209000カウント記念小説


209000カウントをGETしてくださったのは、しゅなーるさん。


お題は、

『手錠をかけられる瞬ちゃん』


しゅなーるさん、二度目のリクエストですね。どうもありがとうございます!

さて、今回のお題は、『手錠をかけられる瞬ちゃん』。
ごく常識的に考えて、このお題が意味するところは、『瞬ちゃんと氷河に手錠プレイをさせよ』であると思います(どこが“常識的”なんだか)。
となると、私は、フツーに手錠プレイな話を書くわけにはいきません。そんな意外性のない話を書いていたら、それこそ“お話にならない”というもの。そして、“よくあるネタ”ほど、読める話に仕上げることは難しいのです。

私のその素直でない考え方・受け止め方の是非はともかく、そう思った私は別のネタを模索しました。
そして、本当に瞬ちゃんが手錠をかけられる話にしてしまおうかと血迷ったわけです。
瞬ちゃんが犯罪を犯し、あるいは冤罪で、手錠をかけられ、氷河が刑事。
小さなライトが一つだけある取調室で、佐賀県警『落としの達人』こと水木警部補が――違った、氷河が――、容疑者である瞬ちゃんを落とすつもりで、自分の方が落ちていく――みたいな。
これも結構ありがちなシチュエーションではありますが、チューリップ畑でなら 結構 意外路線かもしれない――と思いました。
でーすーがー。

そういうお話は、現実世界で起こっている犯罪やその被害者さん方のことを思うと、軽々しく書けるものではありません。まして、ラストは必ず氷河と瞬ちゃんのらぶらぶハッピーで終わる おめでたい世界に、それを持ち込むのは危険の極み。クレームだって寄せられるかもしれない。
革手錠の使用が人権侵害として問題になっているご時世です。
やおい女は、瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず。
やおい女、危うきに近寄らず!
そもそも、そんな危険を冒してでも書く意味のある話だったと 読み手さんに思っていただけるほどのものを書ける力量は、私にはありません。

――その他諸々いつものように、あれこれ様々なモーソーを経て、私は結局スタート地点に戻ってまいりました。
そして、考えたわけです(ここまでくると、馬鹿の考え休むに似たり、ですが)
しゅなーるさんは、鬼畜・陵辱・アンハッピー系のお話がお好きとのこと(←『話』に『お』がつくのは、チューリップ畑にその手の話はないからです。これは私以外の書き手さんに対する敬語です。誤解なきよう)。
となれば、私がこのお題に求められているものは、両手の自由を奪われた瞬ちゃんが、氷河に無体なことをされる場面でありましょう(と、私は思った)。
そこさえ押さえていれば、リクエストしてくださったしゅなーるさんにも、私が努力したことだけは(いくらかは)わかっていただけるかもしれない(と、私は思った)。
いや、きっとわかってくださるに違いない!(と、私は思った)
我思う、故にリクあり。意味不明。

ま、そんな感じで、今回は、極力リアリティを排除した瞬ちゃん罪人話と相成ったわけなのでした。すみません;


えーと、ストーリーは全く違いますが、元ネタはエウリピデスの『ヒッポリュトス』。
あと、時代考証は滅茶苦茶です。
ギリシャ神話の中ではアテナイは王国ですが、実際の歴史では、ギリシャが世界に誇る民主政都市国家。
パルテノン神殿を造ったのは、アテナイが民主政であることを標榜していた時代の独裁者ペリクレス&彼のお友だちのフェイディアス。
今回の話は、そこいらへんがごちゃごちゃに入り乱れた世界になっておりますが、そのあたりはファンタジーということでご容赦ください。

鬼畜なお話が好きだとおっしゃるしゅなーるさんのために、私なりに頑張ってみたのですが、私にはやはりそういう話を書くのは無理みたい;
というか、氷河が瞬ちゃんを愛し、瞬ちゃんが氷河を愛している世界では、鬼畜は成立し得ない現象なのです。
多分、今回は、いつにもまして甘々。
まことに申し訳ありません。

でも、そんなふうに、恥ずかしいほどの甘々が平気でまかり通るから、氷河×瞬というカップリングは無敵なのだと思います。
話を書いている私自身が、「はいはい、勝手にやっててください」てな気になるくらいですから、誰も阿呆らしくて敵対する気にならないのですわ(=無敵)(≠最強)。

本当にすみません。ウチの氷河と瞬は、今回もいちゃこらしまくっています〜;





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