flower  〜 I live close to you 〜


〜 YUKIさんに捧ぐ 〜







おまえが俺のものにならないのなら、生きている甲斐もないと思っていた。

大袈裟だね。


どうすればおまえが俺のものになってくれるのか、それだけを考えていた。

嘘ばっかり。


おまえの気を引くためにいろんなことをした。

たとえば、どんな?


死んだ振り。

くすくす。


強い振り。
弱い振り。

みんな、振り、だったの?
本当の氷河はどれ?



今、おまえの前にいる男だ。

えっちが好きなのが、ほんとの氷河?

ばか。

違うの?

違う。

セックスじゃなく、おまえが好きなんだ。


こうしてる時は、僕を思い通りにできるから?


…………。


こうしている時は、僕は氷河だけのものだから?
こうしている時は、僕が氷河しか見ていないから?



……そうだ。


――正直だね。






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