それから数日、与えることと、受け取ることを与えることを繰り返して、二人は昼と夜とを過ごしました。


しゅん王子は幸せでした。
生まれて初めて、自分を幸せな人間だと思うことができました。

ひょうがは優しくて情熱的で、その瞳に見詰められるたび、しゅん王子の胸は高鳴りました。
ひょうがに抱きしめてもらうたび、生まれてきてよかったと思いました。



そして、しゅん王子の幸福の花は枯れる気配もありませんでした。






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