Stem 

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Assemble_Stem
Stem_Bearing

  •  作業途中での確認作業

    ステム(上)を取り外した状態、つまりステム(下)だけの状態で、左右に回転させて、手ごたえを確認します。
    目的:ステムのロックナットの締め付け具合を同じにする為

     
  •  事前作業、ステム(下)の入手、打ち込み用パイプの入手とカット

    ・治具(ベアリングのインナーレースを加工したもの)の作成に時間がかかります
    ・打ち込み用パイプは事前に購入して、300mm程度にカット、パイプカッター推奨

    ステムへのベアリングへの打ち込み工具(取り外したベアリングのインナー・レースを加工)
    を作成するのには時間が掛ります。 根気作業なので、1時間---2時間ぐらい
    出来れば、予備のステム(下)を入手してください。 あるいは別の加工方法を・・・

    この工具(治具)が必要な理由:
    斜めコロ軸受け(スランテッド・ローラー・ベアリング)は、インナーレース、コロを固定しているホルダー(保持具)、アウターレースの3つから構成されており、打ち込み時にコロを固定しているホルダー(保持具)を叩いてしまうと、ベアリングが壊れてしまします。
    この為、内径がぴったりでインナーレースだけを叩ける工具(治具)が必要です
    汎用のパイプでは内径≠TT250Rのステム軸に対してガバガバで打ち込み作業時に左右上に踊って、コロを固定しているホルダー(保持具)を叩いてしまいます

     ベアリング打ち込み用のパイプを300o程度にカットする場合に斜めにカットすると、ハンマーの力が逃げてしまします。 パイプカッターでの切断を推奨、無ければ、油性マジックペンを当てて、パイプを回して、平面を出してから、鉄ノコで慎重にカット
    売ってるのは定尺の900oとかです、そのまま使うとパイプが撓って(ハンマーの力が逃げて)、ベアリングが打ち込めません

     
  •  工具

    注意:工具は使った工具、方法です。
    1、ベアリング・レースの打ちこみは、純正工具ではネジ式の締め込みです。 鉄板を使って、同様の工具を作ることも可能です。 ですが、この打ち込み作業は1kgのハンマーでも結構な作業量です。 効率を考えたら、当て金をしてハンマーで叩き込む方が簡単です。 斜めになてしまうリスクはちょっとは有ります
    2、ベアリングの打ち込みは油圧プレスを使う方法もありますが、素人の日曜メンテでは不可能なので割愛(ベアリングの打ち込みだけをお店に依頼する選択肢もあります 分解工賃が無いので、結構、お安いのでは?)
     
    作業 工具 用途
    全般 オフ車用
    バイク
    スタンド

    AP オフロードバイクスタンドあたりがお奨め
    鉄製で重いけど、頑丈 ¥5,000-(送料別)ぐらい
    注意:最低時の高さ、アルミ製はヘタルこともある 
    ビニール紐 車体の固定、ハンドルの固定、ブレーキキャリパーの吊りなど
    ウエス タンクの養生など
    ステム

    ・ベアリング
    ・レース
    の取り外し

    ステム
    ベアリング
    レース
    リムーバー

    各社から色々なのが販売されています
    写真のはストーレート ¥2,500ぐらい
    ハンマー 900g、1kg
    注意:400g程度のハンマーでは取り外せません
    鉄の丸棒
    あるいは
    鉄パイプ
    外径:Φ38o以下、細すぎてもダメ
    長さ:250mm以上(ステムのフレーム側の長さ以上)

    総長が250o以上あれば良い、複数の鉄の丸棒を組み合わせても良い
    (例えば、ホイール・ベアリング打ち込み用に入手した鉄の丸棒など)
    鉄パイプでも良いけど、鉄の丸棒が良い 
    廃棄するアクスルシャフトでも良い
    ステム

    ・ベアリング
    ・レース
    の打ち込み

     

