(……こっち、こっち)
(……これ……だね…)
(……うん)
(ずっと……なの……)
(……きゃはは……んだよ……)



(……? だぁれ? 誰かいるの?)

瞬ちゃんのすぐ側で、小さな声が聞こえます。
ひとりだけではなく、何人もいるみたいな感じです。

瞬ちゃんは気になって、一生懸命目を開けようとしたのですが、どうしたわけか両の瞼が重くて重くて目を開けることができません。



(……わーい……たよ!)
(ここ……よ……)
(……ここだ…よ……)
(ここにいるよぉ)



「ここにいたぞ!」
瞬ちゃんの頭上でアルビオレ先生の声がしました。

(……あれ? 今の声、先生の声だったのかな……?)

「大丈夫か、2人ともっ !? 」
「先生ー !! 」

「すぐに助けるから、そこでじっとしていなさい」


閉園の時刻を過ぎたというのに、瞬ちゃんとロシアのお友達が帰ってこないので、マーマやヒルダさん&フレアさん姉妹、アルビオレ先生、そして、クラスのみんなが2人を探しにきてくれたのです!






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