少しずつ短くなっていく光の階段の向こうに、ぼんやりと人影が見えます。 遠いのではっきりとは見えませんでしたが、金色の髪と青いマントを風になびかせた背の高いその影は、今、合体瞬を両手にしっかりと抱きしめました! そして──。 そうして、二人を船内に収容した超巨大宇宙船は、静かに氷瞬家の上から、どこへともなく飛び去っていってしまったのでした。 大きな宇宙船がピザのLサイズ大になり、パンケーキ大になり、チョコボール大になり、とうとう見えなくなるその時まで、瞬と氷河とメイドロボたちは、氷の国星の氷河の自家用機を見送っていました。 その数分後に、氷瞬家の上には、ようやく重い腰を上げた日本政府の和平交渉使節団の飛行機が飛んできたのですが、交渉相手を見失って、雲ひとつない空を右往左往している使節団の飛行機は、限りなく間抜けに見えたのでした。 |