そういうわけで。

勇者氷河の旅立ちの時がやってきました。

氷の国の氷河のために、氷の森のクマさんが、その力を使って、森の奥に隠されていた大きな魔法の剣を持ってきてくれました。

氷の森のキツネさんは、昔々のご先祖様がその知恵を使ってどっかの勇者からかっぱらった、かぶると姿の見えなくなる兜をプレゼントしてくれました。

氷の森のウサギさんは、非力でしたので、どんぐりの粉で作ったクッキーを非常食として分けてくれました。


『頑張って、小人さんたちを取り戻してきてね〜 !! 』× 森の動物の数

言葉が通じなくても、氷の国の氷河にはみんなの言いたいことがわかっていました。

わからなくたって、氷の国の氷河はそうしていたでしょう。
愛する小人たち(=合体瞬)がいなければ、氷の国の氷河は死んでいるも同然なのですから。




そうして。
氷の国の氷河は、剣と兜とどんぐりのクッキーを持って、愛する小人たち(=合体瞬)を取り戻すための旅に出ることになったのです。



がんばれ、氷の国の氷河。
負けるな、氷の国の氷河。
広い石の国のどこかで、合体瞬が君の助けを待っている!

森のみんなの激励を受けて、氷の国の氷河は、今旅立ちましたー!


そして、お約束通り、3歩歩いたところで転んだのでした。






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