愛の往復書簡

〜あったかい国から氷の国へ 1〜









氷の国の氷河、生きてるか?


とりあえず、まだ生きているという前提で手紙を書く。

おまえのとこの合体瞬からの礼状と、おまえからのSOSを受信した俺の瞬は、さっき、くーる宅急便で、『元気になるケーキ』の見本品とレシピを氷の国へ発送した。

俺としては、余計事態を悪化させるような気がしないでもなかったんだが、誰かのために何か出来るという、瞬の充実した笑顔の前で、俺はどうしてもそれを言うことはできなかった。


しかし、そうか。
合体後の瞬は、小人たち15人分の体力を持っているのか……。
俺も、よもや、こんなことになるとは思ってもいなかった。
だが、俺には、『頑張れ』と言うことしかできない。

頑張ってくれ。


たれたれ氷河