●第1回 『オレ と LOTR』 について 4/20
* このコンテンツは、LOTRについて感じたことや、管理人とLOTRとの関わりについて、
感じたままに書きなぐる、日記というか、エッセイというか、コラムというか、なんかそういう感じのヤツです。
* 内容は完全に私見であり、結構キツイ発言を可能性もありますが、特定の個人を攻撃するつもりはありません(作品の関係者は別)。
* 第1.1回〜1.3回は、過去に別コンテンツにあったものを、こちらに移動しました。
●●●第12回 大股クン 8月6日
11回からの発展というか、趣旨が変わるので、別枠にしました。
Striderの訳に対する考えパート2です。
前回でも触れていますが、「Strider」に対する戸田訳の問題点について、
@韋駄天は固有名詞であるということ。
Aストライダーが蔑称に近いものであるのに対し、「韋駄天」は神の名前であり、よいイメージがある。
というご意見を頂きました。
字幕問題において、よく言われる問題の一つのようですが、私の意見を述べると、
戸田氏の翻訳センスはおかしいが、「韋駄天」と聞いて「神の名前=よいイメージ」を持つヒトなんて、ホトンドいないでしょ?
というのが本音です。
「翻訳として適切か否か」という点で言えば、たしかに間違っているかもしれませんが、
名前から受ける印象について言えば、鑑賞したヒトが「韋駄天=カッコいい」的なイメージを持つのでしょうか?
単純に
「韋駄天だって! ダサッ!」
というのが大半だと思います(もちろん、私見です。アンケートとかとってるワケじゃありません)。
だとすれば、「Strider=蔑称」というトールキンの思惑は、ある意味 果たされています。
観客は、なにも知識豊富な原作ファンだけじゃありません。
「話題の映画だから見ておこう」程度の、映画ファンやライトユーザーも大勢いるのです。
まあ、訳が「韋駄天」でなく「馳夫」だった(あるいはDVD以降、変更?)としても、
原作ファンではないヒトから見れば「うわ、ダサッ!」という印象を与える気がしますが。
ところで、原作ファン(の一部?)がこだわる「馳夫」という呼称ですが、スルメ的というか、
慣れてくると、なんとも言えないカッコ良さを感じます。
さあ、そこが問題。
カッコ良さを感じているアナタ!
カッコいいなら「蔑称」じゃないですよね?
ああ、でも「蔑称」というのは、あくまで中つ国の住人の中の話で、ファンがどう感じるかは問題じゃないのか。
それでも私なら、「馳夫」なんて響きの良い名前じゃなくて、「大股クン」とか、「ミスター早歩き」とか名付けますけどね。
●●●第11回 無知とは罪 8月6日
先日、幣サイトにお越しいただいた親切な方から、前回の『瀬田貞二氏の功罪』に対して、いろいろ教えていただきました。
まず、はじめに、「Strider → 馳夫」の訳について、私は、
「〜固有名詞を訳してしまうことが、そもそも問題なのではないでしょうか?
青木さんを英語で「ミスター ブルーツリー」とは言わないでしょう?
青山さんを「ミスター ブルーマウンテン」と言いますか?
