'82 リドリー・スコット
これ以降に撮られた全てのＳＦ映画に影響を与えたリドリー・スコット監督の傑作ＳＦ映
画。ＳＦ映画でよくある、暗くて雨が降っているごみごみした未来が描かれているのは、
この映画の影響だろう。またシド・ミードが描く映像美も素晴らしい。人間に似せて作ら
れた「レプリカント」達の脱走とそれを追う「ブレードランナー」のデッカードの追走劇
は、生きる目的を探すアンドロイド達と生きる目的を失った人間の物語でもある。
'84 セルジオ・レオーネ
アマポーラが流れるデボラとの愛のシーンと物悲しいメロディが流れる孤独なシーン、時
代を交錯しながらユダヤ移民の子供達の愛と友情と裏切りを描いていく美しい映画。少年
時代と大人になってからの俳優が良く似ているのに感心する。難解なところも有るし一度
見ただけではわけのわからないところがあるし、４時間近い大作なので時間が有る休日に
ゆっくりと楽しみたい。
■ 俺達に明日はない
BONNIE AND CLYDE
'67 アーサー・ペン
冒頭のアップで口紅を塗るシーンでフェイ・ダナウェイに一目惚れしてしまった。３０年
代のアメリカで銀行強盗を繰り返したアベックの実話を元にして作られた古典的名作。刹
那的に生きる男と女の姿と壮絶な死に様に心を引かれる。日本語のタイトルも良い。この
ころの日本語の題名の付け方は良いものが多かったと思う。
■ インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説
INDIANA JONES AND THE TEMPLE OF DOOM
'84 スティーブン・スピルバーグ
私が一番好きなジャンルの冒険活劇の快作。スピルバーグとルーカスが作り上げた、まさ
にエンターテイメント活劇である。怪しげで邪悪な教団を相手に繰り広げられるインディ
とショート・ラウンドの活躍。このような内容が無い話に大金をつぎ込んで面白い作品を
撮れるのは、いい意味でハリウッドしかない。真剣に見ると馬鹿馬鹿しいが、落ち込んで
いるときなどビールを飲みながら見ると元気が出てくる。
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