現在でも、マニアの間で絶大な人気を誇るジェームス・ボンド・モデル。
イアン・フレミングが作り上げた英国諜報部員007が愛した時計とは、
いったい何だったのだろうか?


定説1.『英国説と伊太利亜説』

ジェームス・ボンドは
小説や映画の中でサブマリーナの初期モデル(リューズガードなし)を愛用していた。
このジェームス・ボンドの愛用していたサブマリーナについて
イギリスの主張するモデルとイタリアの主張するモデルとが異なっているのである。
この論争は、今でも引き継がれておりロンドン&ミラノともに一歩も引かない。


    

左上のモデルは、イギリスが主張するジェームス・ボンドモデルであり、
1958年に発表されたリューズの大きいサードモデルである。
(画像から推測するとおそらくRef:6200あたり?であると考えられる。)
右上のモデルは、イタリアが主張するジェームス・ボンドモデルであり、
リューズの小さいファーストモデルである。
(ファーストモデルといってもRef:6536あたり?ではないだろうか。


定説2.『6538真性説』

映画「007」は、
第1作『ドクター・ノオ』から第4作『サンダーボール作戦』まで
ロレックス・サブマリーナ初期モデル(リューズガードなし)が登場する。
そのモデルの特長は、
メルセデスハンド、5分刻みのベゼルそして大きいリューズということである。
この条件を考慮して考えると年代等から、
Ref:6536、、6538、5508、5510あたりが妥当だと思われる。
しかし、最後の一番魅力ある条件
「大きなリューズ」を主に考慮することにより、
デカリューズでもっとも一般的に知られている
Ref6538が大きくクローズアップされた。
そして今一番の主流の説は、この6538真性説であろう。

  
6538のリューズには王冠マークとともに「BREVET」という
フランス語で『特許』を意味する文字が刻まれている。




第5作目以降のジェームスボンドモデルは
『ジェームス・ボンド歴代ウォッチ・リスト』
をご覧ください。