日記 1999年6月
1999.6.30 一誠
今日は「一誠」。インド鮪中トロ刺身。河豚白子塩焼き。鯛冑塩焼き。鯛飯等。
「国家・宗教・日本人」(司馬遼太郎・井上ひさし)読了。日本について二人が語り合う
対談集である。
<今日の阪神>
阪神0−5中日
再び借金生活。苦しい戦いが続いている。6月を終わって5割ならば上等と考えていたが、
借金1であった。なかなかの成績だと思う。これからも諦めることが無いように、また来
年を見据えた戦いを続けて欲しい。
1999.6.29 吾作どん
今日は「吾作どん 福島店」。ハマチ刺身。太刀魚塩焼き。石鯛塩焼き等。
1999.6.28 打ち上げ
去年からやっていた仕事の公式の打ち上げ。つまり関係した会社が集まって、ごにょごにょ
する飲み会である。某マイク○ソフトや某NE○の面々が集まっただるい飲み会であった。
1999.6.27 孤独
「孤独の歌声」(天童荒太)読了。過去の経験により心に傷を追った孤独な人間達の物語。
猟奇的な事件が綴られる中で「孤独」という生き方が語られる。久々に一気に最後まで読
んでしまった。それは私も孤独な人間だからだろう。彼らの行いを肯定するわけではない。
ただ彼らの生き方に心が揺さぶられる。
<今日の阪神>
阪神2−0ヤクルト
再び5割に戻した。こういう粘りある戦いを今後も続けなければならない。
1999.6.26 Magic
久々のMtgの練習会。3ヶ月ぶりぐらいである。ルールも大きく変更されたので色々と
戸惑った。
<今日の阪神>
阪神5−7ヤクルト
また借金生活に逆戻り。ピッチャーにホームランを打たれたらあかんやろ。
1999.6.25 ヒステリック
今日も知り合いとの飲み会。今週は気を使う飲み会ばかりで聊か疲れた。
「少年H」(妹尾河童)読了。今から50年以上前、日本は戦争を行っていた。この本は
そんな時代の大人達の行動を、子供の視点から書き記している。あの時代においても時代
の動きがおかしいと思っていた人間は多かったに違いない。しかし精神論を振りかざす全
体主義の前に沈黙を守らざるを得なかった。
関係が無いようだが、オーム事件にも同じ物を感じる。オーム教団にも、それをヒステリ
ックに批判する側にも。集団が盲目的に一つの感情を持ったとき、それは非常に危険な物
を生み出す。
1999.6.24 良平
今日は会社のくだらない歓送迎会。でも歓送迎会で行った「良平」は良かった。
<今日の阪神>
阪神9−3横浜
一日で5割復帰。メイの好投が光った。しかし最近盗塁が少なくなっているのが気になる。
1999.6.23 すえひろ
今日は「すえひろ」。ハマチ、鮪、鯛のお造り。鱧の天婦羅。しめ鯖等。
<今日の阪神>
阪神4−9横浜
藪で惨敗。これからの一週間を踏ん張ることが大切だ。
1999.6.22 責任
「悪党達のジャムセッション」(D.E.ウエストレイク)読了。不運な泥棒ドートマン
ダーが活躍するシリーズ第4弾。軽快で面白い物語。以前このシリーズはハヤカワ・ミス
テリで出版されていたのだが、いつのまにか角川文庫に移っている。しかももう4冊目で
ある。出版社はシリーズを翻訳し始めたのなら、最後まで責任持って出版して欲しいもの
だ。
1999.6.21 紫煙
「紫煙」にて鰻の蒲焼き。その後、天王寺へふらふらと飲みに行った。
