ともかく。 そんなふうにして、小人たちは、しっかり、たっぷり、ぺろぺろと、隅から隅まで、あますところなく、氷河の指をしゃぶり尽くしたのです。 「あー、美味しかった!」 「甘くていい味だったね」 「また、味わいたいね!」 「忘れられない味だね!」 「絶品だったね!」 「僕、もっともっと欲しい!」 「うん、もっともっと氷河の指が欲しいね!」 「氷河、おかわりしてもいい〜??」× 15 小人たちが『おかわり』を求めてくる頃には、氷の国の氷河は、あまりに過激な小人たちのセリフに心臓麻痺を起こし、99.99パーセント悶絶死していたのでした。 |