15人いれば、洗濯物をたたむのも、広い家の中の掃除も楽しい共同作業である。


元気になった15号とその仲間たちは、少々賑やかすぎるきらいはあったが、その賑やかさは氷河と瞬を安心させてくれた。

瞬は15号ひとりに家事をさせていた時ほどには心配する必要がなくなった。
瞬がその分の時間を恋人と過ごすために割いてくれるようになったので、氷河としても15号たちの賑やかさに文句はなかったのである。


なにしろ氷河は、その気になれば、自分を、瞬しか見えず、瞬の声しか聞こえない状態にもっていくことを容易にしてのける男だったから。





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