青木さんはあくまで青木さんであるように、”Strider”はあくまで”Strider”なのです。〜」
と言ったのですが、新版の追補篇Fによると、トールキン教授の翻訳の際の指示として、
『英語は現地語に訳す事』という決まりがあるのだそうです。
言い訳になりますが、私は旧版の追補篇しか読んだことがありませんでした(旧版では、Dまでしかありません)。
新版も愛蔵版で持ってはいるのですが、読むためのものではなかったので。
2つ目に、
「〜固有名詞を訳してしまうことが、そもそも問題なのではないでしょうか?〜」
という点について特に指摘していただきました。
「Strider」は固有名詞ではないのだそうです。
・・・・・・私の、「“固有名詞”というのは、品詞の分類の仕方が間違っている」ということだったのか、ちょっとわからないのですが、
そう解釈して、「固有名詞」ではなく「呼称」と訂正させていただきます。
また、戸田氏の「韋駄天」という訳について、その問題点として
@韋駄天は固有名詞であるということ。
Aストライダーが蔑称に近いものであるのに対し、「韋駄天」は神の名前であり、よいイメージがある。
とのことです。
私が前回で述べたのは瀬田氏の翻訳についてであり、「韋駄天」は戸田訳なので、問題がスリ変わっている感はありますが、
せっかくですので「韋駄天」について私の考えを・・・・・・は、やっぱり次回にまわします。
このように、私の間違い、勘違いについて指摘していただけるのは、非常にありがたいことです。
この場を借りて、改めてお礼申し上げます。
どうもありがとうございました。
幣サイトについて気になった点がございましたら、みなさんドンドン言っていただければ幸いです。
メールでも、掲示板でもかまいませんので。
なお、この【俺とLOTR】は、すでに述べてあるように、「思ったことを感じたままに書きなぐる」場であります。
誤字脱字等については本文を訂正しますが、今回のように内容について問題あった場合、特に本文の訂正や削除はしません。
このように、別項を設けて訂正、補足いたしますので、ご了承ください。
●●●第10回 瀬田貞二氏の功罪 7月7日
【字幕改善連絡室】へ、リンクを貼りました。
さて、字幕と言えば、LOTRの日本語字幕について、映画公開前から原作ファンを落胆させていた字幕に「韋駄天」があります。
「韋駄天」は、原書では”Strider”(カタカナ表記するなら「ストライダー」)となっており、
原作の邦訳である『指輪物語』では「馳夫(はせお)」と訳されていることは、大半の方がご存知でしょう。
日本語字幕では「韋駄天」と書いて「ストライダー」とルビがふってあったように記憶しています。
この「韋駄天」という訳について、多くのファンが落胆しながらも、しかし賛否両論あるのです。
「アラゴルン=馳夫」なのは、あくまで原作ファンだけです。
原作になじみのない人も、漢字で「馳夫」として目にすれば、多くの方がその意味を解すことが出来ますが、
吹き替えで、つまり「音のみ」で「ハセオ」と言われると、「うわっ、カッコわる〜」と思う人がたくさんいることでしょう。
原作ファンでさえ、初めて「馳夫」という言葉を目にした時、カッコ悪いと思った人はたくさんいるはずです。
ようは、見慣れているかどうかという問題であり、「”ストライダー”を”馳夫”と訳すべき」と言うのは、原作者のエゴでしかないと思います。
ただ、数多く指摘されている誤訳に対する言い訳として、配給会社は「字数制限」を持ち出していますが、
それなら「韋駄天」より「馳夫」、「さすらい人」より「野伏」の方が字数が少ないのだから、原作通りでいいだろう、とも思うのですが、
それは先に述べた、「予備知識のない人にも分かり易いように」ということになってくるのでしょう。
さて、ここからが本題なのですが、固有名詞を訳してしまうことが、そもそも問題なのではないでしょうか?
青木さんを英語で「ミスター ブルーツリー」とは言わないでしょう?
青山さんを「ミスター ブルーマウンテン」と言いますか?
