【さ】

【最後の同盟】 『仲間・上』、『帰還・上』、『シル・上』
 PJ版の冒頭で、ひとつの指輪の歴史が語られるが、その中で、サウロンとイシルドゥア、エルロンドたちが戦っていた。
あれが、人間とエルフの間で結ばれた「最後の同盟」の軍隊と、サウロン軍の戦いである。
第2紀に、サウロンを倒すために人間の王エレンディルと、エルフの上級王ギル=ガラドが結成した。

 ところで、PJ版ではあの場には、人間側はエレンディルとイシルドゥアしか見当たらない。
アナリオンはどうしたのだろうか。

【サウロン】 Sauron キャラクター 『指輪』、『シル』
 冥王。瞼のない赤い目を紋章とする(通常は黒地に赤で描かれる)。
いわゆる「ラスボス」、「親玉」であることは誰でもご存知だが、そもそも第一期にはモルゴスに仕えていた。
第一期を生き延びた後、第二期になってエルフのノルドール族に続き、
エルフ、ドワーフ、人間の指輪を作らせる一方で、それらを支配する一つの指輪を自分で鍛えた。
モルドールに入りバラド=ドゥアを建設したのも、また、最後の同盟に敗れたのも、この第二期のことである。

 モルゴスが生み出したオーク、トロールに改良を加え、ウルク=ハイ、オログ=ハイを生み出したのもサウロンだとされる。

【裂け谷】 さけだに Rivendell 地名
 霧ふり山脈の麓、人目につかない険しい谷間の中、にびしろ川と鳴神川に挟まれた三角州にある。
指輪戦争の時代も残るエルフの避難所であり、エルロンドの館は「最後の憩い館」と呼ばれた。

 裂け谷と館はエルフの魔法によって守られており、侵入者があると川の水かさが増して敵を追い払うことができた。
フロドを追うナズグルを撃退したのもこの魔法によるもので、
馬の形をした波は、裂け谷に先に到着していたガンダルフの魔法が加わっていたからだが、
劇場版では、アルウェンの神秘の力のように描かれていた
(原作ではあの場にアルウェンはいないし、あのシーンの前後はかなり原作と異なる)。

【サックヴィル・バギンズ】 キャラクター/ホビット
 ホビット庄のホビットの家名。

【サムワイズ・ギャムジー】 Samwise Gamgee キャラクター/ホビット 『指輪』
 指輪の仲間のひとり。
ホビット庄のホビットで、袋小路屋敷の庭師。

【サルマン】 Saruman キャラクター/イスタリ 『仲間・上』、『仲間・下』、『塔・上』、『帰還・下』
 イスタリのひとりで、長。
「白のサルマン」と呼ばれる。
オルサンクに住むようになったのは、第三期2758年から。

 日本ではトールキンの生誕100周年に出版された『新訳』(現在、売られているものがこれにあたる)から「サルマン」と表記されるようになったが、
それ以前は「サルーマン」と表記されていた。
こちらの方が馴染みのある方も多いようだ。


【し】

【シェロブ】 shelob キャラクター

【死者の沼地】 ししゃのぬまち Dead Marshes 地名 『仲間・下』、『塔・下』、『帰還・下』
 死者の悪霊が出るという、荒れた土地。
指輪の仲間がロリアンからボートで川を移動した後、ボートを降りて休憩していた岸辺でギムリが言及していた。
その後、フロドたちは死者の沼地を抜けることになる。

【死者の道】 地名 『帰還・上』
 死者の山脈の下を走る地下道であり、死者が取り付いている。
アラゴルンが……

【しだ家】 しだけ 『仲間・上』、『帰還・下』
ブリー村の人間の家系。

【枝垂川】 しだれがわ Withywindle 地名
 枝垂川はホビット庄の東にある古森の中を流れ、ブランディワイン川に注いでいる。
劇場版ではカットされているが、ホビット庄を出て間もない頃、ホビットたちは枝垂川周辺で色々な体験をした。
特にトム・ボンバディルとの出会いがカットされたことを残念に思う原作ファンは多い
(トム・ボンバディルは、物語序盤の強力な協力者で、中つ国と指輪にとってトムの存在は大変重要)。

