『氷の国の宇宙人襲撃裁判顛末記』


口述 氷の国の小人たち
input 氷の国の氷河


(ちなみに、原稿内で、氷の国の氷河の一人称が『僕』となっているのは、氷の国の氷河が小人たちの言う通りにインプットしたからです)



その日も、僕のかわいい小人たちは、死ぬほどかわいかった。
たぶん、僕の小人たちは世界でいちばんかわいい小人たちだ。
ダンスもうまいし、明るくて、すなおで、やさしくて、みんなとてもゆうとうせい。

天気のいい朝だったから、おやつをいっぱいあげたかったが、さいばんのせいでそれもできなくて、僕はとてもかなしかった。

でも、たれたれ瞬ちゃんのアイスクリームケーキをすごくかわいく食べた小人たちは、とてもかわいかった。

さいばんがはじまると、みんながかわいい小人たちに見とれていた。
もちろん、かわいいからだよ。

かわいい小人たちは、僕のためにさいばんを、いっしょうけんめいがんばった。
うちゅうじんが、僕たちの氷河のこと、べんじょコーロギなんてひどいこと言うんだもん。




(中略)



そうして、かわいい小人たちは、僕とこれからもずっといっしょに幸せにくらすことになった。
いっぱい、おやつをあげようと、僕は思った。



おしまい