青木さんはあくまで青木さんであるように、”Strider”はあくまで”Strider”なのです。
「馳夫」の他にも、多くの固有名詞が漢字に訳されていますね。
訳されていないのは、「フロド」などの訳しようがないものだけ、と言っても良いくらいです
(新版の出版にあたり、「粥村」→「ブリー村」のように、いくつかは本来のものに直してありますが)。
馳夫/韋駄天問題については、瀬田氏がストライダーを馳夫と訳してしまったことが、全ての元凶のような気がしてなりません。
●●●第9回 サルマン in スター・ウォーズ EP2 6月30日
6月29日(正確に言うと30日)、スター・ウォーズ/エピソード2の先先行上映に行ってきました。
EP4〜6は途中で寝てしまい、好きでもなんでもないSWを見に行ったのは、もちろんサルマンことクリストファー・リーが出ているからです。
EP2におけるクリストファー・リーの役どころは、ズバリ、ボスです。
非常に面白いと思ったのは、『旅の仲間』でクリストファー・リー演じるサルマンがガンダルフを悪の道に誘ったように、
EP2ではオビ=ワン・ケノービを自分の見方に引き入れようとしたことでした。
それにしても、相変わらずリーさんの重厚な美声は素敵です。
齢80にして、あのアクションができるのもまたスゴイ(それ以前に、80歳とは思えない姿勢の良さ)。
自分の中で、クリストファー・リー=サルマンのサラサラ・ストレート・ロングヘアーというイメージだったので、
短髪のリー氏に戸惑いを禁じえませんでしたが。
以下、LOTRとは関係ないEP2のハナシ。
どうしようもないご都合主義と、いつも通りのチープなシナリオに、うんざりしながら時間が過ぎていきます。
良かったのは、残り30分位からのクライマックス。
数十人のジェダイ、パダワンが一同に会しての集団戦、画面上のいたる所で乱舞する、ライトセイバーの光の軌跡はカンドーものでした。
そして、ライトセイバーを手にしたヨーダの本気バトル!
今まで、ヨーダは単に妖怪じみた気味の悪いジジイだと思ってましたが、惚れてしまいました。
●●●第8回 エレンディルの光 5月28日
ロリアンを発つ際に、フロドがガラドリエルから贈られる品に「エアレンディルの光」があります。
これが映画では「エレンディルの光」という字幕がついているのは有名ですが(吹き替えは覚えてないっす・・・)、
私は何度聴いても、「エレンディル」と聞えます。
「エアレンディル」と「エレンディル」はすごく似た発音なのか、それとも台本、あるいはケイトブランシェットの言い間違えなのか・・・
●●●第7回 編集ミス? 5月28日
裂け谷で荷物をまとめるサムとフロドの会話シーンで、サムのセリフがずっと気になっています。
サム「ガンダルフに言われたとおり、指輪を裂け谷に持ってきました」(←大体こんな感じ)
ガンダルフとは、「躍る小馬亭で落ち合う」と約束したっきりなのですが、どういうことでしょう。
編集時にカットされた部分に、ガンダルフが指輪を裂け谷に持っていくつもりだったことをフロドが知るシーンがあるのでしょうか?
それとも、映画に描かれていない部分で、そういう話があったんでしょうか?
まずはDVD待ちですね。
●●●第6回 第一次見納め 5月28日
5月24日、見納めと思い、「旅の仲間」を見てきました、会社を有給で休んで(笑)。
ご存じない方(ほとんどいないと思いますが、念のため)のために補足しておくと、
ほとんどの劇場で、LOTR(旅の仲間)の上映が終了するはずだったからです。
見納めということで、日本LOTRの聖地、丸の内ピカデリー1へ行ってきました。
丸の内ピカデリーで見たもう一つの理由は、「先行上映も丸の内ピカデリーで見たから」です。
最初と最後は、同じ劇場にしよう、と。
正確に言うと、はじめて見たのはナントカフォーラムという所ですが、あそこは試写会のみで、普段は上映していないのです。
で、それじゃ次に見たピカデリーにしよう、と。
また、2回続けて見たので、通算9・10回目となります(字幕8回、吹き替え2回)。
いや〜、よく寝た(笑←ダメじゃん)。
もう、字幕じゃ面白くないです、ホント。
字幕を見ながら、時々 頭の中では吹き替え版の音声が流して楽しんでました。
本編がはじまる前に、さんざん他の映画の予告編を見させられるのはウンザリですが、
「アイ・アム・サム」の予告編に感動して、目頭が熱くなりました。
