「ありがとう」
ひょうがを受け取ったしゅん王子に、ひょうがはそう言いました。
しゅん王子は何故だかとても恥ずかしかったのですが、ひょうがを受け取ることはしゅん王子をも幸せにしてくれたので、しゅん王子もひょうがにお礼を言いました。
「ぼ…僕も、あ……ありがとう」
しゅん王子のその言葉を聞いて一瞬瞳を見開いたひょうがは、ゆっくりと笑顔を作って、もう一度しゅん王子を抱きしめてくれたのでした。
【next】