瞬は馬鹿だ。
馬鹿なのは、瞬の方だ。
こんな細い腕をしてるくせに、キスの仕方も知らない子供のくせに、生意気ばかり言って、俺を怒らせた。
その気になれば、小宇宙を燃やして、俺を弾き飛ばすこともできるはずなのに、それもしない。

仲間を傷付けることを恐れているのか、抵抗の仕方がわからないのか、瞬は、呆然としたまま、俺に犯され、揺さぶられ続けている。

「うそ……嘘……こんなのは、いや……」
時折、瞬のすすり泣きが俺の耳にも聞こえてきたが、俺は、瞬の中の心地良さに我を忘れさせられていて、ひたすら自分自身を満足させることに夢中になっていた。






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