「マジェスティ」も面白そうだし、「タイムマシン」は非常に楽しみです。
「小林サッカー」もとても興味深かったですね。
●●●第5回 やっぱり吹き替えはイイ! 〜2度目の吹き替えを観て〜
5月6日、2度目の吹き替えを見て来ました。
やはり、仕方ないこととは言え、字幕より圧倒的に情報量が多いですね。
各所で話題になっている、「観るべきポイント」の、今まで気がつかなかった部分も、今回やっと分かりました。
・「エレンディル」と叫ぶアラゴルン・・・見る椅子から飛び降りる時に叫んでました。
・剣をクルクルまわすボロミア・・・モリアでオーク達が部屋に入ってくる直前、一行を正面から撮るシーンで確認しました。
それと、自分で驚いたのは、2週間前に字幕で2回観た時はほとんど泣けなかったのに、今回の吹き替えで再び泣けたことです。
しかも、これまでは涙が出たのはサムの「誓いを立てました」のシーンだけだったのに、今回は
ガンダルフが落ちるシーン、
ボロミアがやられて、オーク達に向かっていくメリーとピピンのシーン
でも泣いてしまいました。
フロドをかばって、オークをおびき寄せるシーンでも、こんなに感動したことはなかったです。
やはり、正しい翻訳をされている分、感動が増すのかも知れません。
ところで今回、多くの劇場で、5月24日で上映が終わってしまうこと、
正月に買った前売り券を一枚も使っていなかったこと、
連休最後であること、
これらの理由から、朝一で吹き替えを観て、そのまま残って字幕を3回、一日4回鑑賞の荒行を行うつもりで出かけました。
上野セントラルはあまりに環境が悪いので、新宿ピカデリーへ行ってみる(丸の内は字幕のみなので)つもりでしたが、
早起きの眠気、終わる時間と帰宅までの時間、電車の状況に恐れをなして、結局また上野セントラルにしてしまいました。
しかし、これが不幸のはじまり。
メインの上野セントラル1は既に「ロード・オブ・ザ・リング」から「名探偵コナン」に替わっており、
「ロード〜」はセントラル2という、ウサギ小屋のような劇場に追いやられていたのです。
スクリーンはせいぜい、横3〜4メートルという所でしょうか?
なんか損した気分になりました。
●●●第4回 6〜7回目を観てきて<超・ネタばれ>
4月23日、劇場で2度続けて見てきました。
劇場が入れ替え制でなかったので、着いてすぐ劇場入り。
入った時はアモン・ヘンでウルク=ハイが襲撃してきたあたりです。
都合、ラスト〜第2部予告は3回観たことになります。
予告を見るのが目当てだったので、そんなモンです(←?)。
私はラストまでの流れを知っているので、続編の予告を見ても
「あ〜、映像ではこうなるんだ、早くみてぇ〜」
で済むのですが、映画で初めて『指輪物語』を知る人はどうでしょう。
まして、4月20日以降に初めて映画を観た人は?
私が予告編で引っかかったのは、その中にガンダルフの映像が多数あることです。
ガンダルフが落ちてからモリアを抜けるシーンは、本作の泣き所のひとつです。
このシーンとボロミアのラストシーン、サムが川に入るシーンは、3大泣き所のひとつと言って良く、場内の空気が目に見えて変わります。
ああ、それなのに予告編では元気なガンダルフが出てきてしまうワケです。
何も知らずにこれを観た人はどう感じるんでしょう?
「ガンダルフ生きてたんだ、良かった〜」
なら良いんです。
「何だよ、泣いて損したよ」
そう思われないか、心配でなりません。
予告編がなければ、
「あぁ、面白かった、続きが早くみたいなぁ」
で、メデタシメデタシなものが、本編後すぐに”あの”予告編を観た時、LOTR初体験な人はどう感じるんでしょうか?
●●●第3回 「TTT」で良いのか?
第2部について、他所の掲示板でたまに「TTT」という表記がされているのを見かけます。
あれで正しいんでしょうか?
第2部のサブタイトルは「The Two Towers」(邦訳は「二つの塔」)です。
原語を省略したつもりでしょうが、だったら「LOTR」はナゼ、「TLOTR」ではないんでしょうか?
実写映画化されて、いわば映画しか知らない映画ファンにとって、
「LOTR」という表記は、邦題「ロード・オブ・ザ・リング」の省略だと思っている人がいるかも知れません。
しかし実際は、はるか以前から、海外でブームが起きた時から「LOTR」なんです。
お分かりでしょうか?
