「とにかく、団子泥棒を捕まえて、50両を手に入れるのは氷河でなきゃならない」

団子泥棒事件から1ヵ月が経った頃、ほくほく顔を超真剣顔に変えて、9号は仲間たちに言いました。
当然のことながら、それには仲間たちも同意見です。

「だから、罠を仕掛けよう」
「罠?」
「重要な手がかりを思い出したって言って、最後のライブを予告するんだ。きっと、犯人はやってくるよ。そしたら、僕が犯人を見つけ出すから、氷河がそれを捕まえるの」

「でも、9号ったら、犯人の姿を見てないのに、どうやって見つけ出すの?」
素朴な疑問を発する4号に、

「ふっ、僕を誰だと思ってるんだい?」
不敵な笑みを浮かべてみせる9号。


「僕は、天下の名探偵だよ。大丈夫、任せといて」

9号は自信満々でした。







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