いなか浜

【8/4:金曜/鹿児島→屋久島】
●前日に早退して羽田から鹿児島入りしたのだが、本日は午前8時発の鹿児島・北埠頭から出るコスモラインにて種子島経由屋久島入り。曇り空のため高速艇の揺れが懸念されたが終始快適な運行だった。

●早速レンタカーをかり出して島内一周へ。宮之浦港から時計回りに一周するというと、西部林道は街灯がない細い道だから絶対に暗くなってから通っちゃ駄目!とレンタカーな人に忠告される。了解した!

●枕状溶岩→トローキの滝→千尋の滝→フルーツガーデン→大川の滝→西部林道→屋久島灯台→宿(仙の家)と、午後6時過ぎまでのんびり半日のドライブ。

  
雲のかかった屋久島の山→枕状溶岩→飛び魚の唐揚げ
●夜ご飯は"潮騒"という比較的大きなお店で、首折れ鯖の刺身を始め、きびなご、鮪腹皮、飛び魚、近海魚の刺身盛り合わせなど地元で採れたものてんこ盛り。テレビではMステで竹中直人+ワタナベイビーの"今夜はブギーバック"。のんびり気分でドライブしてからちょぃと飲んで11時には就寝。

●宿にした仙の家は電話予約のみの受付で予約確認書も送ってこず、東京を出る前に確認の電話を入れたりして若干不安を持っていたのだが・・・大当たり。伊豆辺りの貸別荘を予想していたのに大きく裏切られて、天井の高い杉?作りの新しく清潔なコテージだったのだ。インテリアも女性向けだし和家具な食器棚、切り子硝子のグラス、ハンガーやカゴの数が多くて痒いところに手が届くって感じ。蚊取り線香に扇風機、ミニコンポ、洗濯機に物干しラックまで完備。冷蔵庫だって大きいし、もう一目で気に入った。そしてなんと云ってもお風呂!屋久杉を一本くり抜いたところにお湯をためてザブンと入れるのだ。木のお風呂ってなんとなくぬめっとしている不潔な感じがするんだけど、入り終わったらお湯を抜いておく約束なのでヌメリがほとんどなくて良いの、本当。熱めでも温めでものんびり浸かっていられる快適さ。お風呂場は短い廊下で繋がった別棟、木造+高天井で大満足。新聞も時計もテレビもそして携帯の電波さえ届かない、屋根を叩く真夜中のスコールがやけに大きく響くそんな部屋。ファンになりました。

【8/5:土曜/屋久島】
●本日は厳しい登山班とちょっとはラクチンな苔+海班に分かれての一日。登山班は午前4時前に起床して出発していった。私は勿論、苔+海班。ちょっとゆっくりして7時半起床。

●前日に購入しておいたペイタのパンに軽く衝撃を受け朝から爆笑。ベーグルともクロワッサンとも表示していないんだから、パン生地が一緒でも不当表示ではない訳ですよ、みなさん。ペイタ=平田さん経営っつーのにまた爆笑。

●苔班の目指さしたのは白谷雲水峡。宿から車で山道を行くこと12km。途中「この先300mすれ違い困難」なんて看板にビビリながらも9時過ぎに到着。前後に車がないな〜土曜日なのにすいてるなぁ〜と思っていたらなんてことはない、駐車場は8割方埋まっていて我々の行動開始が遅かっただけだったのだ(笑)。3時間コースを通常と反対の左回りで苔見学開始。ピンクのリボンを目安に道なき道を進んで行くのだが、予想していたより険しい道のりで白谷小屋で多めに休憩を取る。途中、3分ぐらいでも足を止めると体力って回復するのね、びっくり。小屋で出会ったベテラン山男さんと前後しながらゆっくり一周していたら結構時間を食ってしまったのでいくつかの見物スポットはスキップし、3時間半程で終了させた。もっと気候が良かったら(高温多湿すぎ)、もののけの森へも足を伸ばしてみたかったな。

  
白谷雲水峡

  

白谷雲水峡→大川の滝→屋久島灯台
●某K氏お薦めだった、かぼちゃ家で屋久島ラーメンの昼食をとって3時頃から海へ。宿の人の「今から海ですか〜?」の声を背中に受け、一湊の海岸へ。スコールの直後に到着したので、まだ避難指示の出ていた無人の海へずんずん入っていった。人が海に入って5分ぐらい経ってから「遊泳禁止解除です〜」ってトラメガで放送する監視員のおじさん・・・まぁいいや、海岸を独り占めなんてなかなかないからね。午前中より続く曇天(時折スコール)のため水温がそんなに上がらず、去年の沖縄のように黒こげに日焼けすることのなく過ごせた。無料の真水シャワーがあるので、着替える方法だけ確保すればこじんまりしてていい浜だった。しかし日曜日の午後だというのに、地元民は一人もいなかったな・・・みんな自分だけのお気に入りの浜があるのかしら。

●1時間半ほどで海はあがって、スーパーへ買い出し。今日の夕ご飯は折角なので部屋についているキッチンで創作料理だ。冷凍のウチワエビ、観光物産センターで売っていた未知の野菜、さつま揚げ、枝豆、鮪腹皮、豆腐、ゴーヤーにアルコールを沢山抱えて17時頃帰投。登山班がまだ戻っていなかったので先にシャワーを済ませ、スニーカーを洗ったりしながら夕ご飯の支度。こういうのんびりした夕餉の支度ってのも非日常感を高める。

●創作料理の数々、苔班・登山班それぞれの報告、明日のスケジュールをどうするかなどアルコール片手にぽえぽえしながらゆったり。温めの屋久杉風呂につかって就寝。

  
いなか浜→いなか浜側の送陽邸→昼間見つけた海亀の赤ちゃん
【8/6:日曜/屋久島→鹿児島→博多】
●7:00起床。実は博多での社員旅行で前乗りしていた我ら。10時間後には否応なく通常業務モードに戻らざるを得ない。その為、起き抜けからみんな「あー高速艇、クジラと衝突しないかな」とか「九州新幹線が普通になれば良いのに」、「というか屋久島が豪雨でこの宿から出られないってのがいい」などと不穏なことばかり・・・。

●創作料理な朝食後、観光センターへ屋久島土産の物色。青果店にて今が盛りだというパッションフルーツを山のように購入&冷蔵発送してから、天気もいいので最後のドライブに永田いなか浜へ。

●昨日の浜での曇天が嘘のようにピーカン。もう皮膚がじりじりいってるんはちょっぴり分かっちゃうぐらい。そして海の家も見張り小屋もないただただ白い浜が続き、白い雲がもっくもく湧いていて、遠くまで様々な深さを見せている意海の青さといったらなかった。ビーチパラソルなんて野暮な物は出さないで、バティックでも砂浜に敷いて、小さめの日傘をさしたり木陰へ逃げたりしてアルコール片手に終日海を眺めていたいね。ランチにはチーズかなんかのサンドイッチ。デザートに葡萄でもあったら文句なし。一日居て丸焦げになったとしても後悔なんてしないわっ!あぁもうここから離れたくない・・・という心と体に鞭を打って、かぼちゃ家で屋久島最後の食事。離れたくなくて(というか博多に行きたくなくて)、涙が滲んできます。

●12時半の高速艇で鹿児島へ戻る。船内では爆睡で、到着した鹿児島の、屋久島以上の暑さに死にそうになる。もうね、コンクリートの暑さと自然の暑さって全然違うのね。忘れてた。

●鹿児島中央駅にて薩摩揚げとビールを買って一路、博多へ。さようなら屋久島!また必ず行きますので!


★ リンク確認=2006.8.15 ★