    ハンマー 900g、1kg
    注意:400g程度のハンマーでは打ち込めません
    当て板 鉄板 厚み:5o以上
    取り外したステム
    ベアリング
    レース
    下側のステム・ベアリング・レースはフレーム側と面一では無いので、最後まで打ち込む為に必要
    ベアリングの取り外し 電動
    グラインダー
    ・ステムの軸はアルミ(ジュラルミン)製ですので、ベアリングを加熱しても、軸の方の温度膨張係数が大きいので、グラインダーで破壊する方が簡単です
    ・ベアリング(外側)--ステム(下側)には隙間がありますが、上記の理由でタガネ等を打ち込んでベアリングを外すのは、ステム、軸へのキズ、作業時間の問題で非推奨
    ベアリングの打ち込み

    (**)
    加工した
    インナー
    レース
    ベアリングのインナーレースだけを叩く為に必須
    加工:レースの内径を増やす、但し、ガバガバはダメ
    パイプ 外径:Φ32o、厚み:1.5mmのステンレスバイプ巻きパイプ(*)
    内径:(実測)Φ29mmぐらい
    鉄の板 ハンマーからのゴミの落下防止
    配線補修 ハーネス
    テープ
    ライト回りを分解してるので、ついでにハーネスの補修も実施する為

    (*)
    このパイプが良いのはホームセンターでの入手性   90cmで¥750ぐらい
    以下も適合するが、4m単位で単価が高い、ホームセンターに無い場合が多い、
    鉄パイプ(椅子とかの)STKM11A 外径:Φ31.8mm、厚み:1.2mm 内径:Φ29.4mm
    鉄パイプ(足場)   STK400  外径:Φ34o、厚み:2.3mm 内径:Φ29.4mm
    鉄「角」パイプ    32*32   外幅:32o  厚み:1.2o 内幅:29.6mm 
    1mで¥300ぐらい 

    以下は不適
    ガス管:32A 外径:Φ32o、厚み:3.5o 内径:25o

    補足:ステンレス巻パイプとは? ステンレスパイプとの違い
    亜鉛メッキの鉄パイプの外側に薄いステンレスを溶着したものです。 全ステンレスパイプにくらべて、90cmで¥500-ぐらいお安い。 打ち込み工具(治具)としてはどちらでも良い
    巻きパイプの見分け方:内側が亜鉛メッキ、外側はステンレス板を巻いてるので、縦に筋がある

     

  •  車体の固定

    バイク・スタンドに載せて、フロント周りを分解すると、不安定です。
    1、壁に沿わせる、リアタイアを壁に当てる
    2、車体の前、後ろをロープで壁側に引っ張っておく(床のxxxが無ければ、ブロック等で)
     
  •  タンクの養生

    分解時にはハンドルをタンク上に置く必要があります。タンクをキズつけない様に養生
    1、ウエスをタンクに被せて、ビニールロープで縛る
    2、心配なら、ダンボール、古いバスタオル、毛布で養生を追加

     
  •  取り外し手順
     
    番号 作業
    1 サイドスタンドの状態で
    ステムナット
    サスのアクスルのナット
    ブレキキャリパーのナット
    ハンドルホルダーの下側のナット を緩めます
    2 バイク・スタンドに載せる  出来れば、壁、重い机などにリアタイヤをくっつける
    3 ロープで車体を固定
    4 ホイールを取り外す
    5 ブレーキキャリパーを取り外して、エンジン部あたりに釣っておきます
    6 ステムのボルトを緩めて、サスを取り外す
    7 フェンダー、ライト、メーターを取り外す
    8 ウィンカーをギボシ端子部で取り外す
    (取り外さなくても作業はできるが、取り外した方が作業が容易)

     

