でも、安心してくださいね。

たくさんのさくらんぼ爆弾は、そのあと、さくらんぼの木の側を通りかかった、お菓子作りの好きなたれたれ瞬ちゃんが全部拾い集めたんです。
そして、たれたれ瞬ちゃんは、そのさくらんぼで、小人たちにさくらんぼのタルトを作ってくれたのです。

小人たちは、たれたれ瞬ちゃんのたくらんぼのタルトをおなかいっぱい食べて、すっかり幸せな気持ちになりました。


そうなると思い出すのは、あの親切な旅のツバメさんのこと。

「ツバメさんにまた会えたら、ごめんなさいしなくちゃ……」
「それから、ありがとうのダンスを見てもらわなくちゃね」
「そうだね」
「上手にダンスができるように特訓だー!」
「お── !! 」× 15

おいしいタルトでおなかいっぱい、元気になった小人たちは、張り切ってダンスの練習にとりかかったのでした。




氷の国が金色に染まる秋は、ずっと先。

氷の国の金色の英雄は、まだ登場しません。