【(ゴンドールの)執政】 しっせい 『帰還・上』、『帰還・下』
 「執政」という言葉そのものの意味は辞書でも引いてもらうとして、ここではゴンドールの執政について。
もとはアナリオン王家に仕えていた王の補佐役であったが、エアルヌア王の時代、エアルヌアが戦いに出たまま戻らなかったため、
時の執政マルデイルが、執政として初めてゴンドールの統治権を持つことになった。

【シャーキー】 Sharkey キャラクター/イスタリ 『帰還・下』
 サルマンのこと。

【自由の民】 『仲間・下』
 中つ国における、善なる種族のこと。
エルフ、ドワーフ、ホビット、人間(特にドゥネダイン)ら、サウロンに反抗した種族を指す。

【ジラク=ジギル】(Zirak-zigil) 地名
 霧ふり山脈の中央にある高峰であり、その地下にはカザド=ドゥム、頂上にはドゥリンの塔がある。
旅に仲間がカザド=ドゥムを抜ける際、ガンダルフとバルログは深い闇に落ちていったが、
実は第2部で落ちた続きが語られている。
ガンダルフとバルログはドゥリンの塔で戦い、ガンダルフがバルログを深遠に叩き落し、勝利した。

【シルマリル】 アイテム 『仲間・上』、『仲間・下』、『塔・下』、『帰還・下』、『シル・上』
 フェアノールが作った3個の宝石。
ノルドール族がシルマリルを奪い返すため、ベレリアンドで戦ったのを「宝石戦争」という。

【白の会議】 『仲間・上』、『仲間・下』、『塔・上』、『帰還・下』
 サウロンに対抗するために作られた、賢者達の会合。
第三期の2463〜2953年にかけて、間隔をおいて開催された。

【白の山脈】 地名 『仲間・下』、『塔・上』、『塔・下』、『帰還・上』、『帰還・下』
 シンダリン語で「エレド・ニムライス(Ered Nimrais)」。
3000メートルを超える山であり、死者の道はこの山脈の下を通り、北の馬鍬砦と南のエレヒを結ぶ。

【シンダール族】 キャラクター 『シル』
 シンダリン語で「灰色のエルフ達」の意。
帰還したノルドール族が、ベレリアンドで見出したエルフを指して言った言葉。
ただし、オッシリアンドの緑のエルフは含まれない。
 シンダール族は自分達を「エジル(Edhil、複数形=エゼル Edhel)」と呼ぶ。


【す】

【ストゥア族】 Stoors 『仲間・上』、『帰還・下』
 ホビットの3つの家系のひとつ。
他のホビットと異なり、アゴヒゲを生やす事ができ、体格ががっちりしており、
川を恐がることがなく、船を漕いだり泳ぐことをした。

【スマウグ】 Smaug the Golden キャラクター/ドラゴン 『ホビ』、『仲間・下』、『帰還・下』
 『ホビットの冒険』に登場した、エレボールに住む竜。
山本訳では「スモーグ」と表記される。

【スランドゥイル】 キャラクター/エルフ 『仲間・下』、『帰還・下』、『シル・上』
 レゴラスの父。
闇の森のエルフ(シルヴァン・エルフ)の王。


【せ】

【西部辺境】 地名
 ロヒリムの軍事機構の西半分を指す。

【西方】 地名
 『ホビット』と『指輪物語』の舞台となった、中つ国北西部を指す。

【西方語】 『仲間・上』、『帰還・上』
 中つ国北西部における共通語。
単に「共通語」と呼ばれることもあり、原作中では現代英語で表現される。
PJ版にて、冒頭に登場する誕生祝いの旗(?)やビルボの本が英語で書かれているのはこのため。

【セインの書】 アイテム
 西境の赤表紙本の写本のひとつ。
隠居したピピン(セイン・ペレグリン・トゥック)がアラゴルン(この時はエレスサール王)に求められてゴンドールへ持ってきたもの。
後にミナス・ティリスで多くの注釈がつけられた。

【セオデン】(Theoden) キャラクター/人間 『塔・上』、『帰還・上』
 ローハンの第17代王。
ぺレンノール野の戦いで討ち死にする。

【セーオドウィン】 キャラクター/人間
 エオメアとエオウィンの母。

【センゲル】 キャラクター/人間 『塔・上』、『帰還・上』、『帰還・下』
 第16代のローハン王、セオデンの父。


【そ】

【ソロンドール】 キャラクター/鷲 『帰還・下』、『シル・上』
 クリッサエグリムの鷲たちの王。




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