1999.6.20 三福園
今日は「三福園」で焼き肉。可も無く不可も無くといったところ。リピートする気にはな
れない。
<今日の阪神>
阪神1−4巨人
ついに5割になった。最近ホームランでしか点が取れない試合が多い。しかし私は元々6
月が終わって5割ならば上出来と思っていたので、そんなに悲観はしていない。そろそろ
疲れが出てきているころで苦しいだろうが、ここから頑張って欲しい。
1999.6.19 めった打ち
「ナックルボールを風に」(山際淳司)読了。山際淳司のスポーツエッセイは押しなべて
出来が良い。
<今日の阪神>
阪神3−5巨人
メイがホームランを打たれまくり。先週もそうだったが、最近巨人打線にメッタ打ちにな
っている。
1999.6.18 星野監督
「グイン・サーガ66 黒太子の秘密」(栗本薫)読了。これで100巻まで2/3が完了。
長い物語もようやく後半部分に差し掛かった。
1999.6.17 連敗
<今日の阪神>
阪神1−5広島
打線の繋がりを欠いて連敗。全体的に疲れが出ている。今一度、開幕直後の気持ちを思い
起こさねばならない。ここでずるずる下がっては去年までのままである。投手陣の力が足
りないとか、打撃陣の力が足りないのは言い訳でしかない。ここから勝ち負けではなく一
つ一つの試合を踏ん張らなければ、来年以降の飛躍はありえない。
1999.6.16 ハードボイルド
2週間ぶりの「一誠」。よこわ、鬼えびのさしみ。穴子の天婦羅。鰈の煮付け。鯛飯など。
「スコッチに涙を託して」(デニス・レヘイン)読了。リアルな人物描写。巧みなプロッ
ト。酒と銃。そしてセンス・オブ・ユーモア。ハードボイルドの全てがここにある。
<今日の阪神>
阪神2−3広島
紀藤が新庄に頭部にデッドボールを与えて退場になった。これでチャンスと思ったが、広
島の中継ぎ陣を捕らえることが出来ず惜しい試合を落とした。こんな時こそ連勝しなけれ
ばならないが、やはりまだまだ力が足りない。
1999.6.15 「少年」
18歳の「少年」が殺人を犯した。「少年」と言う存在は年齢で計るのか?殺人を犯すよ
うな人間が「少年」なのか?人間には体の年齢と心の年齢がある。現在の法律は体の年齢
を元にしているが、罪を犯した年齢よりも犯した罪の内容で罰の大きさを計るべきではな
いのか?
また社会には一定のルールが必要である。ルールを守れない人間を、そのルールで守って
やる必要はない。人を殺した罪に値する刑罰は死刑しかあるまい。
<今日の阪神>
阪神9−6広島
双方の投手の出来が良くなくて、追いつ追われつの乱打線になった。最終回でリードを奪
い逃げ切った。相手のピッチャーが2線級になると打てるようになるのは去年までと同じ
である。しかし、ここのところ調子を落としていた打線で打ち勝ったのは大きな意味があ
る。
1999.6.14 BAUMKUCHEN
最近THE HIGH-LOWSの「BAUMKUCHEN」を暇さえあれば聞いている。ヒロトもマーシーも昔
の調子を取り戻したようだ。
1999.6.13 Aクラス
「空からぎろちん」(中島らも)読了。中島らものエッセイ集。中島らも独特のユーモア
のセンスが効いている。
<今日の阪神>
阪神1−4巨人
今日の新庄はチャンスで打てず。新庄に頼らざるを得ない状況はやはり厳しいと言える。
