしかまけてもらえないのだ。しっかし、すげぇエキサイトする場所だった…初日に来なくて良かったよ。危なすぎる場所だな。
そして買い物疲れと共にお腹も空いたので、去年チェックしてて入れなかった老北京炸醤麺大王へ。入店すると青年店員がいっせいに「っらっしゃい!」とかなんとか大声を出す。どっかの居酒屋かという錯覚に。店内は近所の人がサクッと昼食に来た感じである。当然ながら中国語オンリー、メニューを解読するといっても先ほどの買い物で脳が弱っているから出来ない。オーダー取りに来た店員を連れて近くのテーブルを覗いて指差しオーダー。メインはもちろん炸醤麺です。そしてここでも麦菜は忘れない。麦菜はいつでも旨いのだ。

●午後からはお茶の買い出しへ。去年も行って、きれいで買い易かった西単購物商城。連れは天福茗茶で買い物がしたいってことで王府井へ。西単購物商城では半斤=500gずつの値段表示になってるよ。多分他の店も500g単位で。
茉莉花茶 120元/500g
緑茶(碧螺春?) 100元/500g
花茶(中心に赤い花が入ってるので千日紅仙桃の仲間なのかな?) 300元/500g
ここで一気にお茶を買って両親リクエストのお土産にしようと張り切って買ったよ、買ったともさ。1.5kgだ、自分で重さに参った。ショーケースは長いのだが、左右対称に配置しているだけなので実際は半分、と言っても50種類ぐらいあると思う。茶城に行くと安く買えるとは知っている、でも、「城」にいったら迷いまくってしまうのは目に見えてるから行かなかったのだ。200軒とかの個人商店が入っているらしいよ。天福茗茶では店頭試飲した新茶を200g=50元で。北京図書大厦で買った本も入れると2kgは越えてるな…これから再び北京按摩医院へ行くのだが。

●ということで北京按摩医院へ。前回を反省して王府井からはタクシーで (←学習)。今回はちょっと混んでてしばらく待たされた。そしで前回以上に英語が分かる人が居らず、どこの待合室にいればいいのかも分からず、別の患者さんと真っ暗な診察室で待つように云われたりで右往左往。偶然、日本語の良く分かる人と会えて、親切に色々教えてもらえて大助かり。資源省のなんとか部長というおばさんだった…日本に娘が留学しているということは、50歳ぐらいかしらと思ったですよ。今回施術してくれたのは劉先生、大卒の23歳だそうです←おばさん情報。いつも劉先生を指名してやってもらってるんだって。確かに31日の先生と、流れは一緒だがおばさんが一緒にいてくれたお陰で丁寧にやってくれた気がする。肩凝りなので首と肩は念を入れて。私らが行くぐらいだから、日本人の来院も多いようで、劉先生が何回も「…イタイ?」と聞くのが可笑しい。日本人婦女子は「センセイ!」「イタイ!」と連呼するようなのでわざと「りゅうせんせーいたいー」というと爆笑していた。

●晩ご飯はまた王府井へ戻って、屋台と小吃街で買い食いの梯子。とは行っても本気で中国元が底をつきかけているので屋台で肉餅を買ったのみ。日本でも縁日の屋台で買い食いを殆どしないんだけども、王府井の屋台と小吃街は北京市でちゃんと管理している”観光名所”の一種になっているので衛生面でも気にならないし、観光客と市民で賑わっているから一度は覗いてみるといいと思う。まぁでも値段はちょっと高いんじゃないかな、ショバ代ということで。

●小吃街は食べ物売り場とお土産売り場が合体している。こっちはホントに夜店っぽい、ガラクタも骨董もキッチュな小物もなんでもござれ。食べ物コーナーでは果物の飴がけといったポピュラーなものから、蠍の串焼きとかカブト虫みたいな幼虫の串焼き等のゲテモノまで揃ってる。外国人だとみると面白がって「うりゃうりゃ〜!」と突きつけてくるので恐面白い&ウザイよ。「買って買って攻撃」を仕掛けてくるお兄ちゃん達には「もうお金ないっつーの!」と返してみた(勿論日本語で)。

  
西安で購入した赤ビーズのネックレス→こっちも重いっ。トルコ石の12連ブレスレット→骨董店で発掘した花型翡翠のネックレス
【4/4:金曜/北京】
●ただいまメモ作成中。


★ リンク確認=2006.9.15 ★