英語を話す向こうの人間が、「The Lord of the ring」を先頭の「The」を抜かして「LOTR」と表記しているのです。
だったら、「The Two Towers」も先頭の「The」を省略して「TT」とするんじゃないでしょうか。
英語に堪能な方に聞かないとホントのところは分かりませんが、私は「TTT」じゃない気がするので、普段「第2部」と言っています。
少なくとも、公式な場で「TTT」と表記されたことはないように思います。
●●●第2回 ウチのフロド 4/20
昨日から、ゲームボーイアドバンス用ゲームソフト『ウィザードリィ サマナー』をはじめました。
『指輪物語』を知ってからの10年間、『ウィズ』のキャラクターにはよくLOTRのキャラ名を使っています。
ちなみに今までは、
フロド(盗賊・ホビット)・・・盗賊はパーティーに必須なうえ、種族はホビット以外ありえません。
ギムリ(戦士・ドワーフ)・・・肉弾系に突出するドワーフも時には使いたいところ。だったら「ギムリ」でしょう。
しかし、思い入れはないため、上級職への転職はさせません。
エルロンド(サムライ・エルフ)・・・村正を使いたいので侍は必須ですが、なおかつ侍は『ウィズ』の華でもあります。
「エルロンド」という美しい響きが好きなため、重要なポジションのキャラに名付けたいこともあり、
あえて肉弾戦に向かないエルフを、魔法使い→侍にしてました。
その他・・・最近の、弓使い系の職業があるタイトルには「レゴラス」、ロードに「アラゴルン」と名付けることが多いです。
・・・と、こんな感じでしたが、あくまで劇場版を見る前の話。
劇場版を見た後では、各俳優のビジュアルが強烈にアタマに焼きいてしまい、ゲームキャラに名前を使おうとすると、
キャラのイメージと俳優のイメージがアタマの中で衝突し・・・つまり、俳優の顔が頭に浮かんでしまい、
イマイチ自分の中にあるゲームキャラのイメージと合わなくなるんですね。
それでは大好きな『指輪〜』の名前をゲームで使えません(ちなみに、トールキンのネーミングセンスは最強ですね)。
そこで編み出した技が、「ゲーム中は映画版のことは忘れる」ということです。
あくまで、原作のイメージのキャラをゲーム内で使用するということです。
で、今回はこんなふうになりました。
ギムリ(ドワーフ/戦士)・・・これまで同様、100%戦士で行きますが、やっぱり思い入れはないので、スタメン落ちする可能性大です。
はせお(人間/戦士)・・・ロードにする予定で育てています。なぜか、プレイ内でもギムリより圧倒的に活躍しています。
ロードに転職後は「エレッサール」に名前変更する予定ですが、でもアラゴルンは自分の「ロード」のイメージに合わないので、
いずれ別のキャラ(しかもLOTR以外)に変わる可能性大です。
フロド(ホビット/盗賊)・・・原作版の、賢く勇気のあるフロド。トラップ回避専門として、今作でもはずせないでしょう。
ガラドリエル(エルフ/召喚師)・・・旅の仲間から持ってきたい名前がなく、女性キャラが欲しかったため、奥方の名前を付けました。
奥方イコール魔法使い系、当初ビショップにするつもりが、性格を間違えて、やむなく召喚師に。
ルシアン(エルフ/僧侶)・・・「回復は女性にしてもらいたい」、という所から消去法でルシアンに。
アルウェンやエオウィンじゃ、チョッとイメージと違うので。 もはや厳密には『LOTR』ではないかもしれません。
ベレン(エルフ/魔法使い)・・・ルシアンを入れたら、ベレンも居なくてわ。
残るは魔法使いだったので、魔法使いになりました。
「魔法使い」といえば、ガンダルフ、サルマン、ラダガスト、ガラドリエルが候補でしたが、
ガラドリエルは使用済み、他は使う気がしなかったという理由もあります。
●●●第1.3回 吹き替え版のススメ 〜5回目を観て〜
3月3日、吹き替え版を見てきました。
声はイメージ通りだろうか?
