『それ以外は原作やアニメと同じで、カミュとミロは親友関係。弟子が可愛くて仕方がないミロの前に現れる親友の弟子である氷河』 なお話をリクエストしていただきました。 マロンさん、リクエストどうもありがとうございますー! と、お題のお礼など言ってみるところまでは元気で張り切っていたりするわけなのですが。 このお題をいただきました時、私は、私ごときがマロンさんのハイレベルなご要望に応えられるのかと、とてもとても不安でした(正直、話を書き終えた今現在も不安なままです)。 ですが、マロンさんからは、『ほんわか笑えるようなお話がいい』というお言葉もいただいておりましたので、それなら私にも何とかなるかと思い、決死の覚悟で挑んでみたわけでございます。 でーもー。 マロンさんが求めていらしたお話とは、おそらく非常にかけ離れたモノができあがってしまったに違いないと、今 何となく思います。 多分、違う。どこがどう違うとはっきり指摘はできないのですが、きっと、おそらく、十中八九、私は何か根本的なところを間違ってしまったような気がします。 最初にお詫び申し上げます。惰弱な私には、この程度が精一杯; 本当にすみません。 ところで、今回の主役(?)のミロりんについて。 自分の中にも、それなりに彼のイメージはあったんです、一応。 あることはあったのですが。 えー、私は根っからの氷瞬ファンです。氷河と瞬ちゃんに関係ないところは、原作・アニメ共、ほっとんど憶えてません。 つまり、私のミロのイメージは、彼が氷河や瞬ちゃんと競演した場面――すなわち、天蠍宮で氷河と闘った時の彼の言動だけで構成されています。 荒木さん絵で、文句なく美形(天蠍宮戦後半の彼の造作は忘れました)。 意地悪そうに笑い、少々自信過剰気味、彼の技から察せられる ねちっこさと しつこさと、自分の言動に全く責任を持たないいい加減さ(一気に勝負をつけてやるみたいなことを言って、やっぱりねちねち攻撃するあたりとか) 一人称における『俺』と『私』の混在も、彼の一貫性のなさ、統一性のなさを物語ってますね。 つまり、しつこいのに軽い男。これが私の中のミロのイメージ。 (↑ 当然のことですが、私のこの発言の根本には好意という感情があります。なにしろ、氷河の男気(?)に感じ入るという愉快なことをしてくれた、とっても素敵な黄金聖闘士ですからね、彼は) で、まあ、私のミロのイメージはそんなふうなのですが、世間一般のミロ像というのはどんなものなのでしょう? 私は何ごとも、普通というか、奇抜でないというか、個性的でないというか、要するにごくごく10人並みの感性・理解力の持ち主なので、私のイメージがとんでもなく世間一般とズレているということはないと思う(思いたい)のですが、なにしろ私には天蠍宮以外での彼を憶えていないという致命的な欠点がありますので……。 ともあれ、それが私のミロりん。今回の話も、私のイメージで突っ走らせていただきました。 いつものことです、すみません。 にしても。車田先生の当初の予定では、氷河の師匠はミロだったようですが、だとしたらどんな師弟ができあがっていたことか。 とんでもない師弟ができあがっていたに違いないと、ミロ先生話を書きながら思っておりました。 あと、ピンチの時には、星矢ちゃんにはサジタリアスの黄金聖衣、紫龍にはライブラの黄金聖衣、氷河にはアクエリアスの黄金聖衣が飛んでくるのがお約束ですが、瞬ちゃんにスコーピオンの黄金聖衣が飛んできたら、これまたどういうことになっていたか。 尻尾は可愛いくて瞬ちゃん向きかと思うんですが、あー……本音を言わせていただくならば、瞬ちゃんには黄金聖衣は(どの黄金聖衣も)あまり似合わないような気がします。 だからこそ、私は、アンドロメダの神聖衣が熱烈に見たい! のですよ。 ともあれ、『瞬ちゃんの師匠がミロだったら』は大変に面白い試みでした。 瞬ちゃんの先生が違うだけで、ここまで聖闘士星矢という物語が変わるとは!(私が勝手に変えただけですが) ミロ師匠話にかこつけて、さりげなくアルビオレ先生讃美もできて、すーごく嬉しかったです。 マロンさん、楽しいリクエストをどうもありがとうございました! そしてそして、未熟な私をどうかお許しください; |