『指輪物語』 |
昔からの読者なら、ご存知の方も多いでしょう。 評論社文庫から出版された、全6巻です。 写真1枚目は、最初期のもので、表紙は著者、トールキン自身によるものです。 画像2つ目以降が一般的ですがコレは劇場アニメが公開された時のものかと思われます。 あまりの字の細かさに、挫折したヒトが多かったようです。 ある意味、『指輪』への敷居を高くしていた要因かも知れませんね。 裏表紙は、著者のJ・R・R・トールキンです。 |
『新版 指輪物語』 J・R・R・トールキン 著 瀬田貞二・田中明子 訳 1992年7月30日 評論社 三部作・文庫全9巻 |
トールキンの生誕百周年を記念して出版された、 新訳版です。 例えば、「粥村」が「ブリー村」になったり、 「東四ヶ一」にルビが振られたり、 「サルーマン」が「サルマン」になったりと、 細かいところが変わっていますが、 1番の変化は活字が大きくなったことです。 旧版と比べ、格段に読み易くなりました。 写真は初版で、当時は現在と異なり、 白い化粧箱に入れられ(今は黄色)、 「トールキン生誕百周年」と書かれています。 |
『新版 指輪物語』 |
こちらも、文庫版同様、トールキン生誕百周年として 新たに出版された新訳版の、一つです。 1冊7000円以上で、当時10代だった私にはかなりの 負担でしたが、未だに後悔してません。 むしろ、ムリして初版を買ってよかったと思っています。 痛かったのは、神保町から持ってきた手でした。 こちらも、文庫版同様、「〜生誕百周年」と書かれた 白い化粧箱に入れられています。 買ってから今まで、ほとんど箱を開けたことがありません。 中には、アラン・リーの美しいカラーの挿絵が 各所にありますが、これらは文庫版では表紙として 使われています。 |
『THE LORD OF THE RINGS Part One THE FELLOWSHIP OF THE RING』 J R R TOLKIEN |
これも、生誕百周年に際して購入したもので、英語の原書です。 帯にはやはり、「生誕100周年」と書かれています。 金銭的な事情から、第一部しか買えませんでした。 |
『ホビット ゆきてかえりし物語』〔第4版、注釈版〕 J・R・R・トールキン 著 山本史郎 訳 注釈 ダグラス・A・アンダーソン 1997年11月10日 原書房 |
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『絵物語 ホビット ゆきてかえりし物語』 J・R・R・トールキン 著 山本史郎 訳 デヴィッド・ウェンゼル挿画 1999年11月10日 原書房 |
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『トールキン小品集』 J・R・R・トールキン 著/吉田新一 他 訳 1975年3月20日 評論社 |
中には、「トム・ボンバディルの冒険」という短編が収録されています。 『指輪物語』、『ホビットの冒険』は読んだという方は、 次にこちらを読んでみるのも良いかも知れません( 普通は『シルマリル』に行くんでしょうね)。 劇場版しか知らない方のために補足しておくと、劇場版ではカットされましたが、 原作では旅の初期に「トム・ボンバディル」というキャラクターに ホビット達は何度か助けられるのです。 トムはサウロンに対抗しうる力の持ち主として、裂け谷の会議では トムに指輪を守ってもらう、という案も出ました。 |
『トールキン 仔犬のローヴァーの冒険』 J・R・R・トールキン 著/山本史郎 訳 1999年6月20日 原書房 |
『指輪物語』とは関係ありませんが、同じトールキンの著作として、 紹介しておきます。 |
『 「中つ国」歴史地図 トールキン世界のすべて』 カレン・ウィン・フォンスタッド 著 琴谷 草 訳 2002年2月10日 発行 評論社 |
「中つ国」の始まりである第一紀から、第四紀の始まりまで、 つまり神話の時代〜『シルマリル』〜『ホビット』・『指輪物語』、 そして、我ら人間の時代が始まるまでの、歴史上のさまざまな事件や、 その時々の主立った場所について、地図と合わせて詳細な説明がされています。 中には、『指輪物語』の章があり、そこではフロドとその一行の旅路が、 詳細な一覧表(日付け、時間、マイル数、時速、解説、宿泊地)となって 掲載されています。 原作を読んでいても、なかなかその道程が「手にとるように分かる」とはいかない (原作にも地図は付いているが)ので、本書を原作と併せて読めば一層、 原作本の理解に役立つでしょう。 それにしても、すばらしい! こんな本が今まで出なかったことが、実に残念です。 いや、むしろ、今更でも本書が出たことを喜ぶべきでしょうね。 |
『トールキン指輪物語辞典』 デビッド・デイ 著 ピーター・ミルワード 監修 仁保真佐子 訳 1994年12月24日 原書房 |
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『トールキンズ ワールド 中つ国を描く』 1994年8月30日 評論社 4800円 インゲル・エデルフェルド/トニー・ガルディ/ ロジャー・ガーランド/ロバート・ゴールドスミス/ マイケル・ヘイグ/ジョン・ハウ/アラン・リー/ テド・ネイミス/キャロル・エメリー・フィニックス |
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『トールキン 指輪物語伝説 指輪をめぐる神話ファンタジー』 デイヴィッド・デイ 著 アラン・リー 画 塩崎麻彩子 訳 1996年6月28日 原書房 |
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『ロード・オブ・ザ・リング 『指輪物語』完全読本』 リン・カーター 著 荒俣 宏 訳 平成14年2月25日 角川書店 |
