E先生の大営業日記 2000年2〜3月
これは「おにょれえええ!!!」な日々を送る私の友人である「E」の酒と涙の営業日記である。
2000.3.23
昨日・本日も非常に雑多なフーバーな一日であった。 <昨日> 朝一番、ユーザーサーバーのメモリ増設立ち会い。 その後別ユーザにてシステムトラブル対応。 午後、またまた別のユーザーの所で、プリンタ設置・LAN接続変更、 モデム増設及びリモートメンテナンス環境構築、OFFICE入れ直し。 帰社後、ACCESS開発。 見積作成。 売上見込み調査。 <本日> 朝一番、昨日停電したユーザーの所でハード・ソフトの動作検証。 帰社後見積作成。 午後一番システム入れ替え。 帰社後遠隔地ルーターのメンテナンス。 ユーザーに受領書持参し押印もらう。 帰社後課長に呼ばれ、一昨年購入した什器備品の存在調査。 別業務のホスト−PC間連携データのレイアウト作成と仕様書作成、 及び検証用データのPCコンバート。 POSTエラーの出たユーザーサーバーの対応調査。 ・・・。 最近、ソフトのユーザー登録をするときに、職種欄のどれを 選べばいいのか迷うようになってきた。「開発」と言うほど ばりばりやっていないし、「営業」と呼べるほどセールスしていないし、 「事務職」を選ぶのはへんだし、「その他技術職」と呼ぶには あまりにも悲しすぎるクソ業務もやってるし・・・。 「奴隷・社畜・便利屋・パシリ」があったらいいのに。よくないよくない。 <読書のコーナー> ボライソー14巻途中。 ゲームメーカの光栄よ、「大航海時代」の次作は「大ボライソー時代」をつくってくれい。 「水兵が上官に逆らいました。艦長、どうしますか?」 −許す。 −鞭打ち。 −12回 −24回 「風が微風に変わりました。艦長どうしましょうか?」 −帆−フォアマスト−ロイヤルスル−展帆 −縮帆 −トガンスル −展帆 −縮帆 −トプスル −展帆 −縮帆 −ミズンマスト−ロイヤルスル−展帆 −縮帆 −トガンスル −展帆 −縮帆 −トプスル −展帆 −縮帆 −コース −展帆 −縮帆 ・ ・ ・ うーん、だるそーなゲームだ。「伊忍道」みたいに売れないぞ。2000.3.20
休日出勤。朝から客先でシステム導入。14時まで。その後会社で 溜まりに溜まった事務作業。中間管理職事務作業もろもろをやるべき所を、 MOコピーやプログラムいれかえやらに忙殺されてるからなー。 おまけに部下一名を東京にレンタルされてしまったから、結局機器設置とか 見積作成もやらなければいけなくなっている。よくもまあ、こんな雑多で ボリュームのある雑務をわしに振るもんだと、最近は怒りを通り越しさえして ただただあきれている。ざけんな。 <読書のページ> ボライソー11巻まで読了。早々とボライソーは艦隊司令官になる。 そりゃそうだろう。海軍士官候補生に始まり、毎巻大活躍して 準海尉、各等級の海尉、2等海尉(副官)、海尉艦長(コマンダー)、 勅任艦長(ポストキャプテン)、旗艦艦長とするすると出世したのだ。 しかし、司令官というのは基本的に海軍本部からの命令を各艦長に 伝えてあとは具体的・物理的にはなにもしないのだから、あんまし 物語としてはおもしろくないぞ。フリゲート艦艦長の頃の話が一番おもしろかった。 今やボライソーの立場は上下との軋轢などといった、人事作業に腐心している ていたらくである。 このあたり、我が身になぞらえてつまされてしまう。おお、ボライソー、君もか。 つらいだろう、泣きたいだろう、でも部下に当たってはいけないぞ、便所の壁を蹴るのだ。2000.3.16
午前中市内の1ユーザでプログラム入れ替え、午後市内の1ユーザーで プログラム入れ替え、それから和歌山市のユーザーでシステム導入。 よたよたと帰還したら、ちょい上の先輩に「空いてるか?」といわれ、 何かと思えばプリンタの組立作業であった。部下達がプログラム修正やら 電話応対やらしてる中で、下っ端管理職2名はいそいそとプリンタの組立を やるのであった。 なんか間違ってるぞ、これわ。 <読書のコーナー> ボライソーシリーズ11〜23巻をジュンク堂に受け取りに行く。 1万チョイかかった。文庫本もまとめて買うと「高いなー」と思う。2000.3.15
システム入れ替え後のバグ対応の入れ替えやら電話応対やらフィクサー業務やらで すごいいそがしーぞ!!! へろへろだ。明日は和歌山を含めて3カ所行かなければいけ ない。 <ボライソーな日々> 今日も3カ所入れ替え回り。そのうちの1カ所では、プログラム入れ替えして、 「これでよし」といろいろ動かしていたら ”実行時エラー”の表示。同じ手順で繰り返しやったがエラーになるので、 バグであろう。思わず回りを見回したが、 ユーザーが見ていなかったので、画面を閉じ、「全艦退却ううう!!!」とそそくさと退 散してきた。 ははは。なおすよ、もちろん。 そういうこともあって、よれよれになり会社に帰り、熱いコーヒーを 5分ぐらいかけてぼんやりと何も考えずに飲んだね。まるでネスカフェの違いの分かる男 みたいだ。 「ダバダー ダバダー ダー」と言いそうになったぞ。2000.3.14
