そんな訳で始まった、小人さんライブ・ファイナル。

「はい〜、参加費は20文、整理券と交換です〜。お団子2串とドリンクを受け取って、お好きな場所についてください〜。急がないと立ち見になりますよ〜」
入りは上々、チケットもぎりの岡っ引き氷河は大忙しです。

「氷河っ、お金は落とさないでね!」
9号の叱咤に、岡っ引き氷河は手にしていたお金をしっかりと握りしめました。

果たして、この大勢の客の中に、本当に極悪非道の団子泥棒はいるのでしょうか?
そして、9号の計画通り、無事に50両は手に入るのでしょうか?
いろんな意味で、岡っ引き氷河は緊張しまくっていたのです。







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