しかし今日は星野のエラーが痛かった。死四球、エラーはできうる限り減らさねばAクラ
スに留まり続ける事はできない。
1999.6.12 本当のポイント
「逃げろボクサー」(山際淳司)読了。読後感が非常に良いスポーツ・ノンフィクション
集。
<今日の阪神>
阪神5−4巨人
4番新庄が同点ホームラン、サヨナラヒットと大活躍した。特に8回の同点ホームランは
きわどい球をファールして粘り、相手の失投を見逃さずよく打ったと思う。ただ、この試
合の本当のポイントは7回の高波の走塁であろう。レフト前ヒットでよく3塁まで走った。
あの走塁がなければ試合を落としていただろう。
1999.6.11 仲良倶楽部
「地図にない町」(F.K.ディック)読了。ディックの短編集。短い話しの中に奇想天
外な発想と後に残る余韻がよく書けている。
明日から会社の社員旅行である。そのことを考えると憂鬱でしかたがない。一緒に旅行を
行うことにより、社員の結束を高めようとしているのだが、そんなことは全く無意味であ
る。会社は仲良倶楽部ではない。大体、好きでもない人間と一緒に旅行して何が楽しいの
か。
<今日の阪神>
阪神3−9巨人
ボロ負け。移籍してきた杉山が先発したが、巨人打線を勢い付かせてしまった。
1999.6.10 単独首位
中日が負けたため、阪神が単独首位に立った。勿論、貯金4で最下位から3.5ゲーム差
と単に一番上にいるだけである。明日からは好調な巨人、横浜と厳しい戦いが待っており、
まだまだ気を抜く訳には行かないが、今夜だけは首位に立った喜びを噛み締めたい。
1999.6.9 塾
「私が殺した少女」(原寮)読了。前作の時も思ったことだが、結末へ導くプロットがあ
まり良くない。結末付近になってから強引にどんでん返しを行っているのだが、そんなこ
とをする必要があるのだろうか?ただし人物描写は相変わらずよく書けている。
文部省が塾を”認知”したそうだ。馬鹿馬鹿しくて笑ってしまうが、問題点ばかりの現在
の教育制度のことを考えると笑ってばかりはいられない。現在の教育制度の一番の問題点
は「誰もが同じ教育を受ければ、同じだけの能力を得る。」という間違った概念で教育が
行われている事にある。
一見誰にも公平に見えるこの制度は、実は誰に対しても公平でもなんでも無い。高い能力
を持つ人間にとっては物足りないし、持たない人間にとっては苦痛でしかない。戦後日本
の間違った悪平等主義の産物である。
また”試験を解く技術に長けた能力”を磨くだけの教育が、どれだけの弊害を生んでいる
か。現在の日本経済の不況の遠因もこんなところにあると思われる。正解を要求する試験
問題を解くことだけが得意な人間に、正解などない問題に答えを出すことなど出来るはず
が無い。
<今日の阪神>
阪神2−1広島
久々の連勝である。6月の成績を五分に戻した。また中日が負けたことにより、93年5
月以来の首位に立った。ただし江藤、前田がいない広島の打線の貧打に助けられたとも言
える。
1999.6.8 月間MVP?
<今日の阪神>
阪神8−3広島
久々の快勝である。江藤、前田がいないとはいえ、6月好調な広島打線をよくメイが押さ
えた。中4日続きだがよくやっていると思う。新庄が5月の月間MVPだそうだが、それ
はどうなんやろか?他に活躍した選手はおらんかったんか?