今入れ替えに回っているシステムが、これでもかというぐらい バグりまくってて、その対応に大変である。 昨日なんか、朝の1時間で電話対応が5本もあり、その後バグ入れ替えに 2ユーザーまわった。まったく、たまらんぜい。今時のプログラマーは ちゃんと単体テストしないのか。プライドをだせよ。 <本日のフーバーな任務のコーナー> ・昨日:颯爽と客先へ向かう。客先のパソコンの前で緊張する。 これから行う高度な作業を考え、自然とそうなってしまうのだ。いざ任務開始! ディスプレイを外し本体カバーを不発弾処理のように慎重に、かつプロフェッショナルに 外す。メモリをスロットに増設し、本体カバーとディスプレイを元に戻す。 ×5台。 「終わりだな・・・」とシロッコ風に冷徹につぶやくのであった。 ・本日:「俺に出来るのであろうか・・・」と不安を感じながら、重い足取りで 客先へ。くよくよ考えていても仕方がない。さあ、いくか。 次元大介の抜き打ちの如く、俺は右腕をポケットに滑らせる。カチャリ。 「MOセット!」「エクスプローラー起動!」「データコピー!」 ・・・。 5分後、安堵感と疲労感に心地よさを感じながら、俺は「任務完了・・・」と 今度はヒイロ風にクールに語るのであった。 あー、情けなや。 <本日のおにょれえええ!!!> 明日は客先でLANのサブネットワーク番号の変更作業がある。 「サブネットワーク番号の変更」というと、高度に聞こえるかもしれないが、 なんてことはない、IPアドレスの変更である。それでも 上述のようなクソ任務の毎日が続いていると、なんかわくわくしてきてしまうのである。 うーん、飼い慣らされてきたかボライソー・E!? <読書のコーナー> ボライソーシリーズ9巻に突入。早くも11〜23巻までジュンク堂のHPで 予約してしまった。ヘリック副長カムバーック!2000.3.7
うーん、2週間ぶりぐらいか。 控えめに表現しても「忙しい」ぞ。 出張とかシステム入れ替えとか引っ越し手伝いとか データMOコピーとか。後半の2つは俺にさせるなー。 <本日のおにょれえええ!!!> ついに年間残業枠もなくなってしまった。 あとはタダ残業である。けっ。土日出勤つけずにだぞ。 昨日来年度体制の打ち合わせをやったのだが、受け持ち業務が 一つ減り、三つ増えた。おー、ジャンクじゃ。わしの会社生活は マクドのチーズバーガーか。だいたい、減った業務も結局やらされるんだろう。 タダで。 しかし、なんと実りのない、やりがいのない業務であることか。 部長もこの業務に何の希望も持っていずに、この忙しいさなか、 2人も週の半分東京の別業務に引き抜くしなー。 今やわしの部署はただただ忙しいだけで、達成感とか充実感とか 全く無しに、志気も最悪である。 <読書のコーナー> 海の勇士「ボライソー」シリーズを読んでいる。今6巻まで終わった。 おもしろい。「ホーンブロア」シリーズと設定は同じなのであるが、 後者でわざと欠落させてある、主人公の外向きの人間性が描かれており、 よりエンターテイメントに仕上がっている。 あまりにおもしろくって、サターンのゲーム、「大航海時代2外伝」を 突如始めてしまった。もちろん主人公の名前は「ボライソー」である。 1回クリアしたら、今度は「ホーンブロア」でやり直すつもりだ。 それからついふらふらと「スーパーロボット対戦F完結編」も やり始めてしまった。うーん、安上がりなゲーム人生だ。2000.2.20
日曜出勤である。わしだけである。泣けてくる。でも喜べ、昨日も出勤であった(感涙)。 2/18、WINDOWS2000発売。今日サイトをみたら、既に修正プログラムが 4本でてた。やるな、ビル。 <本日のおにょれえええ!!!> 今週も2泊三日の出張がある。 どーでもいいけど。 「モール張りから高度なLAN構築・現調・運用まで、 ユーザーへのお詫び訪問から保証書記入まで、 プロジェクト管理から各種業務システム導入指導問い合わせ窓口まで、 MOコピーからユーザーの引っ越し応援土曜勤務まで、 ルーティングを使ったLAN間接続からリモートメンテナンスのオペレーションまで、 プリンタ持ち運びから客先での机雑巾掛けまで、 ありとあらゆる業務を幅広ーくサポートします」 と言う風になってしまっている。あまりに対応業務がありすぎて、上司も安易に 「とりあえず」的に仕事を振ってくる。わしは「とりあえずビール」ではないぞ。 思い起こせばこのコーナー設立の原動力となった、かつての手伝い応援業務移行、 毎日が「ふざけんな」であり「コロスー」であった。