さて。

たれたれ瞬ちゃんとたれたれ氷河さんは、氷の国の氷河の愛と恋の恩人です。

氷の国の氷河は、旅行の途中で氷の国に立ち寄ってくれたたれたれ瞬ちゃんとたれたれ氷河さんとの再会を喜び、大歓迎セレモニーを催して、お二人を氷の国の氷瞬城に迎え入れました。
(もちろん、セレモニーの目玉は小人たちの歌とダンスでした)


大歓迎セレモニーで、再会の喜びを表現し尽くした小人たちとたれたれ瞬ちゃんは、早速キッチンに行って、楽しいケーキ作り作業。

わいわい言いながらキッチンに向かう16人を、無意識のうちに浮かんでくる笑顔で見送った後、たれたれ氷河さんは氷の国の氷河に尋ねました。
「で、どうなんだ? 調子は?」

たれたれ氷河さんは、もちろん、心トキメク恋の報告を聞けるものと思って、氷の国の氷河にそう尋ねたのです。
なのに、氷の国の氷河ときたら!

氷の国の氷河は、例のレンジで加熱しすぎたお餅のような笑みを満面にたたえて、たれたれ氷河さんに答えたのでした。
「その節は、本当に世話になった。おかげで、小人たちは風邪もひかず、あんなにわんぱくなのに怪我ひとつせずに、すくすくと素直ないい子に成長(?)している。みんな、おまえとたれたれ瞬ちゃんのおかげだ。ありがとう……!」

氷の国の氷河の返答と、その父性愛に満ち満ちた表情に、たれたれ氷河さんは微かに眉根を寄せたのでした。