「ありゃりゃりゃりゃ〜;;」

直径数キロに及ぶ巨大隕石落下地点に酷似したコロッセオの有り様を見て、星矢が右手で顔を覆う。

さすがに、客席にいた他の聖闘士たちは、崩れ落ちる瓦礫から素早く逃れて全員無傷だったが、いくら何でもこれはやり過ぎである。

そろそろ潮時と判断した紫龍は、すたたたたっ☆ と瓦礫の山の頂上に登り、唖然呆然している聖闘士たちに、真実を告白したのだった。
「あー、皆さん、言わずにいてすみません。実は瞬はアンドロメダ座の聖闘士でして」

「せ…聖闘士―っっ !? 」 

瓦礫の山のそここで唖然呆然していた数十人の聖闘士たちは、その上にまた愕然とした。

瞬が聖闘士だということにではない。
青銅聖闘士が黄金聖闘士をここまであっさりぶちのめしてしまったことにでもない。
彼等が驚いたのは、これほど可愛らしい顔の持ち主がこれほどまでに強い――という事実と現実だった。

彼等は、瞬の持つ底知れぬ力と顔のアンバランスに驚愕したのである。






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