字幕版同様、翻訳がヤバかったらどうしよう?
いろんな不安を抱きつつ、劇場へ。
結果は、大★満★足★!
これまで4回字幕を観ていて感じた不満に、
@エピソードをハショリ過ぎ。
A字幕の翻訳が、原作の日本語訳と違いすぎ
Bカメラワークがせわしない
などありましたが、
今回の吹き替え版で、@とAについて、不満が大分、解消されました。
@については、原作のボリュームを考えて、エピソードの一部をカットするのは当然と割り切っています。
しかし、今回吹き替え版を鑑賞して分かったことは、
(字幕の文字数に制限があるとはいえ)元からあるセリフの多くがカットされていたということです。
字幕でコレまで観て感じていた説明不足感の多くが、実はセリフのカットと、翻訳者のセンスのなさによるものだったのです。
ネタばれになるため、今しばらく内容については言及しませんが、原作未読の方で、
かつ「ヒアリングに自信がある!」という方以外は絶対、翻訳版を観るべきです。
字幕版だけを観て「つまらない」と感じたら、それは字幕版だからである可能性が高いです。
最後に、吹き替え版の不満点を。
@ゴラム、サウロンの声優は雰囲気が出ていない。
A「韋駄天」というなら、「ストライダー」のままで良かった。
●●●第1.2回 4度目を見てなお、楽しめました 〜『ロード・オブ・ザ・リング』感想その2〜
2月23日、『ロード・オブ・ザ・リング』の先行レイトショーに行ってきました。
チケットを買った後、なんとなく入り口の様子を見にいったところ、2時間前なのに、
すでに100人以上はいたようで、慌ててそのまま列に参加してしまいました。
そして、幸運にもその劇場は入れ替え制でなかったので、続けて3回見てしまいました。
上映待ち2時間+鑑賞3時間×3回
・・・映画館だけで11時間いたんですね。
そして、15日の試写と合わせて、都合4回見たことになります。
それでも、4回目(そして3時間×3回)でなお、涙を流し、興奮し、
1回目と変わりなく、集中して楽しんで鑑賞しました(涙はさすがに枯れかけてましたけど)。
子供たちにせがまれて花火を見せるガンダルフに、
浅瀬を渡りフロドの身を案じるアルウェンに、
裂け谷でのビルボとの再会に、
フロドの決断に、
モリアの坑道を、犠牲を出しながら抜けた後に、
ボロミアの最期に、
サムの忠誠心に、
見るたびに涙が出ました。
また、見るたびに新しい発見があり、何度目でも目が離せません。
一行のバックに石化したトロルを見つけたときは、特に嬉しかったです。
そろそろ、吹き替え版のほうも見たいですね。
声優がイメージ通りだと良いのですが。
●●●第1.1回 劇場版『ロード・オブ・ザ・リング』の感想 〜試写会を見て〜
「いやあ、良かった。大満足」
というのが、見終わっての感想でした。
上映時間は2時間58分!