  •  ハンドルの取り外し

    ハンドルを取り外して、左右のスイッチ部と左右のステップを使って、タンク上に固定
     
  •  配線の補修

    ライトの配線の補修を実施しておく ハーネステープで配線を保護、フェンダー下を通る配線チューブの補修

     
  •  アウターレース(フレームのヘッド)(下)のベアリング取り外し

    ステム・ベアリング・レース・リムーバーをセット
    鉄の丸棒をあてる
    1kgのハンマで叩く

     
  •  アウターレース(フレームのヘッド)(上)の取り外し

    ステム・ベアリング・レース・リムーバーをセット
    リムバーの上にウエスを巻いて、ロープで縛って、フレームのダウンレールにつないでおく
    (リムーバーとレースが飛ぶので、シートなどを破損しない為)
    下から鉄の丸棒をあてる
    1kgのハンマで叩く

     
  •  ベアリング ステム(下)の取り外し

    タガネでローラーの保持具を割って、インナーレースだけにする
    電動グラインダーで、インナーレースを削る
    (ステム軸を削らない様に慎重に)

     
  •  YAMAHA純正のベアリングと汎用ベアリングと他車用シール

    違いは価格と、外側のシール(雨水の侵入防止用のゴムのリップ)

     
  •  アウターレースの打ちこみ 上、下


    当て金をして、均等になってることを確認しながら、打ち込む、
    音が変わったら、最後まで打ち込めた事になります 高い金属音になります
    下側は取り外した、アウター・レースを使って、最後まで打ち込みます

     
  •  アウターレースの打ちこみ 洗浄、グリスアップ

    上下のアウターレースの打ち込みが終わったら、キズが無い事を確認
    ステム(フレーム側)の内側を洗浄して、サビ防止にグリスをスプレーして置く、得にステアリング・ロック部
     
  •  ステム(下)のベアリングの打ち込み準備 、グリスアップ

    指の腹で刷り込みます。 下、上の隙間、横のローラー部から

     
  •  ステム(下)のベアリングの打ち込み

    リング、ベアリングをセットして、その上からビニールを被せます(ゴミ防止)
    治具(インナーレースを加工したもの)、パイプを使ってベアリングを打ち込みます
    高い金属音になったら、打ち込み終了

     
  •  ステム(下)のベアリングの打ち込み 清掃、グリスアップ

    逆さにして、ステム軸をパーツクリーナーで洗浄、グリスアップ

     
  •  ステムの取り付け
     
    1 ステム(下)を取りけて、3.8kg・mで締めつけます。 
    これで、ベアリングの「ローラー」の位置が落ち着きます
    (−)ドライバーを当てて、
    1kgのハンマーでガンガン叩く
    2 緩めます  
    3 0.5kg・mで締め付けます 手で(−)ドライバーを
    強く押す
    4 ゴム、上側のロックナット、コの字のアダプターをセット  
    5 ステムを左右に回転させて、締め付け具合を確認  

    特殊工具(ステアリング・ナット・ホルダー)があれば、トルクレンチが使用できます
    なければ、(−)ドライバーをロックナットに当てて、ハンマーで叩けば締められます。

    0.5kg・mは、(−)ドライバーを当てて、体重をかけて押した程度です










     

  •  組立て

    1、ステム(上側)を取り付け、ステムナットを軽く締める
    2、サスを取り付け、ステムのナット(上下、都合4か所)

     
  •  ブレーキのエア抜き

    ハンドルを取り外したので、ブレーキホースのエア抜きをする
    1、サイドスタンドの状態で、ホースを叩く
    2、左側に寝かせて、ハンドル上部の「∩」部を叩く、しばらく放置

     
  •  ヘッドライトの光軸調整





     
  •  ステムの調整(汎用)---タペットローラーベアリングの場合

    基本は6kg-mぐらいで一度締める、(スラストローラーの位置を落ち着かせる)
    完全に緩める
    1kg-mで締める(手でステムナットを締めるぐらい)
    サスをつけていない状態で左右に切った時にスムーズに動くかチェック
    サスをつけてチェック

     

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