氷河がラウンジを出ると、そこに紫龍と星矢の姿があった。
実は二人は、氷河と瞬のいる部屋の中に入っていくこともできず、ドア越しに聞き耳を立てていたのである。
経緯は知っているのに、突然現れた氷河と瞬に、星矢と紫龍は仰天した。
彼等の驚きなど、しかし、今の氷河には何の意味もないことだった。
彼は、瞳を見開いて自分を見ている仲間に、ぶっきらぼうに告げた。
「明日の朝まで、俺の部屋には誰も来るな」
【next】