Shout

沢山のガラス水槽が並ぶ世界を歩いていると思い
威嚇する者は水槽の中に鮫がいると思い
自分も沢山ある水槽の1つだと思えば無難。


050321

POKE -1,170's Airwaves #7


オランダのChiptune/VGM専門ラジオ番組Airwavesの7回目はMSX特集で、
ポップで楽しいChiptuneに混じって、先にお伝えしました通り、
MRC Airwaves Challengeの入選作として拙作
「New generation of mighty monkey」が放送していただけました(^o^)/
上記リンクから放送内容のMP3がダウンロードできますので早速聴いていたのですが、
なんと本サイトのDRMSXSoundworkで公開している
「Grigori」「The ladder to the polestar」まで合わせて流して頂いております(@o@)
ひょえ〜〜〜嬉しい以上に勿体無い(放送時間枠が)!!
偉い人でも何でもないそこら辺の島国の物好きのしかもおっさんの音楽なのに、お耳汚しすみません。。。

ノイジーな入選作では番組の収まりが悪かったんだろう為の措置と思われますが、
それでも個人的に好きな「The ladder to the polestar」を選んで頂けたことは光栄至極です。
(以前の日記にも書いたかも知れないんですが、こういう曲って本当に今の自分では作れなくて
よっぽど他人にインスパイアされた時でないとできないんです。。。
偶然とはいえこの曲に着目して頂けただけで、個人的には本当に感涙モノです。)

こういう事が(非常にですが)極稀に起こったりするので、
物作るのがやめられないんです!


050316

PS2にヨーロピアンゲームコレクションというソフトがあり
(現在は、SIMPLE2000 No.69 Theボードゲームコレクションとして再販中)、
その中の「原始スープ」にハマッています。

原始の海の中で4人のプレーヤーがアメーバを育てます。
アメーバはボード上の食料を食べ、排泄しながら生きるのですが、
単純に海流に身を任せているとすぐに食料が枯渇し、
飢え死にする運命となります(ちなみに排泄物も死骸も食料になります)。
そこで遺伝子カードという概念があり、アメーバが独自の進化を遂げて
生存競争に有利になるように戦略を立てるわけです。

面白いのはこの遺伝子カードには
他アメーバを殺して食料にする攻撃カードがあるんですが、
そのカードを持っていても必ずしも
優位に立てる訳ではないというバランスにあります。
理由として、
・攻撃カードに対抗する退避カードがある。
・実質的に保持できるカード上限枚数が決まっているので、
 攻撃カードを持つ者はその他有利なカードを持ちづらい。
・捕食は他者の繁殖に立脚するが、このゲームの勝利条件は基本的に繁殖である。
・殺して得た食料は1匹で食いきれず、結果的に他アメーバも潤わせる。
要するにプレイヤーレベルでは、攻撃カードを持つ者に対抗するには
それより安価な退避カードを持てばひとまず良いわけですね。

現実世界では何をもって勝利とするかは人それぞれですが、
目指す事象を実現するための指針を得るには良い教材だと思います。
ゲームと思って侮る勿れ。

---

更新が滞りがちですが、
また出張で滞ります。。。すみません。
4月は下手すると静岡不在になりそう。
(既に寮が手配されているという噂(TT))


050315

日本に「反動的外国嫌い」=ライブドアへの怒りが外資に−英FT紙

某虚業と直接関わらないので言及。
日本人って根本原因撲滅感情(?)が強いか、と考えさせられる。
日本風なウェットな恨み節も、同様な感情と関連してるのかとも邪推したり。
「それもこれも、そもそも××が悪い」という感情、というか。

別にそれが良い悪いではなくて、
民族性にあった見解が普遍的にマジョリティを形成できるのが
民主主義のように思えるので、もしそうなら普通に健全だとは思う。
商売人が郷ではなくて地域が郷なので、商売人はその特性の上で上手にやれば良いと思う。


050312

プレイやんGETです。
今のところ、DVDを変換したりFlashを録画した物を
出先でGBASP使って楽しんでいる状況です。

ところでこのプレイヤーを汎用AVビューワーと捕らえてみると
テレビやラジオなどの情報エアチェックしたものを
ビューワーで持ち運ぶといったライフスタイルに
組み込めないものか?と考えたりする訳です。