でも、「いま何時?」なんて時計を見ている余裕はなく、ずっとスクリーンに釘付け。
「長い」とはまったく感じませんでした。
尻は途中から痛くて仕方なかったけど。
『指輪物語』って、壮大な冒険物であって、感動で泣くような話じゃないという認識
(やるせない、寂しさや切ない気持ちにはなっても)だったんですが、
映画化にあたって、随所に感動的な演出がなされていました。
最初に涙が込み上げたのが、裂け谷でのビルボとの再会シーン。
ふと、フロドが目をやった先に、暖かな光の中で腰掛けているビルボの姿が。
髪は以前と比べて白くなり、すっかり老け込んでしまったビルボ。
そして、再会したフロドとの抱擁。
目頭が熱くなりました。
同じく裂け谷で、指輪についての会議で指輪の破壊が決まり、
誰が危険な旅に出るかという時、すでに役目を果たしたはずのフロドが立ち上がった時も、感動でした。
ガンダルフをはじめとする、その場のいた誰もが、驚き、そして感動したのでしょう。
だからこそガンダルフも、レゴラスとギムリも、アラゴルンも、フロドを助けたいと思ったはず。
そしてラスト、一人で旅立とうとする無力で小さなフロドを追って、
(ホビットの習性で)泳げないにも関わらず、主人を追って川に飛び込み、
懸命に追ってくるサム、そして「けして側を離れないと誓いを立てた」と語る
彼の姿には、涙がこぼれました。
からだを張って仲間たちを逃がし、バルログと共に奈落へ落ちていったガンダルフ、
フロドを逃がすために、追ってくるオーク達の前に姿をさらし囮となる、メリーとピピンの決死の行動も、目頭が熱くなりました。
内容を振り返りながら、感想を書いている今もまた、目に涙がたまりつつあります。
こういった感動的な演出ができるのは、映画だからこそなんでしょうね。
ガンダルフ役のイアン・マッケラン、ビルボ役のイアン・ホルムの快演も、特に印象に残っています(あ、二人とも「イアン」だ・・・)。
ガンダルフの、ホビットたちを見る時の暖かい目が、特に心に焼き付いています。
世界がファンタジーであるため、その世界観の再現に、CGもふんだんに使われています。
私が一番気に入っているのは、ビルボの誕生日での、花火ですね。
後はバルログ。第一部の山場のひとつであることは分かっていましたが、バルログの迫力は想像をはるかに越えていました。
その割には、バルログ戦があっけなかった気もしますが。
残念な点もたくさんありました。
原作があまりに長いため、話を端折るのはしょうがないと思います。
しかし、原作にあったエピソードをいくつかカットするだけならともかく、話を短くするために作り変えているのは、いただけないですね。
たとえば、メリーとピピンが仲間に加わるエピソードがそうですね。
あれはあまりに酷い。
原作者のトールキンが存命だったら(生きてたとしたら、110歳を超えてますが)、今回の映画化を決してOKしなかったでしょう。
トールキンが憤慨している姿が目に浮かびます。
ご存じない方のために説明しておくと、トールキンは原作に忠実かどうかに、非常にこだわる人でした。
例えば、『指輪物語』発表、そして大ヒット後、映画化の話が来たとき、
企画書に書かれていた登場人物の名前のつずりが間違っていたために、映画化を断ったという話があります。
また、自分の著書の挿絵についても、文中では「青い鳥の羽根が帽子についている」のに、
挿絵では孔雀の羽根になっていたために、画家に文句を言ったというエピソードもあります。
原作との内容の相違は、挙げていくとキリがないので、やめておきましょう。
それから、出版されている日本語訳と、映画版の翻訳で一部違いがあり、妙な違和感というか、不快感さえ感じるものもありました。
たとえば、アラゴルンがいい例です。
彼は正体が分かるまでの間、原点では(カタカナで書くと)レンジャーのストライダーとしてフロド達を助けますが、
原作ファンの間でなじみのある瀬田さんの翻訳では、「野伏せ」の「馳夫(はせお)」と訳されていました。
それが映画では「さすらい人」の「韋駄天」となっています。
後者の訳の方が、一般の人にわかり易いのでしょう。
実際私も、はじめて馳夫というのを目にしたとき、なんてカッコ悪いんだと思いましたが、
今にして思えば、瀬田さんの訳の方がセンスがあって良い気がします。
「The lord of the rings」という原題を「指輪物語」と訳した事も、すばらしいですよね。
原作を未読の方は、ぜひ読むことをお勧めします。
指輪の恐ろしさは映画で表現しきれてませんでしたし、指輪を持って旅立つフロドの絶望感は映画では描かれていません。
ボロミアがあそこまで指輪を欲しがる理由、
ガラドリエルの「誘惑に打ち勝った」という台詞、
ガンダルフが指輪に触れない理由、
ビルボが指輪に執着する理由、
これらすべてがひとつの理由によるものであることも分かるでしょう。
原作を読むことで、映画をもっともっと楽しむことが出来ます
というか、映画を見ただけの人が、『指輪物語』をどこまで理解して帰っていくのか、正直心配です。