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『ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間』 ジュード・フィッシャー 著/田辺千幸 訳 平成14年2月15日 発行 角川書店 |
劇場版『ロード・オブ・ザ・リング』第1部の入門書的な1冊です。 劇中の言葉を引用しながら、主にキャラクターを紹介しつつ、 中つ国の世界観にも触れられています。 原作を読んでいない方には、最低限の知識は付くので、 劇場版を理解する良い助けになるでしょう。 |
『ロード・オブ・ザ・リング 公式ガイドブック』 ブライアン・シブレイ 著/田辺千幸 訳 2002年2月15日 発行 角川書店 |
劇場版1作目の、メイキングといった印象です。 原作の脚本化作業や道具・セット類、美術について詳しく書かれ、 また、各キャラクターを演じた俳優のコメントや紹介もあります。 本書によって、『指輪物語』を一層 愛せるようになるでしょう。 劇場版1作目の、メイキングといった印象です。 原作の脚本化作業や道具・セット類、美術について詳しく書かれ、 また、各キャラクターを演じた俳優のコメントや紹介もあります。 本書によって、『指輪物語』を一層 愛せるようになるでしょう。 |
『トールキン 『指輪物語』を創った男』 マイケル・コーレン 著/井辻朱美 訳 2001年10月22日 原書房 |
『指輪物語』の原作者である、J・R・R・トールキンの伝記です。 『ホビットの冒険』から『シルマリル』、『指輪物語』が書かれた背景も 詳しく書かれています。 トールキンがどういう人物だったかも良く分かります。 ホビットこそトールキンそのものだと思いました。 |
『ミドルアース言語ガイド』 ホビージャンパン |
懐かしいと思われる方も多いのではないでしょうか。 テーブルトークRPGのひとつ、『MERP(Middle Earth Roll Playing)』の サプリメントとして発売されたものです。 厳密には「関連書籍」ではないかも知れませんね。 中身は主にエルフ語辞典と、エルフ語の文法です。 本書を理解すれば、ある程度のエルフ語は扱えるようになりそうです。 あくまで文章で、ですが。 発音等は、テープが付いてるわけではないので、どうにもならなそうです。 ミドルアースのカラー地図と白地図が付属していました。 |
『トールキン神話の世界』 赤井敏夫 著 1994年 4月28日 人文書院 |
<内容> 序論 トールキン批評の変遷 第1部 方法論 第1章 『樹と木と葉』における<準創造>の概念 第2章 作品成立史から見た準創造の作用 1.「密やかな悪徳」と神話創造 2.人口言語と初期神話の成立 3.中期ヌーメノル伝説-放棄された幾つかの構想 4.『ホビット』と指輪三部作-新しい神話解釈 5.準創造的方法論の問題 第2部 神話学 第1章 『シルマリリオン』の書誌学 第2章 『シルマリリオン』のシンボリズム 1.神統譜と創世神話 2.神話から英雄叙事詩へ 3.『シルマリリオン』における終末論の欠如 第3部 解釈学 第1章 中期以降の作品に見る<不死性>の問題 第2章 指輪と物語 第3章 ゴルムの変貌-『ホビット』第2版改訂に関して 第4章 サムワイズ親方の知ったこと 1.『ガラドリエルとケレボルンの歴史』再考 2.釈義的フィクションとしての指輪三部作 3.<無知からの脱出>としての探求譚 4.読者から登場人物へ-サム・ギャムジーの変貌 5.神話を生きるということ 第5章 指輪三部作におけるラグナロク的英雄群像 |
『J・R・R・トールキン 或る伝記』 ハンフリー・カーペンター 著 菅原啓州 訳 1982年 2月10日 評論社 |
J・R・R・トールキンの伝記です。 はじめのカラーページに、トールキンと彼を取り巻く人物の写真が多数載っています。 また、巻末には「追補」として年譜と系図があり、訳注も非常に詳しいです。 トールキンを知るには、最高の1冊でしょう。 |
『ユリイカ』 (1992年7月号 特集 トールキン 生誕百年-モダン・ファンタジーの王国) |
トールキン、及び中つ国関連の内容は以下の通りです。 *トールキン・ワールドへの招待 「中つ国はイギリスにあり?」 吉田新一 「Homo Mentiensの指輪」 来住野恵子 「時と時空のイメジャリー」 柳沢富夫 *未完長編・本邦初紹介 「失われた道」 J・R・R・トールキン 著、赤井敏夫 訳、桶本康夫 絵 *物語詩 「領主と奥方の物語」 J・R・R・トールキン 著、辺見葉子 訳、大神守彦 絵 「ブロセリアンドの森の継承 トールキンのブルトン・レー」 辺見葉子 *講演 「密かなる悪徳」 J・R・R・トールキン、松田隆美 訳 *書簡 「果てなき世界 トールキンの手紙T」 月館敦子 「トールキンのこだわり トールキンの手紙U」 山本まみ *『指輪物語』をめぐって 「トールキンの魔法の指輪」 P・S・ビーグル 著、安野 玲 訳 「トールキンの「第3世界」 」 井辻朱美 *トールキンとポップ・カルチャー 「トールキンと60年代」 ウォームズリー、岩井重昭 訳 *トールキンと北方文化 「『ベーオウルフ』と怪物」 鶴岡真弓 *オックスフォードのトールキン教授 「中世文学者としてのトールキン」 忍足欣四郎 「女子学生に漫画を贈った大学教授」 高宮利行 *ロール・プレイング・ゲームになったトールキン 「ヒーローになろうよ RPGとトールキン」 宮原弥子 *トールキンの生涯 「 「密かなる悪徳」その結末 トールキンの人口言語と神話創造」 赤井敏夫 |
トールキンの著作、及び関連書籍、そして紹介記事のあった雑誌の内容や感想です。
書籍の表紙は、ココでは割愛します。