このライフスタイルを実践する手順は、
・入ってくる情報を蓄積。
・蓄積された情報から必要な情報を峻別し抽出。
・抽出した情報を携帯。

(例1)
・旅行番組や歴史番組を録画してHDDに蓄積。
・旅行したい時に録画した番組を抽出。
・プレイやんで持ち運んで、るるぶいらず。

(例2)
・料理番組を録画してHDDに蓄積。
・料理したい時に録画した番組を抽出。
・プレイやんで持ち運んで、レシピいらず。

(例3)
・かくし芸大会や笑点を録画してHDDに蓄積。
・年末や結婚式近くに録画した番組を抽出。
・プレイやんで持ち運んで、ネタ本いらず(?)

・・・DIGAがあれば実現可能?
よりHDDが大容量に、連携がシームレスになれば
自ずから選択肢となり得るライフスタイルでしょうが、
今の時点では情報の抽出がネックかな。。。
普通に考えれば情報誌買ったほうが安いか!?


とりあえず今HDDレコーダーないので、
自作PCについてるしょぼいTVチューナー使って実験してみます。


050308

MRC Airwaves Challengeの、参加曲の所感を書き連ねます。
例によって各曲によって目指す方向性がまちまちなため
前回同様に優劣の判断というのは自分には難しく
あくまで感想文のようなものになってしまうのですが。。。

以下、応募順です(上記リンクよりMP3を入手して流しつつお読み下さい)。


・A winter's tale

明瞭でドラマチックな主題を有するOPL+OPLL曲で、
中後半の8->12->8beat展開が大きな聴きどころといえます。
ベロシティによるダイナミズムの表現にやや乏しかった部分が
惜しい点とは思いますが(断じて人のこと言えません・・・)
リスナーを飽きさせない展開が、イージーリスニング用途に良く合う良作です。


・Magical boxes

PSG作品ですが、各種技術を贅沢に取り入れ
PSGの限界に迫る可能性と楽しさを伝えています。
音楽的には何か物悲しいメロディー。
SEGA MEGADRIVE「ダイナマイトヘッディー」に見られるような
捨てられたおもちゃの、コミカルさの中に薄っすら含有する
哀愁のようなものが想像させられます。


・Cuando te miro

OPLLによる、素直なフレージングながら
音量、構成的な全体バランスが良く、受け入れ易い作品。
どことなくプログレ風で、実存的なのに宗教的な背景を想起させ、
考え事をする時のBGMとして最適な楽曲と言えるでしょう。


・New generation of mighty monkey

コナミ「魂斗羅」シリーズ風のイケイケGMで、
アンビエント感全盛な今日の音楽シーンにおいては
良く言えばキャッチー(悪く言えば前時代的)な
アプローチに聴こえるかも知れません。
PSGスキャットはワンショットのサンプリングネタとして使えるか?
(余裕あれば素材集みたいにしたいですが・・・)


・Airwaves (Goodnight ,Sweep on 1channel)

Goodnightは、落ち着いたリズムセクションの上にはねたような主題が展開する
いかにもラジオ風味なイージーリスニング的作品。
Sweep on 1channelは、スリリングなリズムセクションが
OPLLのデフォルト音色に見事にマッチし、
その上に自作音色のスイープが織り込まれたスタイリッシュな一作。
共に、OPLLの性能に素直に相乗りするグルーブを生み出す作者のセンスが光ります。


・Mist

作者がMSX初挑戦ということからか、PSG矩形波に良く合う
ポップなリズムを採用しており、それが楽しさを演出しています。
音源に対する飽くなき理解とその魅力を素直に引き出そうとするスタンスは
このような(近年のファットな楽器に対して)チープな音源ではより良く
作品中から垣間見ることができ、好意を持って受け入れられます。


・Wings

作者の非常にこなれた音楽的感性の発露とも取れる、
シンフォニックなパッドと、軽妙なリズムに支えられた
上品で美しいエレクトロニカ。
Bjork作品のような虚空を感じさせる展開に、
思わず自転車を漕ぐ足にも力が入ります(毎日通勤時に聴いているので(^^;;;)
期限の問題がなければ、正に正真正銘のグランプリ作品と言えます。