でも、人間の適応能力というのは すばらしく、「京都までHUBもっていけ。持っていって渡すだけ」といわれても、 「アハハ、いいっすよー」と飼い慣らされてしまった。 今年度なんかもっと適応して、「東京いってデータをMOにコピーしてこい。 圧縮してコピーしてくるだけでいい」と言われても「イエッサー」と即答してしまった。 これではいかん、なんとかしなければと思っても、「イエッサー」と体が反応してしまう のだ。 そんなおり、「ホーンブロアー」シリーズを読んだ。ナポレオン戦争当時の、英国海軍 士官見習ホレイショ・ホーンブロアーの活躍物語である。感動した。ようし、わしも ホーンブロアーみたいに強く生きるぞ!自分のやりたいことをやるぞ!と心に誓った。 変わったね、いや本当に。先週なんか、朝一番上司に「部下が客を怒らせた。代わりに お詫びに行って来い」と言われたが、「アイアイサー」と言ってしまった。言うなよ。 断れよ。海軍風になっただけで、中身そのままやんけ。 あー、来年度もこんなんやろなー。書き漏れたが、上述のMOコピーなんてひどかったぞ。 33歳係長のわしをわざわざ東京に行かせたくせに、その任務で一番高度な作業が 「データをLZHに圧縮する」という作業であった。ザケンナー。余りに腹立たしく、 LHMELTなんかのユーティリティを使わずに、DOSプロンプトからコマンドラインで LHAを起動したのが唯一の反乱であり慰めであった。うーん、まったくなー。 これを読んでる若手社会人達へ! 自分のキャリアパスは自分で作れ。人生計画をきちんと持って、意志を曲げるな。 決して「便利屋」になってはいけない。「専門ばか」もいけないが、会社から見たら 「便利屋」が一番評価が低く切りやすい。嫌なことは「イヤっす」といおう。 3回ぐらい「いーすよー」と言ってしまうと、当然次回からは「いーすよー」が当たり前 と見られてしまう。いざというときは皆冷たいぞー。 たとえばわしなんか、今やっている業務の半分は評価対象業務だ。逆に言うと、評価対象 業務が半分しかできていない。査定やボーナスにひびくんやぞー。 あー、このHPの作者のように、唯我独尊風に「いやです」「できません」と言い放っ てみたいものだ。2000.2.13
ばたばたあたふたとした一週間であった。 今週は東京日帰り出張・作業はMOにデータコピーのみ、 という任務がある。 プライベート・ライアン風に言うと、 「少佐、実に崇高な任務であります」であり、 「フーバーな任務」なのである。 (後段はビデオ版をみても分からない。 小説を熟読のこと) ということで、またまた「プライベート・ライアン」 を観てしまった。何回目かは分からなくなった。 同時に「銀河鉄道999」も借りてしまった。 これも何回目かわからない。少なくとも 「プライベート・ライアン」よりはたくさん観ている。2000.2.8
いそがしー。 来週のスケジュールはもうパンパン、おまけに日帰り 東京出張まである。このE大先生様が直々に東京のユーザーを 訪問してどんなインテリジェントな仕事かと思えば、 ・システムのデータベースを光ディスクにコピーする。 である。ざけんなー。 <読書のコーナー> ようやくホーンブロア全巻(10巻であった)を読了。とても 痛快な海洋小説であった。ロイヤルスル・トガンスル・ トプスル・コース・・・と帆の呼び方も覚えたぞ。 あまりにおもしろかったので、只今同じような海洋小説を物色中である。 ボライソーシリーズなんかよさそうだ。これも長いし。 <本日のおにょれえええ!!!> わしの所属する課の仕事は、12月〜5月が忙しい。 ところがつい数日前課長に呼ばれて、 一緒に仕事してるメンバーを、3月一杯まで 東京に持っていく、部長直々のお達しである、と宣言した。 別の部署の仕事の応援である。 いったい何を考えてるのか、コロスー的に猛反対した。 一端は課長が部長に断ると言う話で落ち着いたのだが、 結局折衷案的に、週の半分だけ東京、残りが今まで通り 大阪、というところで話が決まってしまったらしい。 部長曰く、「(応援先の)業務に大いなる期待をしているから」 ということらしい。 シバクゾー。ナメンナー。だったらわしらはなんやねん。 「いつから」と聞くと「来週から」とのことであった。 自分のとこの業務ぐらい自分とこでケツふけよ! しかも手伝い業務の内容はというと、 「営業事務」であった。東京で雇えよー!パートさんで ええやんけ! 抜けた後のフォローはわしがしなくては行けない。 この<おにょれえええ>コーナー設立の原因となった、 かつての手伝い業務といい、今回の急な引き抜きといい、 会社はわしの年度計画を、はえ叩きで叩くように無造作につぶしていく。 しかも課長曰く、「東京往復の交通費と人件費はあちらもち」と言われたときには 「コロスーコロスー」と言いそうになった。あたりまえやんけ。