DAYTONA
Ref:16520
Cal.No : 4030(毎時28,800回転・8振動)



デイトナとは、ロレックス・スポーツモデルのフラッグシップであり、
また、ロレックスが世界に誇る高性能クロノグラフである。
リーフレットからも伺い知ることができるようにモータースポーツへのこだわりであり、
このモデル名は、アメリカの“デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ”に由来するという。



1987年に手巻きモデルの生産を中止した。
そして、1988年に待望の自動巻きモデルを発表した。
クロノグラフ・ムーブメントは、
ベース・ムーブメントに定評のあるエル・プリメロを使用し種々の改良を加えたCal.4030である。
さらに、このモデルから前期モデルの50mより100メートルへ
また、風防もプラスチックからサファイアガラスへと機能もアップしている。
よりハードな状況を克服するためのリューズガードも、DAYTONAの進化の証といえるのである。

   

DAYTONA16520にはブラック・ダイヤルとホワイト・ダイヤルが存在する、
両者とも甲乙付けがたい配色バランスの良さがあるのだが
ロレックス・スポーツモデルというといつものことであるが、
精悍なブラック・ダイヤルかエレガントなホワイト・ダイヤルか賛否両論分かれるところである。

    
 
DAYTONA16520は、2000年に製造中止になっているが、
傑作ムーブと称されるゼニスのエル・プリメロを搭載しているイメージや、
約10年間親しまれたダイヤル・フェイスなどによりいまだに人気が衰えることはない。
それ以上に、AやPのシリアルから始まる最終モデルに至っては品薄であり、人気が高い。
保証書の購入日付に2000年(2001年)の記載がなされているDAYTONA16520(ニューブレス&SWISS‐MADEダイヤル)が、
DAYTONA16520の最終年型と称されるのではないだろうか。





DAYTONA16520にはベゼルに二つの種類が存在していた。
その種類とはタキメーターのメモリが違っていることである。
デイトナ前期モデル(手巻き)のタキメーターのメモリが200までであったことを継承したためか
DAYTONA16520の初期生産分にだけ、その他のモデルのような60〜400ではなく50〜200のメモリが存在した。

CAL.4030


世界初の自動巻きクロノグラフ・ムーブメントであるゼニス社のエル・プリメロCal.400をベースに
ロレックスが改良をし、DAYTONA16520に搭載された20世紀を代表する傑作クロノ・ムーブである。