尚、審査員長のPoke-1,170様の講評がこちらのフォーラムに記載されています。
豊かな経験に基づいた、より深い考察を得たい方はこちらが参考になります。

今回の結果の上位3曲は、3/20のEnschede FMにて放送されます。
当日オランダに聴きに行くことはでき(るべくもあり)ませんが、
いつものように放送の模様がWEBに公開いただけると思いますので
それまで楽しみに待ちたいと思います(^^

---

今回は数々の偶然によってこのような栄誉を頂くことができましたが
このシーンの潜在的なポテンシャルを考えると
まだまだ自分の作品では何も語れない、というのが率直な感想です。
ただ、こんな草の根音楽でも踏み台の一つにして
凄い芽がどこかで開花するようなことがもしあるならば、これ程喜ばしいことは無いです。
聴いて下さる方に、良い部分も悪い部分も参考にして貰えればなあと思います。
(何一つ難しいことをしてないので・・・。)


050307

MRC Airwaves Challenge - Results

まさかの1位でございました。。。(x_x)
個人的には7.「Wings」が、流石の高水準なハーモニーで
(前回グランプリ「SillyCone Christmas」の作者であるようです)
1位だけはないと思っていましたが、
〆切超過のペナルティによる減点というルールが影響しているようです。

とにかく今は気分がうわついてキーボードもまともに打てない状態ですので
落ち着いたら感想などアップします。


050305

MRC Airwaves Challenge - Closed

応募者7名、前回のMuSiXmas Challengeより若干少めなものの
前回同様ユニークな楽曲が集まっています。
何位くらいまで頑張れるものか、今からどきどきします。
こういうのも参加者の特権!?

合唱コンクールみたいな世界とは違うので
気ままに楽しめてます(^^
認識が足りないだけかもしれませんが。。。


050304

坂本龍一 幻のアルバムCD化

先の808state「PREBUILD」はデビュー作未使用曲群のアルバムでしたが、
こちらは教授のYMO前だそうです。
「泳げたいやきくん」ありましたねー。実家にもあった。
後の名アーティストも時のミリオンセラーには勝てぬ。
何か微笑ましいです。
(マッチがデビュー以来出す曲出す曲チャート一位を席巻したが
「ギンギラギンにさりげなく」だけは成し遂げられなかった。
時の一位は寺尾 聡「ルビーの指輪」。なんかこういうの好きだ。)


050302

往年の名Jazzシンガー、ジョニー・ハートマンの名前を知ったのは
大学時代に合唱のボイストレーニングを受けた時の先生の言葉からです。
当時、無限の優しさを持つそのバリトンボイスに憧れて
歌い続けられるならこの人のようになりたい、とまで思ったものです。

歌うことに挫折してその名も忘れかけていた今になって
ジョン・コルトレーンとのコラボがLPレコードで再販されていることを
店頭で知った瞬間、盲目的に購入していました。
1965年のマスターだそうですが、聴いた瞬間から時空を超え、魂がベルベットで覆われる感覚。

彼の時代に打算的な競争が無かったとは到底思えません。
その声は、そんな狭量に傷つけられ過ぎたような、ぞっとするような深遠を垣間見せて
しかし相変わらず無限の優しさに包まれていました。
「何でそんなつまらない事をいつまでも気にしているんだ?」と言われたかのような、
「馬鹿だねー」「とりあえず座って聴いてろ」と語りかけてくるようなグルーブ。
時の経つのを忘れる感覚。そうだった。
音楽は時間の芸術なので受け手に実時間を意識させたらいけないのだった。

808stateにも救われ(「PREBUILD」最近買いました。お勧め!)、
ジョニー・ハートマンにも救われている。
傾向は全く違うのに、それぞれが転落しそうな精神を支えてくれるかのような
錯覚を覚える。幸せなことだ。いや他人事のように書いているけど本当に。

back


DRM is Atsushi Sugiyama.
E-mail: nudi-drm@boreas.dti.ne.jp