1999.6.7 体調が悪い
あまりに体調が悪いのでさっさと家に帰って寝た。19:30に寝て、6:30に起きた。
寝過ぎて頭痛で30分は動けなかったが、体調はだいぶ良くなった
1999.6.6 大切に大胆に
「ローズ・マダー」(S・キング)読了。キングらしく相変わらず長い話である。内容は
もう一つといったところだが、それでも最後まで一気に読ませてしまうのはストーリー・
テラーの面目躍如といったところか。
<今日の阪神>
阪神2−4ヤクルト
ここのところホームランでしか得点できていない。崩壊寸前の投手陣を支えてきた打撃陣
が、ここにきて調子を落としているようだ。苦しい戦いが続くだろうが、ここから諦めず
に一戦一戦を大切に大胆に戦っていって欲しい。そうすることで本当の力がつくことだろ
う。
1999.6.5 ヒンギス
全仏オープンの女子はグラフが制した。ヒンギスは第一セットを取り、第二セットも5−
4まで押していながら負けてしまった。ヒンギスは何かイライラしていたようで、自分自
身に負けてしまったようだ。しかし全仏の観客はマナーが悪すぎる。
<今日の阪神>
阪神1−5ヤクルト
今シーズン3度目の藪対石井一の投げ合い。石井はいつもより調子が悪いようだったが肝
心なところで後一本が出ず打ち崩すことが出来なかった。今日も山田が出ていたが矢野の
方が良いと思うのは私だけではあるまい。山田のリードはボールから入ることが多く、ビ
ビッてしまいかえって傷口を広げてしまう事が多い。尚且つバッティングには全く期待で
きない。明日からは矢野で戦って欲しい。
1999.6.4 トキ
少し前から違和感を持っている事がある。トキのことである。ヒナが生まれたことが話題
になっているが、中国のトキと日本のトキは種類が違うはずである。だから今回ヒナが生
まれた事で、日本のトキが絶滅から逃れられる訳ではない。
無論、もはや日本のトキが絶滅を逃れることはできない。それなのにわざわざ日本でトキ
の人口飼育をすることに何の意味があるのか。しかも親鳥に育てさせないヒナが一体どう
なるというのか。
今まで自分達が行ってきたことの償いをしようとしているのか。その一方で他の動植物を
次々と絶滅に追いやろうとしている。矛盾と責任逃れに満ちた幼児性の行動である。これ
らの事はこの国の本質の一端を顕している。
<今日の阪神>
阪神3−1ヤクルト
山崎が2年ぶりの勝利。最後はハラハラしたが勝てて良かった。やはりリベラは押さえと
しては不安である。また西武と平塚と杉山の交換トレードが成立した。平塚も今の阪神で
は出番が少ないし、左投手が足りない(右も足りないが)阪神にとっても、このトレード
は良いものになりそうな気がする。
1999.6.3 フライ・フィッシング
「マクリーンの川」(ノーマン・マクリーン)読了。映画「リバー・ランズ・スルー・イ
ット」の原作である。兄弟愛、家族愛を感傷的でなく乾いた文体で書き上げている。また
フライ・フィッシングの場面がよく書けていて自分でもやりたくなってしまう。
<今日の阪神>
阪神2−6横浜
メイが中4日で登板したが、2回に投手の斎藤に打たれて相手にビッグイニングを与えて
しまった。結果的にこの4点で勝負が決まってしまった。しかし佐々木は去年までの力が
無くなっているようだ。
1999.6.2 一誠
今日は18:00に仕事を上がり、「一誠」に行った。太刀魚の刺身、焼き岩牡蠣、ハモ
の梅肉、鯛めし等。3日連続でガブガブと酒を飲んでいる。
<今日の阪神>
阪神5−8横浜
やはり投手陣が心配だ。今の投手陣では今日のような捨て試合が出るのは仕方が無いだろ
う。しかし2軍に若い投手はいないのだろうか。来年のことを考えると井川で負けるのは
納得がいくが、吉田豊で負けるのは納得がいかない。また今日の試合はエラーが多すぎた。
調子が悪くても四死球、エラーは防ぐことが出来るものだ。盗塁は増えてきたが(21個)、
四死球、エラーを無くさなければならない。
1999.6.1 プロフェッショナル
「星ぼしの荒野から」(J・T・ジュニア)読了。「たったひとつの冴えたやりかた」で
有名な著者の抒情SFである。この本を読むとSFは文学であるということが判るであろ
う。そしてこの本は文学であると共にエンターテイメントでもある。
<今日の阪神>
阪神7−2横浜
今日も苦しい投手リレーであった。しかし粘りある戦いで勝利をもぎ取った。今年は別に
負けても構わないと思う。負けるのは実力だから仕方が無い。しかし同じ負けるにしても
実力を出し切って負けて欲しい。勝負の世界に潔さなど必要がない。勝利への執念を見せ
て欲しい。それがプロフェッショナルではないか。