「あ〜、おいしかったね!」
「ほっぺが落ちそうだったね!」
「みんなっ! 注意事項7を忘れちゃいけないよ!」
「たいへん! そんなことしたら、氷河に怒られちゃうよ」
「じゃ、注意事項7開始!」
「ラジャー!」
「1、2、3、せーの、」

「ごちそうさまでした〜〜〜っ !! 」× 15

つい先ほどまでは不安で仕様がなかったメイドロボたちも、今は、元気で満足そうで礼儀正しい氷の国星の小人たちのおやつ後のご挨拶を、素直に嬉しく思えました。

そんなメイドロボたちを見詰めている瞬も、メイドロボたちの優しさを、とっても嬉しく思っていたのです。
「氷の国星の小人さんたちに喜んでもらえて良かったね。メイドロボちゃんたちには、パンケーキ焼いてあげるね」

「そういうご用は僕たちがします。瞬様は休んでて下さい」
「氷河に差し入れしたいんだ。こないだ、僕の作ったパンケーキとっても喜んでくれたからね。氷河の分だけ作るのも、みんなの分を一緒に作るのも、手間は同じだから大丈夫だよ」
「じゃあ、お手伝いします」
「うん、お願いするね」

氷河と瞬のために働けることがメイドロボたちの幸せだということを、瞬はよく知っています。
メイドロボたちが、たとえ毎日遊び暮らしていたとしても、瞬は彼等をこの家から追い出すつもりなんか全然ありませんでしたが、メイドロボたちに不安を与えないために、瞬はいつも彼等にお手伝いを頼むのでした。







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